崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

韓国映画を朝鮮学校で

2007年10月03日 05時58分16秒 | エッセイ
 韓国の映画キンミョンジュン氏監督の「ウリ学校」(2時間10分)が下関朝鮮学校で上映された。札幌の朝鮮学校の生徒たちの姿をドキュメンタリータッチで撮ったものであり、「七夕の夜」に比肩するものである。在日の民族教育や在日の民族性をよく描いた作品である。「Go」などで現れた暴力的な先生のイメージはなく、少子化などで生徒が縮小される中で、民族教育への努力が強く伝わってくる。
 これを見る限り、朝鮮学校や在日は日本人に開かれていないのは勿論、母国祖国にも開かれていない。朝鮮語を守るのが一番ともいえるが2世、3世が教えているので、韓国語や朝鮮語とは距離があり、不完全なままの「在日朝鮮語」になっているのが心配である。それは北朝鮮や韓国でも通じにくい言葉である。なぜ彼らは言葉教育にネーティブを採用しないのであろうか。在日教育の一番の眼玉ともいえる言語教育をもう少し深く考慮してほしい。これは総連が一番力を入れたものの大きい問題であろう。

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