西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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「ジョルジュ・サンドってこんなすごい作家だったのか」

2016年06月22日 | サンド・ビオグラフィ
下記のブログには、サンドが1839年に執筆した小説『スピリディオン』について、わかりやすい筆致で叙述されている。
さらに、いかにこの作品が広大かつ深遠な意義をもっているか、ドストエフスキーに影響を与えた理由、また、サンドが人口に膾炙しているイメージーショパンの恋人、19世紀の女性作家、フェミニズムの先駆者ーといった単純なイメージを遙かに超える一大作家であったことが説明されている。


Bleu Moon
「ジョルジュ・サンドってこんなすごい作家だったのか」
http://miura.trycomp.net/?p=3429

「正直サンドって、ショパンの恋人としてのイメージと、19世紀の段階で女流作家として活躍し、フェミニズムの先駆者かな、くらいの思いしかなかったんですが、数年前、ドストエフスキーがサンドを絶賛している文章を読んで(作家の日記)一度読んでみようかなと思いまして。」
「まあ、でもそれほど期待していたわけではなかった。19世紀の自由主義者で、女性なりの視点を文学に持ち込んだということに意義があるんだろう、くらいの気持ちしかなかった。」

「いや、ところが驚かされました。」

「信仰と自由、信仰と科学、カソリックとプロテスタントの思想的な相違、古代思想の中でのキリスト教の位置、近代の訪れによる旧来の制度的信仰の崩壊・…こういう問題が全面的に展開されている。」「ドストエフスキーに影響を与えたことがよくわかった」「『カラマーゾフの兄弟』のイワンとアリョーシャの対話は、この小説をロシアの思想状況の中で書きなおしたと言ってもいいところがある。」「このサンドという人は内面で相当な思想的挌闘をした人だ」

三浦小太郎様、ブログを参照、転記させて頂きました。
事後承諾、何卒ご海容下さいますよう。
ありがとうございました!
コメント
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