崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

韓国から来られたシャーマン

2015年01月25日 05時35分51秒 | 旅行
自らムーダン(シャーマン)詩人、画家という季節花氏(65歳)とマネジャーの崔氏の二人を港で待っていた。10年以上も前に一度だけ会ったことがある方だが分かるだろうと期待して待っていた。彼はトルマギという韓国の伝統的な白い礼服を着て、絵を持っている方と一緒だったので確認できた。研究室にきて自筆の絵を寄贈してもらった。彼らは日本で展示公演を希望している。3月から韓国ソウルの戦争記念館で展示が決まるという。日本では広島で原爆、沖縄で戦争犠牲者へ怨恨慰霊祭などを平和のために行いたいという。私は肝心な公演の中身とレベルを知りたかった。3月にソウルで予定されている公演を見ることにした。
 シャーマンであり私もよく知っている巫義を芸術化して舞台にあげることを進めた。シャーマン儀礼をしながら絵を描く、音楽と踊りと絵を書くことは信仰と芸術の現場感があり、感動的になるかもしれない。彼らが韓国のシャーマン文化をもって日本にもう一つの韓流ブームを起こしてほしいと強く期待を語った。そして海の見えるレストランで昼食を勧めたが一つも食べられないという。魚と肉類は一切食べない。野菜にもドレッシングがかかったものは食べないと言う。ムスリムより厳しい菜食主義者である。私が力が出ないでしょうと言った一言に彼は牛や象も力があると言われ、私はなるほど…言葉を失った。しかし、彼は対話中ちょっと居眠りをしたり疲れて見えた。彼の神秘性を探る半日であった。 

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