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飴山實を読む(174)

■旧暦3月14日、火曜日、

(写真)枝垂れ柳

ハマコーなどの自民系、旧守派の連中は、たいてい、企業がもうからないと、国民の生活がよくならないから、景気対策を最優先にせよ、と言っている。いっけん、もっともらしいけれど、企業にもうけさせるという発想の行きついた先が世界的な詐欺であるゴールドマンサックスとヘッジファンドだろう。結局、苦しむのは、経済弱者である。国民の生活が第一という民主党のスローガンは、人間の人生全体が経済に支配されている現実を告発する側面を持っている。生活から経済システムや法システムを再構築していく方向性は、基本的に正しいと思う。問題は、具体的なプランだが、これは相当な難問だろう。これはダメだという批判的行動を具体的な領域で積み重ねていって、ある形がおぼろげに見えてくるのではなかろうか。マスコミや評論家は、安易に全体ビジョンを要求し、それを煽るが、それが物象化して抑圧装置に転化した旧社会主義国のケースを忘れるべきではないだろう。改革的な革命は、革命的な改革を含んでいる。



兵曹の墓から蜥蜴あらはれし   「俳句研究」(平成九年九月)

■兵士の魂が蜥蜴という形になって現れたかのようで惹かれた。墓の冷たさと日差し匂いも感じられてくる。



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