崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

政治問題は学者に

2013年03月09日 06時02分41秒 | エッセイ
 先日韓国の元閣僚に竹島など領土問題について見解を求めたら政治問題は学者に任せると言う。それに似た発言が日本の国会でも言われたことを聞いた。ある学者が生き方について牧師に訊いたらそれは学者に訊いてくださいと言われたという冗談のような実話がある。政治家に学者が客観的なことを言えるだろうという信頼性があるからであろうか。それは事実である。しかしその真実を言わない人が多い。さらに歪んだ御用学者はもっと多い。竹島や慰安婦問題を客観的に理解している研究は多い。これらのセンシティブな問題に触れる学者はほぼいない。もし客観的に事実をいうと見方によって「御用」「左翼」「親日」などのレッテルが張られて傷つけられる。ヒットラーは学者は弱いものだと思いプロパガンダに大いに利用した。温厚な学者、専門バカのような学者は社会に役に立たない。
 先日中国の朝鮮族の学者が「日本人好き度」のアンケート調査を発表し、韓国でも日本の学者は独島が日本の領土と思う人が67%だと調査結果発表したのをネット上で知った。釜山近代歴史博物館(筆者写真)は日本植民地による開発や文化などを展示している。これらの研究や展示には「日帝強制占領」「略奪」などという非難誹謗するナレーションが大きく流れる。北朝鮮の学者の研究論文の冒頭に「金日成、金正日のお蔭様で」と書くような学者たちの知恵であると考えるべきである。