verse, prose, and translation
Delfini Workshop
芭蕉の俳諧:猿蓑(3)
2009-07-08 / 俳句
(写真)ある背中
いったん早朝に起きて、雑用をこなすが、自律訓練法をしているうちに、眠り込む。起きたら1時だった。珈琲を飲んでから床屋に行き、クリーニングを取って帰る。仕事が難航。しかし、難航せん仕事はないな。
◇
デイヴィッド・G・ラヌーによる一茶の英訳
the Buddha pretends
to be born...
bells and drums
mi-botoke ya umaruru mane mo kane taiko
御仏や生るるまねも鉦太鼓
by Issa, 1825
Issa is referring to a hanamido^ ("blossom temple hall"), which Gabi Greve describes as a miniature hall set up at Buddhist temples and decorated with colorful flowers on Gautauma Buddha's birthday, celebrated on the Eighth Day of Fourth Month. Small statues of the child Buddha are decorated with flowers, and hydrangea tea is poured over the statue by visitors. In this haiku, Issa focuses on the lively music of hand-held bells and tambors.
◇
馬かりて竹田の里や行しぐれ 乙州
一いろも動く物なき霜夜かな 野水
■乙州の句、なにげない情景だが、「竹田の里」という地名が効いていると思った。たしか、「竹田の子守唄」で歌われるあの「竹田」だろう。野水の句、「一いろも」は「何一つ」の意味。雲一つない霜夜。動くものがなにないしづまりかえった夜の時の流れを伝えるものは月だけだったのだろう。なんだか、逆に、清々していて惹かれた。
芭蕉の弟子を、文献やネットなどで、ぼちぼち調べているが、昔のことだから情報は少ない。しかし、少ない情報の中から、それぞれの人生がくっきり立ち上がってきて、なんとも言えない生の軌跡の重みを感じる。
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