どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『筆魂 線の引力・色の魔力 ー又兵衛から北斎・国芳までー <前期展示>@すみだ北斎美術館』なのだ

2021年02月26日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<リンシェメ>でランチをしたぼくらわ すみだ北斎美術館に移動して 4月4日まで開催している<筆魂 線の引力・色の魔力 ー又兵衛から北斎・国芳までー>を見たのだ



ぼくの気になった作品なのだ

重要文化財で 岩佐又兵衛が描いた<弄玉仙図>なのだ


この作品わ 旧金谷屏風の作品なのだ

鳳凰が棲むという 桐の木の元で 弄玉(ろうぎょく)が 簫(しょう)を吹くと 音色に誘われ 鳳凰が上空に現れているのだ

揺らめく衣が美しいから ぼくにわ 弄玉が踊っているように簫を吹いているように見えたし あと 鳳凰の尾羽が優雅でキレイだったのだ

ぼくらわ この作品に会うのがお目当てで展覧会に行ったのだ


葛飾北斎が描いた<宝珠を搗く月兎>なのだ

夜空に浮かぶ 満月の中に 赤い着物を着たウサギが杵を持って 宝珠の入った臼を搗こうとしているのが 描かれていて ウサギわ 爪が長くて コミカルな感じもするけど 可愛いというより ちょっと妖怪っぽく見えるのだ・・・

この作品も 今回の展覧会のお目当ての1つだったのだ


同じく 葛飾北斎が描いた<登龍図>なのだ


身をくねらせ上空へと登る龍が描かれていて 体(鱗)のトゲがカッコいいけど なんとなく 龍のお顔が 人間っぽく思えてしまうのだ・・・

あと 落款のハンコが富士山のマークに似ていて それも印象に残っているのだ


他にも 川又常正の<ほおずきを持つ美人>も良かったのだ


展示作品が 肉筆画のみで 素晴らしい作品が展示していて 前期の展示だけで 展覧会の年間ベスト10候補の展示だったと思うし ぼくらわ もちろん 後期も絶対に見に行くのだ!!

1つ残念だったのわ この展覧会の作品のポストカードが売ってなかったこと・・・ぼくらわ 金銭的事情と 置き場の問題で図録わ 買わない主義なので 気になった作品のポストカードわ 欲しかったのだ・・・



ここから先わ えこうの感想なのだ

すみだ北斎美術館 <筆魂 線の引力・色の魔力 ー又兵衛から北斎・国芳までー> 4月4日(日)まで

https://hokusai-museum.jp/modules/Exhibition/exhibitions/view/1461

作品リスト
https://hokusai-museum.jp/modules/xelfinder/index.php/view/864/%E7%AD%86%E9%AD%82%E5%B1%95%E4%BD%9C%E5%93%81%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88_20210206.pdf




展示構成

1章 浮世絵の黎明から18世紀ごろまで
 1節 岩佐又兵衛と近世初期風俗画
 2節 師宣・安度・長春とその流派

2章 浮世絵の繁栄
 1節 政信・清長・湖龍斎・春章とその流派
 2節 上方浮世絵
 3節 歌麿・栄之・写楽とその流派

3章 幕末を彩る領袖 葛飾派と歌川派
 1節 歌川派と菊川派
 2節 葛飾北斎とその一門

前後期合わせて浮世絵の絵師60人に及ぶ、浮世絵肉筆画125点を展示で、重要文化財、重要美術品、再発見、新発見の作品は約40点を含むそうです。

前後期で作品は総入れ替えだそうで、ちなみに前期は3月7日まで、後期は3月9日から。


気になった作品

1.岩佐又兵衛 弄玉仙図(旧 金谷屏風) 重要文化財


解説の一部には、こう書かれています。
『弄玉(ろうぎょく)は、秦の穆公(ぼっこう)の娘で、簫(しょう)の名手である簫史(しょうし)に嫁ぎ、夫に簫を学んだ。簫で鳳凰の鳴き声が出せるようになり、彼女が簫を吹くと鳳凰が飛来した言う。』


26.梅祐軒勝信 立ち美人図

長身で大柄な遊女が描かれ、現代でも通用するかのような細面の美人。手と口で手ぬぐいを広げる仕草や、振袖の柄が瀟湘八景の各画題を記した文字紋なのも良かった。


29.宮川長春 立美人図

遊女が振り返る美人図で、キリっとした印象。赤い着物に菊花と円形の組み合わせで中秋の名月を表現しているそうです。


45.窪俊満 花魁図

墨を基調に、肌や唇、髪飾りにわずかに色を差した墨彩色の美人図で、帯や打掛の柄が緻密で美しく、武家の奥方のような上品な花魁といった感じ?に思えた。


66.喜多川歌麿 夏姿美人図

浴後に懐中鏡で化粧をする美人図。黒の着物から透けて見える水色の襦袢がいい。


70.鳥文斎栄之 美人立姿図

簪を直しながら佇む遊女が描かれ、着物の間から胸が露わになってリラックスしている様子なのだが、私には、消えてしまいそうな儚げな感じに思えた。


83.歌川豊国 三代目中村歌右衛門の九変化図屏風(※部分画像)

「其九絵彩四季桜」で異なる人物の特徴を表現しながら踊り分けが見どころの変化舞踏だそうです。

描かれているのは、左から「石橋(しゃっきょう)獅子」、「江口の君」、「奴と辻君」、「雷」、「小野小町」、「丁稚の少年」、「老女」、「文使いの娘」だそうで、役者の特徴なのか、だいたい顎がしゃくれていた。


95.菊川英山 歌妓立姿図

裾模様の紋付を身にまとう芸者の立ち姿(後ろ姿)が描かれ、長く黒々とした太い帯を取ろうとしていて、秘めた色香を感じる?


102.葛飾北斎、勝川春英、歌川豊国、勝川春扇、勝川春周、勝川春好 青楼美人繁昌図




112.葛飾北斎 合鏡美人図


初公開の作品だそうです。


どるちの方でも書いてますが、年間ベスト10候補の展覧会で、全く知らない絵師の作品なども見ることが出来たのも、良かった。

前期展示は、あと10日ほどですが、素晴らしい作品が展示していますし、すごくオススメだと思います。


後期展示も見に行きました。
https://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/a6e9118e4a2a985dbf9c3239bfd7f17f


3階の展示室の外のフロアには、2019年に見た高精細複製画で、葛飾北斎の<琵琶に白蛇図>が展示していて、写真もOKだったので撮ってみました。




あと、4階の常設室の前に展示されていて、関東大震災で焼けてしまって白黒写真から復元された作品で、葛飾北斎の<須佐之男命厄神退治之図>も撮ってみました。



常設展示にあった葛飾北斎が描いた<朱描鍾馗図>も展示していました。


朱描きの鍾馗様は、疱瘡絵(※天然痘除けのまじない絵)だそうで、この絵の効果で、新型コロナもどこかに行ってほしいというか、収まってほしいと切に願います!!


今回も素晴らしい作品を見ることが出来たし、美味しいものを食べることが出来て大満足でした。

ありがとうございます。



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