マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

「新春浅草歌舞伎」を観る(その2)

2014年01月31日 | 映画・美術・芝居・落語

 1月23日(木)、「新春浅草歌舞伎」第二部(夜の部)を家人と浅草公会堂で鑑賞して来た。東京新聞のチケットに応募し、当選したもので、三階席の一番前での観劇だった。1月も全て、頂いた券で歌舞伎を観たわけで、桟敷席から3階席まで、その落差の(標高差も)大きい事!
 夜の部の出し物は
 お年玉(年始ご挨拶)
 一・博奕十王(主役 市川猿之助)
 二・恋飛脚大和往来 新口村(主役 片岡愛之助)
 三・上 屋敷娘(長唄囃子連中)
   下 石橋 (長唄囃子連中)

 お年玉に年始ご挨拶があり、この日の夜の部は「新口村」で、愛之助の相方の傾城梅川を勤める中村壱太郎。最近観る舞台では、若い女性役での出番が多い。美し面立ちの役者。「猿之助さんの出番が終わったからといって帰らないでくださいね」と語って場内を笑わせた。(写真:博奕十王での猿之助)

 さて、今日のブログでは猿之助に触れたい。ご存じのように、一昨年、市川亀治郎改め、第四代目市川猿之助を襲名し、新橋演舞場での襲名公演でのスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」は大評判のうちに幕を閉じた。猿之助は、確か新装なった「歌舞伎座」の舞台を敢えて踏んでいないはず。そこに彼の哲学を見るような気がする。
 「浅草歌舞伎」では、昼の部「上州土産百両首」での猿之助の演技が印象深い。この世話物の舞台は新派公演の様で、実に分かりやすい、浪花節的物語だ。幼なじみの正太郎(猿之助)と牙次郎(巳之助)は浅草境内で10年ぶりに再会する。そこから流転する二人の人生と、変わらぬ友情が描かれる。スリ仲間から足を洗い、上州で板前となった正太郎は、料亭の亭主から婿にと乞われるほど実直に勤めている。しかし、かってのスリ仲間から強請られ、殺人を犯してしまい、首に懸賞金百両を掛けられる身となる。その首を幼馴染の牙次郎に差し出そうと、10年後再会の約束の日に待乳山にやって来るのだが・・・。
 NHK大河ドラマでの武田晴信役の印象が強烈であったので、猿之助というと、武士の強面を連想してしまうのだが、世話物の町人姿もまた良い。怒り・喜び・悲しみ・憎しみや笑いなど心理的表現の多い役柄を演じ切る猿之助。泣けてくるクライマックスだった。
 この劇を見ながら私はオーヘンリーの「賢者の贈り物」を思い出していた。


 
(「上州土産百両首」での三代目猿之助)    (「上州土産百両首」絵図)


コンピュターソフト『Power Point』を受講

2014年01月29日 | IT

 1月22日(水)~24日(金)に、文京アカデミー主催の「Power Point 2010」の講習会が開催され、23日(木)は浅草歌舞伎のため参加出来なかったが、それ以外の2日間だけの受講で、その内容を一応理解出来た。

 今更プレゼンテイションソフト「Power Point」を学んでどうするの、との声が聞こえてきそうだが、10人程度の方を前にして話をする機会がありそうで、声だけの説明よりも視覚に訴えた方が良いかなと考えている。それに古いバージョンのソフト「2007」を購入していて、初歩的なことは学んでいたが、このソフトをこの4・5年は使用したことがなく、いわば錆びついた刀となっていた。錆を落とし、普通に使えればという思いもあっ
た。


 使用ソフトのバージョンは「2010」。教科書も購入済みで、耳に難点のある私が一番前列の席を確保したことと併せて、富士通からの女性専任講師の説明も分かりやすく、楽しく、充実感を持ちつつ授業を聞くことが出来た。当然のことながら、講義はすべて「Power
Point」を用いて行われた。
 特に2日目を欠席した私は、3日目に早めに入室すると、先生はわざわざ私の席までやって来て、前日講義の内容を20分ほどで掻い摘んで説明してくれた。これが大変有難く、上手く学習の波に乗れた。
 現在では、自分でも作品を作ってみようと考えている。目からウロコの内容もあった。下の様な図はワードでも作成可能だが「PowerPoint」を使用すれば、いとも簡単に作成できるとうい話。管理組合の掲示など使用場面があれば積極的に活用したい。高そうに見えたハードルがやや低く見えて来たことが最大の成果かも知れない。




手打ちそば『玉江』(文京食の100選 その2)

2014年01月27日 | 文京食の100選

 1月25日(土)に「源氏物語を楽しむ会」の打ち上げ会が行われた「玉江」での蕎麦懐石に皆さん大満足で、何度か感嘆の声が漏れた。

 選考委員長を岸朝子とする「食の文京100選」では、「コシヅカハム」などとともに、100店以外の特別賞に選ばれ、過去にも何度か表彰されたこの店、「完全予約制。1日1組(4人~16人程度)限定。予約待ち多数で半年以上とも。完全お任せコース」と紹介文にある。
 今を遡ること1年4ヵ月ほど前の「アド街ック天国」で駒込が登場したときにも、ランキング10数番に選ばれ、予約待ちは2年以上と紹介されていた。その番組を見たのち、家人から「楽しむ会」の最終回が2014年の1月頃になると聞いた私は、会の打ち上げに最適と判断し、早速ここへの予約を思いつき、すぐ実行に移した。
 店主は中村進さん。手打ち蕎麦歴は10数年とか。蕎麦打ち教室を開催し、ここの門下生から蕎麦打ち名人が誕生している。神明西町会の会長でもあり、文京区の「記念町会誌」作成の折に、相談することがあり、この店を訪ねたこともあったが、食するのは初めて。

