韓国の若い基督教牧師たちの平和運動グループが中心になって東日本の震災復帰へ支援する活動をしている。既に「韓日平和コンサート」として韓国内三か所で行い、義援金を東北に送ったという。この3月11日で二周年になっても、まだ完全復帰になっていない。しかし被災地から遠く離れて下関に住んでいる私にとってなかなか実感が薄いが痛みは共有しているつもりである。今は昔(?)神戸震災より東日本の震災は津波と原発の大きい傷として残っている。地震、津波、原発が絡み合った総合的な被災であった。選挙の時は原発は「無い」卒業」など全般的に政策や救援活動が行われている。それは「いくら強調してもし過ぎることはない」という英語のtoo~toの表現にならざるを得ない。今その大きい傷をそのまま回想するだけでは不十分、辛いことである。傷や不運から再生しなければならない。それには華麗な舞台は要らない。それには悔い改めという素朴な、そしてダイナミックな迫力が必要である。
韓国のマスコミは日本は危険な国、先日スマートフォンを持ってきた韓国人に「東北地方への旅を控えよう」と警告メールが届いたのをみた。注意することも必要であるが、実は韓国は原発を多く持っている危険な国であるという専門家もいる。この度、韓国人の支援グループと共同で「チャリティ日韓平和コンサート」を計画している意味は大きい。そのコンサートの実行委員会長を私が勤めることになった。出演アーティスト(予定)たちは(日本側)光、どん弥五郎、龍太郎、ろくろう、風太郎、李陽雨、名前のないバンド(韓国側)アヒムナバンド、歌う牧師、お話し:小川哲史(写真家)、金鐘洙(アヒムナ平和学校代表)、梁在成(韓国基督教会環境運動連帯)である。この集いを通して新たに東日本の震災について一緒に考えてみませんか。