経常収支赤字が13年ぶりで1728億円もの赤字になったよ、というちょっと悲観的なニュースがあったけれども、全然大したことないですよ。だって、1月の貿易赤字は約9500億円もの赤字だったのに、所得収支でそこそこ挽回できたんですから。これだけ円高が進んでいても、それだけ入ってくるって、凄いんですから。
さて、ここで復習をしてみましょう。
貿易統計を昨年9月(リーマンショックだねw)から並べてみましょう。
輸出 輸入 収支
9月 73640 72784 857
10月 69238 69909 -671
11月 53254 55503 -2250
12月 48319 51542 -3223
1月 34826 44325 -9526
2月 35000 36500 -1500*
(*:2月は個人的予想、単位・億円)
まだ結果が出ていませんが、2月予想は輸出が前年約7兆円の50%ダウン程度、輸入額の減少トレンドから約4割近く減るものと推測しました。そうなると、1月の貿易収支は巨額赤字となってしまったわけですが、2月は大幅に改善するものと思います。こうなると、所得収支のプラスの方が大きくなる可能性が高いと思いますので、経常収支は再び黒字化するものと予想します(多分4千~5千億円程度?)。
輸出の鈍化がかなり強烈で、半減という水準まで落ち込んだものの、この辺が下げ止まりかな、と思ったりします。いくら「需要が消えた」とはいえ、ゼロになってるわけではありませんので。在庫調整の一巡感が出てくると、これまで逆回転だった大幅減速ギアが回りはじめ、順回転に戻っていくかもしれません。
まさしく糖尿病でのアセチルCoAが蓄積して、TCA回路が回っていないような状態、ということですね(オキサロ酢酸が枯渇してしまうので、アセチルCoAが回路に入れなくなる)。こうした代謝の回転は「急には止められない」のでどんどん溜まってゆく(=在庫が積みあがっていく)わけですが、代謝が復活して溜まったアセチルCoAが一掃されると、状況は改善するでしょう。それと似たようなものだ、ということです。
輸入減少もここまで落ちてくると、今後の落ち方は小さくなってゆくか、逆に円高が緩和されてきたので円ベースでは増加してゆくかもしれません。となると、4兆円前後で輸出入がバランスしているのであれば、経常収支はプラスが維持されます。輸出ペースの戻りがそれなりにあるのであれば、やはり貿易収支が改善するかもしれませんし。トヨタをはじめとする自動車業界が恐らく「一服」感が出たものと推測していますが、どうでしょうか。ホンダにしても、インサイトの大健闘で、致命的ダメージは回避されているであろうと思います。今後GM等ビッグ3問題の泥沼化が継続する可能性はありますが、日本の関連メーカーにも底打ち感が出てくるかもしれません。受注が1割減った、とかいう生易しい水準ではなく、残った仕事が1割とか2割しかないといったレベルなわけで、GM等の仕事が消滅したとて「まあそんなもんかな」という程度でしかないでしょう。これ以上の底はない、というくらいに、ドン底まで行ったんだろうと思いますね。
そういうわけで、今後今まで以上に輸出が減るとしても、全部なくなるというのは考え難く、3兆円分が残るならそういうレベルに落ち着くし、これが「1兆円まで減る」とかっていうことにはならないだろう、ということはあるかと思います。つまり貿易収支の悪化具合にも限度がありますよ、ということですね。
さて、ここで復習をしてみましょう。
貿易統計を昨年9月(リーマンショックだねw)から並べてみましょう。
輸出 輸入 収支
9月 73640 72784 857
10月 69238 69909 -671
11月 53254 55503 -2250
12月 48319 51542 -3223
1月 34826 44325 -9526
2月 35000 36500 -1500*
(*:2月は個人的予想、単位・億円)
まだ結果が出ていませんが、2月予想は輸出が前年約7兆円の50%ダウン程度、輸入額の減少トレンドから約4割近く減るものと推測しました。そうなると、1月の貿易収支は巨額赤字となってしまったわけですが、2月は大幅に改善するものと思います。こうなると、所得収支のプラスの方が大きくなる可能性が高いと思いますので、経常収支は再び黒字化するものと予想します(多分4千~5千億円程度?)。
輸出の鈍化がかなり強烈で、半減という水準まで落ち込んだものの、この辺が下げ止まりかな、と思ったりします。いくら「需要が消えた」とはいえ、ゼロになってるわけではありませんので。在庫調整の一巡感が出てくると、これまで逆回転だった大幅減速ギアが回りはじめ、順回転に戻っていくかもしれません。
まさしく糖尿病でのアセチルCoAが蓄積して、TCA回路が回っていないような状態、ということですね(オキサロ酢酸が枯渇してしまうので、アセチルCoAが回路に入れなくなる)。こうした代謝の回転は「急には止められない」のでどんどん溜まってゆく(=在庫が積みあがっていく)わけですが、代謝が復活して溜まったアセチルCoAが一掃されると、状況は改善するでしょう。それと似たようなものだ、ということです。
輸入減少もここまで落ちてくると、今後の落ち方は小さくなってゆくか、逆に円高が緩和されてきたので円ベースでは増加してゆくかもしれません。となると、4兆円前後で輸出入がバランスしているのであれば、経常収支はプラスが維持されます。輸出ペースの戻りがそれなりにあるのであれば、やはり貿易収支が改善するかもしれませんし。トヨタをはじめとする自動車業界が恐らく「一服」感が出たものと推測していますが、どうでしょうか。ホンダにしても、インサイトの大健闘で、致命的ダメージは回避されているであろうと思います。今後GM等ビッグ3問題の泥沼化が継続する可能性はありますが、日本の関連メーカーにも底打ち感が出てくるかもしれません。受注が1割減った、とかいう生易しい水準ではなく、残った仕事が1割とか2割しかないといったレベルなわけで、GM等の仕事が消滅したとて「まあそんなもんかな」という程度でしかないでしょう。これ以上の底はない、というくらいに、ドン底まで行ったんだろうと思いますね。
そういうわけで、今後今まで以上に輸出が減るとしても、全部なくなるというのは考え難く、3兆円分が残るならそういうレベルに落ち着くし、これが「1兆円まで減る」とかっていうことにはならないだろう、ということはあるかと思います。つまり貿易収支の悪化具合にも限度がありますよ、ということですね。