徐氏の手書き訳文の草稿をタイピングしている。今忙しいことが、また急ぐべきことが多いのになぜこれを優先しているか、自問する。それは忙しくなると何か一つに集中しないと不安になることもあるからである。もう一つは終戦時の瑞穂事件に対しての私の強い拘りである。
サハリンのユズノサハリンスクで発行されたもののカポネンコの『瑞穂の悲劇』を読みながら拙著『樺太朝鮮人の悲劇』(第一書房)で十分考察できていなかったことへの補充と再吟美して深く考えてみたいからである。著者はソ連側の死体発掘、尋問調査、裁判からの資料が多く、日本人に対する丁寧な態度、朝鮮の歴史への関心など広く知ることができる。ただ事件の事実に忠実に書かれているので広く背景については触れられていない。まだ半分ほどしか打っていない。
私の意図は戦争や大地震などにより無秩序の状況、「無重力」の状況で生の人間の姿、その破綻のプロセスを考えることである。その「間」の「人間化」はどうすれば可能であろうか。大きい問題に直面するのである。
サハリンのユズノサハリンスクで発行されたもののカポネンコの『瑞穂の悲劇』を読みながら拙著『樺太朝鮮人の悲劇』(第一書房)で十分考察できていなかったことへの補充と再吟美して深く考えてみたいからである。著者はソ連側の死体発掘、尋問調査、裁判からの資料が多く、日本人に対する丁寧な態度、朝鮮の歴史への関心など広く知ることができる。ただ事件の事実に忠実に書かれているので広く背景については触れられていない。まだ半分ほどしか打っていない。
私の意図は戦争や大地震などにより無秩序の状況、「無重力」の状況で生の人間の姿、その破綻のプロセスを考えることである。その「間」の「人間化」はどうすれば可能であろうか。大きい問題に直面するのである。