 午後1時前に入店。直ぐに「御献立」が配られた。それも参加者全員のフルネーム入り。ここはアルコール類に関しては完全セルフサービス制。ビールも日本酒も冷蔵庫から自分たちで出してきて用意する。この様な仕事は、様子を知っている私の役割。乾杯の後、下の写真の献立にある料理が次々と登場した。この様な会となると、進行の方に気をとられ、いつも写真撮影が疎かになってしまう。という訳で写真添付は無し。



 蕎麦好きの私には、特に四のそばクレープ、五の早そば、十のせいろそばが嬉しくも美味しかった。クレープそばは、そば粉をクレープにして野菜を絡め、特製の味噌をまぶして頂く。早そばは、そばがきの一種。取れたてのそば粉から蕎麦を打ち上げるのを待ち切れずそのままそばがきで食するから”早そば”のネイミング。締めはせいろ。その後にはお代わりに田舎そばが出て、蕎麦打ち名人の蕎麦を3枚も食してしまった。特にせいろは色・香り・味、芸術品と言っていいほどの見事さ。
 会員全員が一言ずつ感想を述べる。闘病の為参加できない方からの手紙が読み上げられる。店主中村さんからは料理の説明がなされる。花束贈呈がある。私は記念撮影をする。かくて16時近くにお開き。
 (付記1 料理は一人5500円。ビールは中瓶が500円、日本酒は4合の久保田千寿が2000円。この日の会計は一人平均5800円だった)
 (付記2 URL http://allabout.co.jp/gm/gc/424482/ で、「玉江」の各種料理が見られる)


『源氏物語を楽しむ会』フィナーレ

2014年01月25日 | 身辺雑記

 今日1月25日(土)、「源氏物語を楽しむ会」は最終回を迎え、駒込地域活動センターでの学習の後、午後からは蕎麦処「玉江」での打ち上げ会。楽しく、美味しいフィナーレで幕を閉じた。

 思い起こせば丁度7年前の1月、最初の会は、豊島区の「日出小学校」旧校舎を利用して行われた。以来その開催は140回を超えた。この会の講師の家人は、毎回熱心に、10ページを超える教材を作成し、熱の入った語りと和気藹々とした雰囲気の中で、文字通り、皆さん「源氏物語」を楽しんで来たのだった。
 途中から、開催場所が「日出小学校」から「駒込地域センター」に変わったり、『源氏物語』の読み合わせ以外に『平家物語』が加わったりし、私はそこからの参加だった。5年前に、家人が癌の手術を余儀なくされた時が、会続行の最大のピンチだったが、無事復帰し、今日の日を迎えることが出来た。
 既に『源氏物語』は終了していて、今日は『平家物語』の「岩波文庫本」最終[女院死去]。”・・・みな往生の素懐をとげけるとぞ聞えし”で読み合わせを終えた。「楽しむ会」はこれをもって幕となったが、今後は隔月の『伊勢物語』。源氏の会の皆さん、こちらの会にも参加となるので、今後も同じメンバーの顔合わせなのだが、”ここまで長い間御苦労さま”の意味を込めての打ち上げ会開催だった。すぐ傍での観察者でもあった私から見て、会開催に向けての準備が、闘病の日々の生き甲斐に思え、熱心な”生徒”さんへの語りでは、現役時代にも増して、教える楽しさを実感している様にも見えた。

 最近は毎年4月の例会後は花見の宴。一昨年の六義園、昨年の染井に続いて、今年は3月29日に小石川植物園で。今日の参加者13名全員が参加希望との事で、準備役の私も気合いが入って来ている。

 


日本料理『百万石』へ(食の文京ブランド100選より その1)

2014年01月23日 | 文京食の100選

 10月6日のブログに記した”文京食べ歩きラり-”は、結局4組が完成し観光協会へ持参し、抽選にまで漕ぎつけたが、残念ながら椿山荘ペア宿泊券は儚い夢と消えた。しかし、良いことが2つあった。一つは、普段出向かない数軒のお店探訪で、これはというお店発見に繋がった。湯島の創作日本料理店「倭旬」と、本郷にある日本料理店「百万石」の、いずれもランチが素晴らしかった。もう一つは、抽選でその「百万石」の1200円のランチ券が1枚ながら当たったことだ。
 という訳で、家人と1月9日(木)にランチを食しに出掛けた。
 実はこの「百万石」、東大本郷キャンパスの直ぐ脇にある老舗料理店。この辺りは、本郷の奥座敷とも言われ、敷居が高そうで入ったことはなかった。しかし、マンションの建設に伴って数年間の閉店の後、マンションと共に再開し、以前より入りやすい雰囲気になった。昼はテーブル席のみの営業で、4200円のコース料理もあるが、ランチも比較的お安いと家人から聞いていたので、足を向ける条件が揃って来ていた。
 
ランチは5種。めぬけ酒蒸し、粕汁、鶏の味噌漬けが各々1200円。鯛茶漬けが1500円で刺身膳がが2000円
 私は1200円券が手元にあったので、少し気が緩んで、ここの人気ナンバーワンの鯛茶漬けを注文してしまった。特製の胡麻垂に鯛を絡め、かつおだしをかけての一品。美味しく炊けたご飯と鯛とかつおだしをまぶして、よりご飯を美味しく味わった。
 テーブル席ながら、和の雰囲気を醸し出す室内。昼はランチのみならず、比較的お安い4200円のコース料理もある。縁が無さそうな夜の部はお座敷だそうだが、私はランチのみでこの店の良さを感じることが出来た。(写真:店内テーブル席)

  
  (正面入口)              (鯛茶漬け)