崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「韓国の徴兵制度が羨ましい」

2013年03月13日 05時38分57秒 | エッセイ
 昨日韓国へ旅行してきた日本人の友人と朝鮮半島の緊張関係について話をした。韓国の先生たちが徴兵制度があるから韓国の男は逞しい、「根性がある」と誇ったという。が、日本の男にはそれがないと言われたという。韓国では戦前から徴兵制度をもっており韓国人にはそれが定着しているようである。日本人からは「韓国の徴兵制度が羨ましい」と言われる事があるが、考えて直してほしい。私の母は私が成長する前に兵役制が無くなることを願っていたが私が成長するにつれて不安を強めていた。結局私は戦争中ではなかったが辛い、厳しい訓練を受けて将校になった。私は軍隊とは国民を守る国家の命の保険機構のような存在であると陸軍士官学校の生徒に教えたことを想起する。青瓦台事件の時は戦争へ出動待機の緊張感を味わった。
 韓国では兵役を免れいと願うのは国民的な希望であり、負担NO.1でもある。高級官吏の息子などがこれを避けようとする不正は時々話題になっている。私は20代から満50歳まで現役、予備役まで長い間兵役の義務を終えて日本にきた。日本の平和憲法の有難さを羨がましく思った。その日本が今逆戻りの道のりに向かいつつあることは残念である。また「志願兵」を募集したり、「皆兵制」にしたりするのだろうか、戦前に逆戻りするかもしれない