一道一都二府43県、残すは、熊本と高知。 出かけるのが好きだった両親のおかげと、そのDNAを引き継いだ私の旅好きが高じて、日本地図をチェックしたら、上陸したことのない土地は、わずか2県となった。 熊本には、学生時代の友人、両親の介護をきっかけに帰郷したお客様がいる。会いに行こう! と思っていたら、近い将来、熊本に引っ越すという友人N氏(通称、Nのオヤジ)が、車で案内してくれるという。なんともタイムリー♪ そして私の休みに合わせてくれる希少な友人達で、ええ歳の大人5人旅となった。
集合は熊本空港。 以前、このメンバーでカリフォルニアのナパに行った時も、サンフランシスコ空港が集合場所だった(汗)
10月14日、11時50分羽田発。いつも深夜まで働いている私にとっては、朝6時の便に乗るのと同じ感覚、は、早い! 予想通り、一睡もせず空港に向かった。もちろん機内では爆睡。 眠い目をこすりながら熊本空港に着くと、Nのオヤジが迎えにきてくれていた。他のメンバーは、一足先に到着していて、空港近くのレストランで昼食をとっている。そこに合流して5人の「くまもんツアー?」は、スタートした。
まずは、熊本と言えば、馬肉。 馬を食べねば。Nのオヤジが案内してくれたのは、「菅乃屋」、熊本の人には、100年の歴史がある有名な馬肉専門店だそうだ。 お昼すぎに到着した我々は、空港すぐの店舗へ。 ファミレス的な店内に、ちょっとガッカリしながらも、ま、2時をすぎてご飯が食べられるのだから、ありがたい。 食事は、飲み物とサラダがバイキングになっていて、メインは、テーブルに運ばれてくる。
私がオーダーしたのは、タタキのっけハンバーグ。他の方々は、馬肉のシチュー。
癖が無く、あっさりしている肉、バンバーグなっちゃうと、牛なんだか馬なんだかの区別が難しい・・・。 っでも、馬肉のハンバーグ、初体験♪
今夜のホテルは、メルパルク。 5人それぞれシングルルーム。大人になると、マイペースが確保できる一人部屋が嬉しい~。荷物を置き、熊本城方向へ移動。 私は残念ながら、皆さんと別行動で、熊本の友人とお茶タイム。 熊本城のお堀近くに市役所があり、ここからの眺めは、すばらしいのだろうな・・・と想像しながら、友人との待ち合わせ場所である鶴屋百貨店へ向かう。ここ数年、話題を呼んでいるくまもんは、熊本のどこにでもいる。いまや熊本は、くまもんの町になってしまっている。
街の中は、レトロな市電が走っていて、旅気分を盛り上げてくれる。
街を少し歩いて、やっとお腹に隙間ができてきた。さあ、夕食だ~。熊本に住んでいる学生時代の友人Eちゃん、介護で帰郷したお客様Mさんも加わって、7人の賑やかな食事。レストランは、お客様のMさんに選んでもらった。前日にもらったレストラン情報。場所は、ジャンジャンゴー(正々好)??、何の店?
・・・まさかの~、中華! あ~ん、熊本に来たのに~、熊本の郷土料理じゃないの~ん? でも、きっとおしゃれな場所がいいかな~?と、考えて選んでくれたんだから、オススメに文句は言っちゃいけない!
店に向かう途中、「なんで中華?」の疑問は解けた。
友人Eちゃんに、馬以外で、熊本では何を食べればいいの?と聞くと、タイピーエンを食べるといいよ。??なんだかどんなものなのか解らない。店を予約してくれたお客様Mさんが、「ジャンジャンゴーのタイピーエン(大平燕)美味しいのよ~。明日は、温泉って聞いてたから郷土料理の和食だと思ったから、今日は、このレストランにしたの」
おおお、そこまで考えてくれていたのに、、、、まさかの~中華!なんて文句を頭の中で言っていた自分が恥ずかしい・・・。ありがとうMさん。
店は、バブルの時代を彷彿とさせる中心が吹き抜けの店内。パーティとかに向いている。
7人の大人数だったので、料理は飲み放題つきのコース料理。 7品目くらい出たが、どれも美味しい。良かった~。そして、その噂の?タイピーエン。 長崎チャンポンのめんがはるさめになったような、野菜たっぷりあっさりスープの料理。美味しいよ~。
タイピーエンは、福建省に古くから伝わる正月やお祝いの席のスープ料理なのだそうだ。熊本へは、明治の時代、華僑の方々が、故郷に思いを馳せながら、燕の巣の代わりに揚げた卵、フカヒレの代わりに春雨を使ったといわれているそうな。 ふ~む。
入り口。 これが、タイピーエン(大平燕) 飲み放題についてきた2Lのバズーカ・ビールサーバー。 Nオヤジの友達、N仙人が嬉しそうに、サーバーで遊んでいた。
東京でCAをされていたお客様のMさん。ご両親の介護の為に帰郷、なれない田舎での暮らし(熊本は都会だけど、テンポや人の気質が違う)なかなか友人が作れず、職場の人とも話しが合わない。そうとうストレスを溜め込んでいたようで、東京の空気を運んできた我々に、話が止まらない。 彼女の話も、バズーカ級だったのが、おかしくてたまらない。