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飴山實を読む(164)

■旧暦2月24日、木曜日、、仏生会、虚子忌

(写真)江戸川の空

今日は天気が良く、久しぶりにウォーキング。そろそろ、エンジンをかけないといけんね。城山三郎の『部長の大晩年』を読んでから小説づいてしまい、以前買って未読のものを引っ張り出して読んでいる。今、水上勉の『櫻守』。城山の作品に比べると実在感が弱く、人物造形や場面展開も、小説家が考えるステレオタイプを出ていない。涙を誘う仕掛けも安っぽく感じる。




水仙を剪つてこと足る誕生日
   「朝日新聞」平成九年一月

■誕生日俳句というのもずいぶん詠まれるけれど、これだけ、簡潔な美しさを備えた句は見たことがない。たいてい、デコレーション過剰になるか、自画自賛的な句になる。この句は、前書きに「古希」とある。いよいよ、清冽な精神と言うべきではなかろうか。



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