マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

第3章 中級ステップ(2)

2009年06月18日 | 数独

(2)候補数を消去する手筋
 ⑦「Sword Fish」を捜す
 X-wingが2行(あるいは2列)について成立した手筋ですから、この手筋を拡張しようと考えるのは自然の成り行きです。「Sword Fish」とは次の内容の手筋です。(いわば2次元から3次元への拡張です)。図1をご覧下さい、


         図1
 図1で、ある数(=Xと書く)の候補数の配置が(例えば)a行、f行、h行の3つの行に存在し、その3個の行に候補数Xが3個存在し、かつその3個が全て同じ列に存在する場合(水色ライン以外にある数Xは省略している)には、黄色マスにはある数Xは存在しない。言い方を変えれば黄色マスから候補数Xを消去できる、と言うものでした。(この表現は行を中心に記述していますが、行と列を入れ替えても、「Sword Fish」は成立します)
 この事は証明も難しくありません。簡単に紹介します。例えば図1でマスAの値がXとすると(A=Xと記述)マスB.・C・D・Gから候補数Xは消去され、1列の黄色マスからもXは消去される。残ったマスE・F・H・IはX-wingとなるので3列と9列の黄色マスからもXは消去される。すなわち図1の全ての黄色マスからXは消去される。ここの証明が、もし分からない様でしたら読み飛ばしてください。
 このことは図2のように3つの行が全て3個の候補数を持たなくても成立です。

         図2
 これ以外にも成立する場合はいろいろあります。そこで「Sword Fish」を正確に述べると
 3つの行に候補数が3個または2個あり、登場した全ての候補数が3つの列に存在する場合、これら3つの列にその候補数は他には存在しない(行と列は入れ替えても良い)
 となります。問題はこの「Sword Fish」をどうやって見抜くかです。暫く、例題2を考えて下さい。 


             図3
例題2 上図3で、どんな候補数について、何処に「Sword Fish」が成立するでしょうか。又その効果として候補数を消去しなさい。
又同じ候補数で「X-wing」をも見抜いてください。解答は図4以下です。


             図4
解答 図4の候補数3の黄色マスの配置が「Sword  Fish」です。
その結果図5の水色のマスから3が消去されます。


              図5
 そして図6に至ります。「X-wing」は候補数3について、c2、i2、cc7、i7の4マスで成立し、同じく図6に至ります。


             図6
 さて、最も重要な事は、この「Sword  Fish」をどうやって見抜くかです。このハードルを越えなければ「超難問」が解けないのでありば、どのようにしても見抜かなければなりません。「必ず見抜く」事は難しそうに見えます。でもご安心下さい。視覚化した上で「見抜く」方法があります。次回ブログではその方法を紹介し、更に難しいとされる「Jelly  Fish」や「Squirmbag」を見つけることにも挑戦!です。