どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展@東京富士美術館』なのだ

2015年06月30日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

常設展示の<西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで>を見たぼくらわ 特別展の<レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展>を見たのだ



今回わ ぼくの代わりに えこうが展覧会の詳細と感想を書くのだ

東京富士美術館 <レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展 ~日本初公開「タヴォラ・ドーリア」の謎~> 8月9日(日)まで

http://www.fujibi.or.jp/exhibitions/profile-of-exhibitions.html?exhibit_id=1201505261

特設サイト
http://www.fujibi.or.jp/anghiari.html

作品リスト
http://www.fujibi.or.jp/assets/tfam/files/pdf_worklist/1201505261_1.pdf




展示構成

歴史的背景~アンギアーリとフィレンツェ共和国

 優美なるレオナルド

 フィレンツェ共和国

 1440年6月29日、アンギアーリの戦い


パラッツォ・ヴェロッキオ「五百人大広間」


失われた傑作~レオナルドの≪アンギアーリの戦い≫への手がかり

 ミケランジェロの≪カッシナの戦い≫

 大広間の再装飾

 ティツィアーノの失われた大戦闘図


視覚革命~≪アンギアーリの戦い≫によるバロック時代の遺産

 ≪アンギアーリの戦い≫とルーベンス

 イタリア・バロックの戦闘図

 太陽王ルイ14世時代のフランス


≪タヴォラ・ドーリア≫の立体復元研究

作品リストに載っている構成とは違いますが、東京富士美術館では、このようになっており、45点ほどが展示されていました。


気になった作品

18.作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく) ≪ダヴォラ・ドーリア≫(≪アンギアーリの戦い≫の軍機争奪場面)


解説には、こう書かれています。
『≪タヴォラ・ドーリア≫とは、「ドーリア家の板絵」という意で、かつてナポリのドーリア家に所蔵されていたことに由来する。レオナルド・ダ・ヴィンチの失われた壁画≪アンギアーリの戦い≫に基づく数少ない油彩画のひとつ。描かれているのは、壁画の中心をなす軍旗争奪の場面で、中央の赤い帽子戦士は、ミラノ軍傭兵隊長ニッコロ・ピッチーノ、その左が息子のフランチェスコ。右側の2人は、フィレンツェ連合軍の戦士で、手前が指揮官のピエル・ジャン・パオロ・オルシーニ、奥が教皇軍を率いるアクレイア総大司教ルドヴィーコ・スカランポ(もしくは同軍ミケレット・アッテンドロ)と推定されている。ミラノ軍の戦士(左側)を追いつめたフィレンツェ軍の騎兵2人(右側)は、まさにミラノ軍旗を奪おうとしている。これに対し、ミラノ軍傭兵隊長ニッコロ・ピッチーノは軍旗を固く握り、刀を振りかざして牽制し、またフランチェスコも身をかがめた態勢で軍旗を守ろうと奮闘している。』

2012年東京富士美術館からイタリアに寄贈された作品。馬は目を見開き、渦巻き状の尻尾が特徴的、迫力のある画面で、声が聞こえてきそうな気がした。


26.作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく) 左方へ向かう兜と鎧を身につけた騎兵(ピエ ル・ジャンパオロ・オルシーニ)

NO.18の<≪ダヴォラ・ドーリア≫(≪アンギアーリの戦い≫の軍機争奪場面)>の描かれていない部分の素描で、こちらの方が馬が太めのような気がした。


31.アリスト・ティレ・ダ・サンガッロ ≪カッシナの戦い≫(ミケランジェロ下絵による模写)


解説の一部には、このように書かれています。
『1364年、対ピサとの「カッシナの戦い」の際、アルノ川で水浴していたフィレンツェ軍が敵の襲撃を受けて戦争準備をする場面を取りあげた。』

ミケランジェロの下絵は、失われており、その構図を伝える唯一の油彩模写だそうです。どの肉体も筋骨隆々で彫刻的。実際にあった戦いを神話のように描いているように思えました。

ミケランジェロの<カッシナの戦い>と、ダ・ヴィンチの<アンギアーリの戦い>は、五百人大広間で隣合せと、向かい合わせの説があるそうです。もし実際に完成していたら・・・そう考えると、かなり残念に思いました。


44.ピーテル・パウル・ルーベンスに帰属(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく) アンギアーリの戦い


ダ・ヴィンチの完成図は、きっとこんな感じだったのでは?と思わせる作品で、人間の血生臭い戦いが、画面に表れている。


56.作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく) 聖アンナと聖母子


ルーヴル美術館にある同じ作品を、16世紀に模写したもの。模写でもグラティア(優美)で素晴らしかった。ただ、ちょっと平面的な感じがしました。


東京会場では展示していなかったが、<レダと白鳥>も見たかった・・・。

※参考として、<レダと白鳥>の画像も載せます。(クリックすると拡大します。)



レオナルド・ダ・ヴィンチの作なのか、分かりませんが、<アンギアーリの戦い>は、これを逃すと見る機会がないかもしれないでしょうから、ご覧になった方がいいのでは?と思いました。


巡回情報

京都文化博物館 8月22日(土)~11月23日(月)

宮城県美術館 2016年3月19日(土)~5月29日(日)


見に行った当日に限り、チケットの裏にハンコを押してもらえば、再入場出来ますよ!!


この後わ せっかく八王子方面に来ているから 小作駅に移動して 駅から15分くらい離れている<いつ樹>で食事をしたんだけど そのことわ 今度書くのだ