崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

生き方

2010年06月05日 05時47分59秒 | エッセイ
 歴史的な人物の中には特別な生き方をしている人が多い。それに関しては人生論などで論じられている。子供からみて、ごく普通の平凡な親のように思えても特徴ある生き方をしている人も多い。私も失敗と成功を繰り返しながら今日に至っている。ただその時その時に最善を尽くしてきたつもりである。私の生き方には人生論のようなテキストがあったわけではない。よい座右銘が守られてきたわけでもない。しかしいま振り返ってみると戦前生まれ、戦後の混乱期、朝鮮戦争、日本留学、韓国で反日思想に反する教育(親日派といわれ)、日本で韓国文化の研究と教育などを通して日韓を往来する日々であり、ある意味では格好良く見られる点もある。私は特別な人生観を作り上げてきたのではない。時代の変化によるものが多い。ただ世間の世論などにとらわれず、信念をもって生きたのは事実である。私は自分の欠点として意志が弱く優柔不断だと思っている。鳩山総理が優柔不断だといわれながら辞職したことが気になる。