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どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『怖い絵展@上野の森美術館』なのだ

2017年11月15日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 上野の森美術館で 12月17日まで開催している<怖い絵展>を見たのだ



ぼくが気になった作品なのだ

ハーバート・ジェイムズ・ドレイバーが描いた<オデュッセウスとセイレーン>なのだ


柱に縛られているのわ オデュッセウスで セイレーンの歌声を聴いてしまったので 我を忘れ 半狂乱で海に入ろうとしているのを 船乗りがロープで縛って 入らないようにしているのだ 他の船乗りたちが なぜ普通にしているかというと 耳栓をして歌声が聴こえないからなのだ

セイレーンたちわ すごく美しくて この作品を描いたドレイパーわ 当時のイギリス人が理想とする若い美女を描いたそうなのだ

作品を見て 分かると思うけど セイレーンたちわ 船に上がると 下半身が魚の尻尾から 人間に足へと 変化しているのだ

ぼくわ 絵の中に入って 美しいセイレーンを見てみたい思ったし セイレーンたちの歌声も聴いてみたいと思っちゃうのだ


ポール・ドラローシュが描いた<レディ・ジェーン・グレイの処刑>なのだ


侍女たちわ 悲しみで気をうしなったりしているのに 処刑される前でも 凛としているジェーン・グレイなのだ

彼女の白いドレスわ 無実を表していると思うし あと 作品とわ 直接関係ないんだけど 作品の前にある 照明の白い台わ 刑に処された後 彼女が入る棺桶のように思えたのだ


ギュスターヴ=アドルフ・モッサが描いた<飽食のセイレーン>なのだ


この作品を見て タレントのベッキーがいる って思ったのだ・・・100年くらい前に描かれた作品で きっとベッキー似の人をモデルに描いたから こんな作品になったのかなぁ~なのだ

塔の上にいる豚わ 魔女のキルケーによって姿を変えられた豚たちなのだ


<怖い絵展>わ 直接的に怖いんじゃなくて 作品の意味を知って ぞっとするとかなので 音声ガイドを借りて見た方がいいかも?なのだ

ぼくわ セイレーンが美しい<オデュッセウスとセイレーン>を見れて すごく満足したのだ



ここから先わ えこうの感想を載せるのだ

上野の森美術館 <怖い絵展> 12月17日(日)まで

http://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=226

公式サイト
http://www.kowaie.com/




展示構成

第1章 神話と聖書

第2章 悪魔、地獄、怪物

第3章 異界と幻視

第4章 現実

第5章 崇高の景色

第6章 歴史

展覧会のタイトル通り、怖い絵の絵画や版画が約80点を展示しています。


気になった作品

5.オディロン・ルドン オルフェウスの死

バッカスの巫女の怒りを買い、八つ裂きにされたオルフェウス。少し抽象的で、幻想的な色合いがキレイ。


6.ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス オデュッセウスに杯を差し出すキルケー


鏡に写るのがオデュッセウス、右下や鏡に写るブタは、魔女キルケの魔法によって変えられた部下たちだそうです。こんな美しい女性からのお酒なら、飲んでもいいかも?と思ってしまう・・・。


11.フランソワ=グザヴィエ・ファーブル スザンナと長老たち

この主題は、老人たちが覗いている場面を描いていることが多いが、服を取ろうとしてスザンナの貞操の危機に陥った場面を描いている。


19.アンリ・ファンタン=ラトゥール

聖アントニウスを惑わす、美女たちの包囲網、誘惑する女の赤ワインが輝いて見える。おぼろげで幻想的で好きな色合い。


27.オーブリー・ビアズリー オーブリー・ビアズリーによる『サロメ』のための挿絵(ポートフォリオ)

踊り手の褒美


サロメが持っているのは、サロメ自身が愛し、それを拒んだヨハネの首で、ヘロデ王から踊りの褒美としてもらったものだそうです。殺してでも自分のものにしたいという、女の情念といいますか・・・ぞっとします。 


28.ギュスターヴ=アドロフ・モッサ 彼女

山となった小さな男たちの屍の上に、豊満な裸体で、男を喰らう女マンイーターが座ってこちらを見ていて、妖しい魅力があふれている。これも、<飽食のセイレーン>と同様に顔がタレントのベッキーみたい?

彼女の頭上の光背には、ラテン語で「これがわたしの命令だ 私の意志は理性にとってかわる」と書かれているそうです。


45.チャールズ・シムズ そして妖精たちは服を持って逃げた



53.二コラ=フランソワ=オクターヴ・タサエール 不幸な家族(自殺)

パリの屋根裏部屋に住む貧しい母娘が火鉢で自殺しようとしています。娘の方は意識を無くし母親にもたれ掛かり、母親は壁に掛けてある聖母の絵を見ているのが、印象に残る。のちに、似た境遇のこの画家も、この場面同様に自殺することとなったので、画家本人は予期していたのかも?


79.ポール・ドラローシュ レディ・ジェーン・グレイの処刑


政争に巻き込まれ、望みもしない王冠を被らされた挙句、わずか16歳で反逆罪で死罪となったジェーン・グレイ、異名は「9日間の女王」だそうです。


ツイッターなどで調べてみると、入場待ちの時間が結構すごいことになっていて、混雑して快適に見れる状況ではないのですが、素晴らしい作品が展示していると思いますし、オススメだと思います。

なので、コンビニやJRの上野駅内のチケット売り場や、上野公園のチケット売り場などで事前にチケットを購入してから、行った方がいいですよ。


この後わ 上野駅の反対側(稲荷町方面)にある<ハリマ・ケバブ・ビリヤニ>でランチをしたんだけど そのことわ また 今度書くのだ