昨日の本欄で正装参拝に参観者や観光客が激減したと経験的に書いたが、昨日行われた先帝祭ではその歴史上最多の人波であった。海峡での源平船合戦の壮観を我がマンションからみた。我が住まいの良いロケ―ションを自負した。私にとって祭りのハイライトはやはり上臈参拝道中八文字ステージであった。幸せな時であった。海辺の広場で豪華燦爛な宮中行列のようなものである。参拝か、ファッションかのような壮観、古典美の世界であった。厚い化粧と衣装によって仮装行列のようなものでもあった。傘を開かなかったのは残念。古い女性の美は衣装の美であったといえる。それがいつの間にか衣装を一枚つつ脱ぎ、裸に近くなっているのが今日である。ヌード民族を野蛮視してきていた現代人たちがヌード化している。その現象をどう見るのか。セクシーと美は関係がないとマリノウスキーがいうがヌードは美だけであろうか。