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芭蕉の俳諧:猿蓑(9)

■旧暦6月9日、木曜日、、住吉祭

(写真)高野山、清浄心院にある句碑「我が国の山は仏よ明易き」作者不明(達筆で読めない)

高野山・空海・金剛峰寺というのは、中学生のとき、受験知識として、比叡山・最澄・延暦寺と混乱しないように覚えた記憶がある。だから、金剛峰寺は本堂を持った一つの寺で当然、空海が創建したものと思い込んでいた。ところが、実態は、違うらしい。金剛峯寺という名称は、高野山と同じように、伽藍全体の総称として使われていたというのだ。秀吉が、金剛峯寺という寺(別名青巌寺)を高野山内に実体化したという。つまりは、秀吉創建になるのだ(この寺で、甥の秀次が秀吉に言いがかりをつけられて切腹している。このとき高野山は、生命の尊重という観点から、再三、秀吉の差し出せという要求を拒んだが、引き渡さなければ、高野山を焼き討ちにするとの一言で、秀次は切腹を決意したという)。空海が生きていた頃の高野山は、複数の庵と根本塔と呼ばれる密教の概念を実体化した塔、修行の建物などからなっていたという。



金剛峯寺(別名青巌寺)



大門横の弁財天鳥居



高野山は今が紫陽花の盛り



根本塔



浄土宗の寺(熊谷直実開基による。「奥の院」には直実、敦盛二人の墓がある)



高野山大門(二匹の犬が空海を高野山に導いたとの伝説があり、高野山の神の使いとして、神社の狛犬になっている。もちろん、高野山内に、高野山の神を祀るその神社はある)



デイヴィッド・G・ラヌーによる一茶の英訳

are you mad
at the human goblins?
face of the pufferfish

hito oni wo ikido^ru ka yo fugu no kao

人鬼をいきどほるかよ鰒の顔

by Issa, 1813

Issa spells fugu ("tetrodon" or "pufferfish") using the Japanese character for awabi ("abalone"). Commenting on a different poem that captures the perspective of a mother bird, Shinji Ogawa explains that the phrase, hito oni can mean, "the goblins called men." Issa seems to be playing the same perspective game in this haiku. From the point of view of the pufferfish, humans are the ones who look ugly and monster-like.




下京や雪つむ上の夜の雨
   凡兆

なが〱と川一筋や雪の原
  凡兆

■有名な二句。二つとも、水に関連しているが、一句目は、沈黙の音が聞こえてくるよう。二句目は、広大な風景が広がるよう。写真との親縁性も感じた。



Sound and Vision

どうも、元気が出ないので、インターナショナルを聴いて気合いを入れる。ドイツ語版とロシア語版を続けて。



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