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芭蕉の俳句(106)

月曜日、。旧暦、7月14日。このところ、クーラーは夜通し弱めにかけて、昼間は扇風機にしている。昼間暑いよりも夜眠れない方が、作業効率が落ちる。

知恵袋データベース計画は、ベンヤミンの「歴史哲学テーゼ」を終了し、「パサージュ論」に入った。ヤフーにも「知恵袋」というのがあるが、ぼくの方が10年以上早い。登記はしていないけれど。ベンヤミンにはまりすぎても現実が見えなくなる危険性があるので、適度に相対化しながら進めたいと思っている。

終日、サイバーを訳す。どうもうまく進まない。英文は難しくないが意味がはっきり取れない。



あられせよ網代の氷魚煮て出さん   (蕉翁句集)

■「あられせよ」は「あられが降って欲しいものだ」。氷魚は鮎の孵化後1、2ヶ月を経た稚魚。半透明白色、体長2、3センチ。琵琶湖産がとくに名高い。このとき、芭蕉は膳所の草庵にいた。

「あられ」と氷魚の取り合わせの妙に惹かれた。パラパラと霰が降る様子と、氷魚の引き締まった感じが響きあっている。また、霰は雪やみぞれに比べて、降る時の様子が明るい。お客を迎えた芭蕉の軽やかな心の感じも伝わってくる。

ちなみに、あられも氷魚も網代も冬の季語。楸邨も言うように「あられ」が強く効いていると思う。
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