崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「毒舌先生」

2017年05月26日 05時06分03秒 | エッセイ

 このごろ夜7時のニュースを抑え、面白い番組、「毒舌先生」と呼ばれる夏井いつき先生の俳句査定プレバトが面白い。以前韓国で「詩集」がベストセラーになることに、私は「感情豊かな国民だ」と称賛したことがある。しかし、日本では文学、特に俳句、川柳など大衆文学が盛んなことには驚いている。どの新聞や雑誌にも欠けることなく掲載され、テレビやラジオでも視聴できる。夏井先生の添削は実に面白い。作者のくどい作品弁説には「芝居でやりなさい」などという「毒舌」が面白い。私には文章作法の勉強になる。「花が咲く」というと「花だけでよい。咲かない花があるか」と皮肉をいう。日本文化の勉強である。多くの日本人は私の日本語が下手だと思っている。それは「彼らが韓国語ができるか」というのも「毒舌」か。言語は思考である。昨日の読書会では「日本語を国語とする理由は何だろう」というテーマで私が「毒舌先生」になった。