崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

植民地研究会

2014年06月16日 05時39分54秒 | 旅行
昨日九州では一番大きい大学の福岡大学で行われた科学研究助成費による研究会に参加した。大連から来られた孫蓮花氏と同行し、博多からの電車内では偶然に西村氏、藤野氏と同席した。福大の正門は地下鉄駅と繋がっているようであり、交通が便利で学生が良く集まるのだろうかと冗談を言ったほど便利である。懐かしい顔、会議は午前10時から午後6時40分まで本当に充実した時間だった。民俗学。人類学から帝国日本(植民地)の「帝国学」のような研究会であった。この研究会は二つの科研グループの共同・連携になっていた。「帝国日本における移動と他者像」(代表植野弘子)「日本を含む外来権力の重層下で形成される歴史認識-台湾と旧南洋群島の人類学的比較(代表三尾裕子)科研研究プロジェクトによる共同研究会だった。
 「戦後アメリカの太平洋戦略とグァム統治」(池上大祐)では日本の占領から脱返し、土地接収と土地収用に関するものであり、私は韓国で米軍による敵産処分と関連して質疑した。植民地による台湾文化の変化、不変、リバイバル(植野)オーラルヒストリーのダイナミック性(三田)、仏教の布教と教育の植民地(松金)、戦後のパラオにおける民族分離(今泉、遠藤)そして三尾代表のまとめと台湾・旧南洋群島の研究報告に対する総合討論が行われた。私は台湾とパラオなどの日本の植民地と朝鮮半島が異なる点、私が大きく気がついたことはパラオなどは以前スペインやドイツなどの植民地を経験していて、朝鮮は初めての異民族による植民地、それがショックであり、反日感情の強い源であると解釈した。従来王朝独立国家説が有力であったが、私はこれが一番妥当ではないかといい、
 今までの植民地研究会の中でもっとも充実したものであった。昼食は孫氏にも弁当が用意されてコーナーで上水流久彦、中村八重、孫蓮花、崔が一緒に食べた。私は皆さんの手前、なんだか照れくさく「派閥を作っているんだよ」と冗談を言った。中村が私の昔のニックネーム啓明マフィアだと言ったことに私は「広島マフィア」だと修正した。疲れは程度を越えて帰宅した。

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