自由が丘 ワイン処 コッコロ 元店主の美味しいもの日記

ワイン大好き、イタリア大好き、
美味しいもののためなら何処へでも♪

お菓子博物館 & チョコレート屋さんMUCCI

2018年11月27日 | イタリア・プーリア2018
モンテサンタンチェロから次に向かうのは、アンドレアという町。 ここは、最近人気・知名度が上がっているブッラータチーズ発祥の地とされている。

チーズ界の有名人本間るみこさんの本に、紹介されていたブッラータ・・・写真を見ているだけで食べてみたいっと思ったのは、16,7年前だっただろうか。 初めて口にすることが出来たのは、2002年の春、フィレンツェの市場で見つけて大興奮。 そしてその秋、フィレンツェで家庭料理を習った後は、南の料理も習いたいと出かけたプーリア。 ホームステイ先だったアルベロベッロから、バーリで電車を乗り継ぎアンドレアの町まで出かけた。 今考えると、すごいパッションだし、その行動力、・・・・今はすっかり薄れている(;^ω^)大人の自分。

アンドレアの駅にたどり着き、車の足のない私は途方にくれた。 ブッラータの工場に行きたいのだけど・・・どうしよう。。。 困っている私を助けてくれたのは、なんと駅員さん。遠くはるばる極東の国から来た私を、工場まで連れていってくれた。世の中もゆるやかで穏やかで、心のゆとりのある時代だった〜。

アンドレアというとそんなことを思いだすのだが、今回は、チーズではなく、その町の老舗チョコレート屋さんが運営するお菓子博物館へ。


MUCCIという創業1894のチョコレート屋さん
チョコボール状になっているチョコレートがたくさん。 ポルトガルにもあったな〜、コンフェイトと言われる砂糖でコーティングされたチョコレート。


上質で自然な材料を使い、作られるチョコレートは、めちゃくちゃいい香りがして、美味しい♪
ココナッツがたっぷり入ったもの、コーヒー味のもの、ホワイトチョコ・・・どれも美味しいよん。

お菓子博物館には、昔使っていた創業当時の道具なんかが並んでいて

なんだか懐かしい。(以前、勤めていた会社の元同僚なら、分かってもらえるな。)

私もたくさんお土産買ったけど、運転手をしてくださっている叔父様もちゃっかり奥様にお買い物♪
いい旦那様ですね。

店内は、優雅な雰囲気で、天井には天使👼


この辺りでは、ここのお菓子を贈ることは、特に結婚式での引き出物にすることは、ステータスなんですね。
街並みは、ガサガサした感じで、治安もあまりよいようには見えないアンドレアだが、このお菓子屋さんがあることは誇りなんですね。






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モンテ・サンタンジェロ 天使の洞窟教会

2018年11月23日 | イタリア・プーリア2018
10月16日火曜日
本日は、プーリアの北部を目指す。 朝7時出発(;^ω^)、二台に分かれてのドライバーさんは、ご主人と叔父様。 ご主人は銀行員らしいのだが、、、我々滞在中、お休みをとってずっと運転手をしてくださった(◎_◎;) 「イタリアの銀行はゆるいから、大丈夫なんですよ〜」とケイコさん(笑) 叔父様は、すでに年金暮らしらしいので、時間は自由の模様。 ジェントルマンといったさりげない紳士ぶりが女子達の心をつかむ。 それに叔父様の車が乗り心地が良く、これも+に。
朝7時の出発・・・朝食は、ケイコさん作のお弁当\(^o^)/ おにぎり♪ どこまでも心遣い・気づかいのお・も・て・な・し♪

目指すは、プーリア州北部に突き出たガルガーノ半島の付け根、標高800メートルの小さな町、モンテサンタンジェロ。 日本語に訳すと、天使の山・・・。ここは、5世紀、大天使聖ミカエルが3度にわたって降臨したという聖なる地。十字軍の兵士はみな、行き帰りここに詣でるようになったいう。

