「在日フランス人の友人が”日本の食べ物は凄い、明太子スパゲティなんて、めちゃくちゃ美味しい!でも、一つだけ、許せないのが、カヌレ”」と、言われたと、カウンター越しにMさん。
そのMさんの友人は、ボルドー出身らしく、そのカヌレへの熱い思いは、特に強いのかもしれない。20年くらい前かな? カヌレが流行って、東京のいたるところでカヌレを売っていた時代があった。 その時の感想は、ふ~む、ゴムみたいで美味しくない・・、だから、カヌレとはずっと無縁で来た。
そんな話をして1週間も経たないうちに、ポルトガルからボルドー→パリ経由で出張からお帰りになったKさんが、偶然にもボルドー空港乗り換えの時に購入したカヌレを分けてくださった。 翌日、またもや偶然に、そのカヌレの話をしたMさんが、店に寄ってくれて、二人で半分ずつにして、全く期待ぜず、口に放り込む、!!!!!目からウロコ~、香りの良さ、周りのカリカリ感、中のしっとりむっちり感。美味しい~! ボルドー出身のそのフランス人が言っていたことは、これかっ!と、Mさん&私、目を丸くして興奮状態。
その日から、カヌレへの思いは180度かわり、Mさんと私は、カヌレのとりこ?になった。
それから、いろいろ試しているんだけど、その味にたどりつかない。誰か、ボルドーへ行って、カヌレ買って来てくれ~~。(ボルドー市内&ボルドー空港で買えるのは、Baillardran。パリならモンパルナス駅構内のみに出店している)
今日も、美味しいカヌレを求め、荻窪まで出かけた。東急沿線に住む者にとっては、中央線沿線は、物凄く遠く感じるもの・・・だけど、カヌレのためなら・・・。
行ってみたのは、ル・クール・ピューというお店。オーナーシェフの鈴木よしおさんは、パリ・アルル・リヨンなどで腕を磨き、日本でもマキシム・ド・パリやロオジエを経て、ご自分のお店を開いたようです。店内にもコンクールなどでの賞状が一杯ありました。荻窪駅西口から、すずらん商店街を数件入ったところにあった。中では、食事も出来るとのことだったので、夕食もいただいてみた。
かわいい店頭、中にショップ、奥に喫茶・軽食コーナーがある。また、ネットでこだわりのマカロンやパン、チーズケーキ、カヌレなどが買えるようだ。
ディナーが980円なんて信じられ~ん。生ハムやいちじくの乗ったサラダ。いちじくがいい感じで○
鶏のトマト煮 下にパスタが敷いてあった。これは、ちょっとパンチが欠けるので、チーズかオリーブオイルがあったらな~と思った。
デザートは、チョコレートムースだったけど、ムースが食べたくなかったのでプリンに変更していただいた。
これに、ガーリックトースト、最後にコーヒーもついていた。さすが荻窪。
カヌレも一個157円と良心的。
きっと焼きたては美味しいんだろうな~、悪くないけど、ちょっと想像とは違ってた~。
チーズケーキも気になって、カヌレと一緒におみやにしたのだけど、こちらのチーズケーキ、見た目も綺麗で食欲をそそるし、美味しかった~~~。月によって、いろいろなチーズケーキがあるようです。食べたのは、セロリやレモン、ペッパーなどが入ったベイクド・チーズケーキ。セロリはほとんど感じないけど、なんか繊維っぽいものがのどを通ったような気が・・・。小さめのホールだけど、1200円は、お得~~。カヌレがちょっと違っていても、このチーズケーキで、荻窪まで行ったかいがあったな。
で、今のところ、東京でカヌレ・ナンバーワンは、ご近所のオー・ボン・ヴュータン。これを超えるカヌレ、どこか知りませんか~?
こちらは、一個210円 一つでも満足感が高い。