マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

第2章 初級ステップ(7)

2009年06月09日 | 数独


                               図1
 図1は前回のブログの最後の方に現れた局面です。
 ここまでに(1)マスに数を入れる手筋①~④
        (2)候補数を消す手筋①~③  を繰り返し実行しただけでは新たな進展が見られない状態に至っています。
 この様なときに考えたい手筋が「2国同盟」が成立するか否かです。
 ④「自明の2国同盟」
 
              図2

 図2のマスc4とc5(赤印)に注目です。c4もc5も候補数が7と9の2個のみ。しかも同一のc行にも同一のⅡブロックにも属しています。c行で考える事とすると、この行でもしc4=7ならばc5=9となり、逆にc4=9ならばc5=7となります。c4もc5も数が確定しているのではありませんが、c4とc5をセットで考えれば7と9がセットで確定いています。”準確定”です。とするとこの二つマスと同一のc行とⅡブロックの他のマス(黄色印)には、7も9も入りません。言い換えれば、それらのマスに7や9があれば消去出来ます。
 この手筋のことを「裸のペア」とか「定員確定」とか「2国同盟」とか呼んでいます。言葉は不統一ですが、マーちゃんは「自明の2国同盟」と呼びます。「自明の」と名付けたのは、問題を解きなれた人の目にはその事が直ぐに分かる(=明らである)からです。数学などでも「自明の解」という言葉が使われます。この「2国同盟」の拡張たる「3国同盟」や「4国同盟」など、より複雑な状況を考察するに際し、2や3や4が重要な意味を持ってきますので、あえて「2国」と言う言葉を用い「自明の2国同盟」と呼びます。
 さて「自明の2国同盟」は数独に慣れてきた人だと、一目に気が付く場合が多いと思いますが、念には念を入れたい方は、a行~i行、1列~9列、Ⅰブロック~Ⅸブロックと順を追って調べたら良いと思います。この問題では、更に図2のd3とf3(水色)が「自明の2国同盟」で、薄いピンク色のマスから(それらの数が存在すれば)2と4を消去する事が出来ます。


             図3
 図3に今回のブログで述べてきた事を視覚化しました。
 図の赤印と水色印が「自明の2国同盟」でそれぞれ黄色印のマスの7と9を、ピンク印のマスの2と4を消去した結果を示します。その結果c6=5とe3=6をマスに入れる事が出来ます。
 その2つをマスに入れた結果に伴い、c6=5と同一のユニットから5を消去し、e3=6と同一のユニットから6を消去して図4に至りました。

             図4