ルティリアーノから2時間半かけて到着したモンテ・サンタンジェロは、霧の中・・・('◇')ゞ

お城

そして、ここから聖なる洞窟の中へ下っていく。

厳かな感じ。 我々は観光だけど、信者さんたちにとっては、とっても意味のある聖なる地へのお参りなわけだから、我々はお邪魔にならないように、ミサの行われている洞窟の中へと進む。
神父様の呼びかけに信者がレスポンス。 洞窟の中は、声が反響して、独特の一体感。 何を言っているのかは分からないのだけど、知っている単語「平和」の単語が耳に入って来た。
そうだよね、どの宗教も目指すものは、同じ、平和な世界なんだよね。 それなのに、なぜ、未だに紛争が絶えないのだろうか・・・。 そんなことを考えていたら、ふっと心が震えて、涙が出そうになった。
そして、ミサが終わると、近くにいる人と握手を交わす。 隣人への愛。
なんだか、聖なる地を体感し、感動した。

写真はNGなんだけど、ミサの後は他の観光客に乗じて、さくっとシャカ。

写真では、全体の感じが伝わらないのが残念。

街並みは、なんとか参りの寺町な感じで、お土産屋がたくさん(;^ω^)
ウエイハースにはちみつとアーモンドが挟まった名物菓子。 素朴で美味しい。
パンもやっぱりデカい。
ここでは、チーズを買ったけど、ペコリーノロマーノな感じで塩気が強く、調味料代わりに使うのが正解かな。




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白い街ロコロトンド

2018年11月18日 | イタリア・プーリア2018
ルティリアーノの街を楽しんだ後、
健脚チームは、ケイコ夫妻と共に、陶器の町グロッタイエへ向かっていった。 ひ弱なTさんと私は、電車で行けそうな近隣の町へ。

とんがり屋根のメルヘンチックな町アルベロベッロのお隣の駅で、比較的気軽に行けるはず・・・だった(◎_◎;)ロコロトンド。
市場でのんびりし過ぎたせいもあり少し出遅れ感ありだが、ひとまず駅をめざす。

広場から駅へ向かう街路樹は、オリーブの木。 昼間から年金暮らしの優雅な?お爺ちゃんたちが、日向ぼっこでおしゃべりタイム。

バーリからアルベロベッロやマルティナフランカへ向かう悪名高き電車は、本数も少ないし、日曜日は運転していないし、、、なかなか旅人には厳しい路線。 私鉄だったこの線は、とうとうつぶれて、現在は国鉄の運営となった。

イタリアのバスや電車に乗るときは、改札とかがないから、自分で乗る前に日時を打刻しないといけない。 バールで買ったチケットは、ぺらぺらのレシートでバーコードが印刷されている。 なので昔ながらの打刻機でなく、バーコードを読み込む最新式?の機械で読み込ませないといけない。・・・が、やはりここはイタリア・・・最新式の機械もうまく動かない。 ここでも、親切な地元青年が手伝ってくれたが・・・ダメ。「ここに日付と名前をペンで書いて」と教えてくれ、無事電車に乗り込む。

が・・・電車には行先も書いてないし不安だ。 これはロコロトンドに行くの?と先ほどの青年に聞くと、あの人に聞いてみるといい・・・と国鉄職員らしき人を指している。 その国鉄職員曰く、なんとかニャーノでバスに乗り換えロコロトンドへ行け。??? 何で電車で一本で行けるのに・・・バス?? 謎のまま、なんとかニャーノ駅で、親切な国鉄職員の案内でバスに乗り込む。 このおじさんがいなかったら、どのバスに乗っていいのかもわからないから、ある意味、我々はついている。
どうやら電気系統の工事中らしく、いつ開通するのかも不明。

数年前にボローニャに行ったときは、なんとかニャ、ニュ、ニョの地名のつく町が多く、名古屋みたいだな〜?と思ったけど、ここプーリアもルティリアーノもそうだけど、ニャーノとかアーノ、ニーノとかが最後につく地名が多い。 さらに田舎に下った感じ・・・と思うのは私だけだろうか・・・(笑)

さて、なんとかロコロトンドの駅に到着した。 旧市街へはどう行くんだったけかな??? 地図も持ってないし・・・。 先を歩いていた御婦人をつかまえ、チェントロ(中心)はどこ?と聞くと、親切に教えてくれるが、、、何を言っているのかはわからない。ゼスチャーで、まっすぐ行って、あそこをぐるって回っていけは旧市街よ。的な? とにかくそれっぽく進む。

