自由が丘 ワイン処 コッコロ 元店主の美味しいもの日記

ワイン大好き、イタリア大好き、
美味しいもののためなら何処へでも♪

ドン・ルイス1世橋を渡り、夕飯へ

2012年07月21日 | ポルトガル2012
ポルトのシンボル的存在のドン・ルイス1世橋は、1886年エッフェルの弟子によって建造された、鉄のアーチが美しい橋だ。高低差のある旧市街と対岸のガイア地区を結ぶため、上段と下段の二重構造になっている、珍しい橋だ。上段はメトロが走って、下段は車。 人間は上下両方通れる。


常連のKさんから、この橋の話を聞いており、是非、橋からの景色を楽しみたいと思っていた。なので夕飯をいただくガイア地区のお店へは、タクシーでなく歩いていきたかったのだ。ホテルのフロントで、お目当てのレストランを予約してもらい、地図をもらい、行きかたを教えてもらう。私は超方向音痴だ。だから、誰か地図に強い人と一緒に説明を聞きたかったのだが、誰もフロントに降りてこない。しょうがないから、一人で聞く。
私は上段を歩いていきたかったけど、ホテルの方の説明は、下段を通れとのこと。何で?って聞いても、リスキーと答えて、何がriskyなのか判らない。ま、指示通りに行ってみよう。

皆が降りてきて、地図どおりに歩き出す。下りの階段を歩き始めた時、
Aさんが、「ちょっと待って! この先は、下に降りてしまう。 橋をどうやって渡るの?」
ときつい口調で聞いてきた。
「下にも橋があるのよ」と私
「ええ!? 橋は上よ。私は、昼間歩いたんだから!」凄い迫力
「だから、橋は、2重構造になっていて、上も下も渡れるんだってば」
この話は誰も聞いてくれず、他の二人も、坂を下ることに抵抗を示し、
「このままじゃ、下に降りちゃう」
「下に行ったら、渡しの船が出てるのか?」とまで言われる始末。
「もう、いいよ。 なら、Aさんが歩いた通りの道を行きましょう。」
3対1で攻められた私、かなり悲しい気持ちに。バスでサンデマンの帰りに下を渡ったじゃん・・・・、私は一人、ブツブツ・・・。

ま、どうせ上の段は、もともと渡りたかったから、いいわ。 すぐに持ち返すところが自分で偉いと思うところ。

雨に路面が濡れて滑りやすそう。ホテルの人が言った、リスキーは、このこと?


メトロがすぐ脇を通り、ちょっと怖い


さてさて、橋を渡ったところまでは良かった。さて、店のある川岸へは、どうやって降りる? 降りられそうな道は、工事中。 いろんな人に聞きながら、ぐる~っと廻り、不安になったころ、Sさんが、タクシーをつかまえた。しょうがないタクろう。 次の予約が入って急いでいたお兄さんドライバーだったが、なんとか乗せてくれて、無事レストラン到着。「ここは、いいレストランだよ」とにっこり。苦労したかいがあった、良かった~。

アデガ・イ・プレズンタリア・トランスモンターナⅡというお店で、年中無休と使い勝手が良さそうだ。テーブルには白いクロスがかかっていて、なかなか良い雰囲気のお店。
すぐに生ハム、チーズ、オリーブとかが出てきて、美味しそう。でも、全部食べたらこれでお腹一杯になっちゃう。チーズは返却して、生ハムとオリーブをつまみにスタート。やっぱり、ワインはヴィーニョ・ヴェルデ(微発泡の若いワイン) 疲れているし暗いし、メニューを読む気がしない、でも、決めないと・・・。オススメを聞くと、シーフードメニューの盛り合わせ。それ下さい。 出てきたのは、小皿といっても、それぞれたっぷり入ったシーフードの料理の盛り合わせ。結局、これだけで精一杯だった。面白いのは、このお皿たち、中華でいうレイジー・スーザン(くるくる廻る回転テーブル)に乗っていて、みんなでクルクル♪

中央は、フリッタータのようなチヂミのような・・・
海老、あさり、いか、・・・どれも美味しい♪


我々のテーブルの後方には大きなテレビ、ポルトガルVSトルコのサッカーの試合が、中継されていた。 スタッフ全員男子、そっちを向いていて、真剣なまなざし。 その姿に笑ってしまう。勝っていたのならいいのだが、ボロ負け・・・。他のお客様たちも、TVを見ているが、大きな声を出すものもいないし、とても静かだ。 この辺が、ポルトガルなのかも。 お隣のスペインやイタリアなんかだったら、一喜一憂大騒ぎだろう。 こんな一面を見られたのも、楽しいひと時だった。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サンデマン社のセラー見学 | トップ | リスボンで懐かしのあのワイ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ポルトガル2012」カテゴリの最新記事