小さな町だから、10分ほどで無事、教会のある中心地へ到着。
ロコロトンドは、小高い丘の上に立つ白い街。 ぐるっとま〜るくなっているからロコロトンドという地名らしい。 中に入るとよくわからないけど、遠くからみると白くまあるい町は、とてもかわいらしい。

さっそく街を散策。
イタリアの小さな街は、本当にのんびりして、街歩きも安心してできる。 綺麗に掃除も行き届いているし、人も親切だ。

かわいい番地を示すタイルたち


何の計画性もなくふらりと来た我々、一つ大きなことを忘れていた。 南イタリアには、シエスタがしっかりある。 ランチの後、4時5時までお店は全部しまっちゃう〜。 バールでさえ・・・だからお茶すらできない。ううう。
暇つぶしに、お店も覗けない。(;^ω^)

そんな中、お、開いている店が・・・

ん、16年前にも来たことのある店?

中に入ると人の良さそうなおじさんが(16年前は、青年だった?)、我々と同じような外国人を接客中。

プーリア愛に満ち満ちた店主、ワインはすべてプーリアのもの。 食材も少し置いてあるが、そちらも全部プーリア産。

ロコロトンドは、知る人ぞ知る白ワインの町。 小さなこの町で作られるワインは、当然生産量も少ないから、日本には入ってこない。 絶対買って帰ろうと決めていた。 良さそうなものを選び購入、お手洗いも借りる。

イタリアで、トイレに入りたいとき、
①バールでエスプレッソを一杯いただき(立ち飲みなら全国どこでも1ユーロと決まっております)トイレを借りる。
②マクドナルドも、トイレには便利。 買わなくても自由に入れるから。
③レストランで食事のときも、すませておくのが賢明。

「16年前も来たのよ〜。昔の雑誌の切り抜きだけど、ほら、これを見て来たの」
と店主に伝え写真を撮ってもいいですか?と聞くと、

写真を撮るなら、これもあるといいよ。と、なにやらロゼワインをグラスに注ぎだした。
お? いただいてええの〜ん。

これも美味しかった〜〜。

シエスタが終わり、お店もちらほら開きだした。
レースのお店。

品のいいマダムが、ほら、日本の雑誌にも出たことあるのよ〜、と気さくに話かけてくださる。
自分へのお土産にレースで出来たネックレスを一つお買い上げ。

何となくいい休日が過ごせた感じで、ルティリアーノの町へ戻る。
またもや、バスでなんとかニャーノまで行き、電車に乗り換え、すでに暗くなってきた。
何駅に到着なのかアナウンスもないので分からない。。。。
度胸のいいTさんが、電車の乗客に話かける、、、何人かに聞くと、辺りは、あの日本人たちルティリアーノに行くらしい・・・と見守られている感じ(;^ω^) 降りる時には、聞いてもいないおじさんが、ルティリアーノだよと教えてくれる始末。 おまけに、発音までご丁寧に直された(笑)

こうやって、旅の醍醐味、その土地の人や文化に触れること、を満喫した一日だった。



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南イタリアの小さな町・ルティリアーノ

2018年11月15日 | イタリア・プーリア2018
10月15日(月)

今日も朝は、ケイコさんのお宅で♪

じゃ〜ん! パパから奪い取った?マテーラのパン♪

皮は硬め、歯の悪い老人は、無理です(^^ゞ

皮がしっかり焼かれたもの好きは、こちらのマテーラのパンを。
ほどよい硬さの皮のアルタムーラのほうが私は好きかな。

朝食を終えると、ケイコさんが「私の住む町・ルティリアーノ」を案内してくださった。


かわいい教会

アダムとイヴがキュート♪


宮殿。 昔は塔がいくつもあって、広場をぐるっと囲んでいたそうだ。 現在は、個人の所有とか。


そして、ハムやチーズを売る食料品店。

モルタデッラを薄く切る名人・・・らしい店主。 ケイコさんがボランティアで行っているイタリア人のための日本ツアー、それにも参加したことがあるという、とっても愛嬌がいい。

ルティリアーノは、フィスケットという笛で有名な町。 いろんな職人さんがいるなか、絵画で言えば、現代アート的な、このおじさんの作品、、、

なんだか、独創的過ぎて・・・あるものは、カネゴン、、、あるものは、哲学的なもの・・・理解するのは難しい(;^ω^)

小さな町、すぐに一周することが出来る。途中、行き交う人、出会う人、みんなケイコさんの知り合いだ。

月曜日は、市の出る日。 新鮮な野菜や果物がたくさん♪

プラムを買ってみると、10個以上で1ユーロ('◇')ゞ どれもキロいくらで表示してあるから高そうに見えるけど、実際は凄く安い。
彼らが日本の果物の高さを知ったら、失神するね。

昨日いただいたサボテンの実も売っているが・・・実際は、その辺に生えているものなので、誰も買っていない。
そして、不思議なのが、、 ぶどうが売られていない。
この町は、ぶどうの町なんでしょ〜???

我々の部屋の冷蔵庫

昨日収穫したぶどうでぎっしり(笑)
そう、あまりに身近過ぎて、買う物じゃないんですね〜。







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夕暮れの世界遺産マテーラ散策

2018年11月12日 | イタリア・プーリア2018
ケイコさん宅でのランチを終え、いったんホテルへ戻る。
あ〜お腹いっぱい。

夕方、マテーラへ案内いただくまで部屋で過ごす。
再び、ケイコ夫妻、パパと合流し、マテーラへ。

マテーラまでは約一時間、洞窟住居で有名な世界遺産の町。

ここは、バジリカータ州、昔昔は、プーリアだったとか。

階段も多いし、生活は大変でしょうね・・・


ドゥオモ


有名な観光地、マテーラ、観光客がいっぱいいる、石の階段でつかれたのに加えて人疲れ・・・(^^ゞ
元気な健脚チームは、短い間に教会まわりに出かけていった。

ダラダラ平たい道を歩いていると、何やらお祭りのようで、、、

おお、歩けない(◎_◎;)

ぼーっとしていると・・・ケイコ夫妻に遭遇。 これからパンを買いに行くという。
アルタムーラのパンは、DOPで認定された有名なパンだけど、マテーラのパンも美味しいらしい。 ふむふむ、我々もパン屋さんに連れていってもらおう。 急に元気が出てきたぞ。

やっと見つけたパン屋さん。
・・・残念ながら、、、売り切れ😢
生地をぐるぐるってまるめて焼いたような(とぐろを巻いて上から切れ目を入れた感じ)大きなパン

うう、残念・・・。 何件か回ったけれど、やっぱり買えなかった・・・。

そんな我々に対し、マテーラに到着するやいなやパン屋に直行した、食いしん坊のパパ。 大きなパンとお菓子をいっぱい買って御満悦。
遠くアジアから来た我々に食べさせたいと思うケイコ夫妻vsせっかくゲットしたのに渡さない〜!と子供のようなパパ(笑)
これがまた面白い。

そして酒好きには、気になるお店。

ルカーノ
薬草を入れて作るお酒で、まるで養命酒。 いくらでも試飲させてくれます(⌒∇⌒) 小さいミニチュア瓶をいくつかお土産に。

暗くなったマテーラ

そろそろルティリアーノの宿へ戻る。

物静かな御主人の車の中、はてさて、パパは、パンを譲ってくれるのか・・・それが気になって。
一方、もう一台の車の中は、どうやら、ケイコさんがパパを説得していたようだ(笑)

宿に到着すると、宿の前の広場には、人がいっぱい。 田舎には、出かける場所がないから、広場に集まるのです。
お腹は、夜になるけど、ちっとも空かない。 なので飲み物でも買おうかな?と、パールを探すも・・・最近の流行りなのか、自動販売機コーナー。

おお、懐かしの(^^ゞM&M's頑張ってるねん。

ビールを見つけ、コインを入れるが、なんだか購入できない。 ???と困惑していると、、、若い青年たちが、カードを我々に見せながら、何か言っている。 どうやら、年齢を確認するIDが無いと買えないらしい。 そりゃそうだね。
オレのカードで、と、二人くらいカードを出してトライしてくれたけど・・・やっぱりここはイタリア。機械が壊れているのか・・・。
結局、ビールにはありつけなかったけど、、優しい地元の青年たちにふれあうことが出来た。

田舎の青年たち、スレてなくてかわいい。


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