自由が丘 ワイン処 コッコロ 元店主の美味しいもの日記

ワイン大好き、イタリア大好き、
美味しいもののためなら何処へでも♪

ニーザ・チーズ生産者訪問

2012年06月30日 | ポルトガル2012
私の今回の旅参加を決定的にしたのは、この旅にチーズの先生が参加することになったこと。主催者大和田さんの仲間のKさんは、チーズ学校の講師をされていた(今は、別の会社でチーズ関係のお仕事をされている)。私も12,3年前に通学し、その学校でチーズアドバイザーの称号を受けた。(私は残念ながら、Kさんの授業を受けてない)私がチーズに興味を持ち始めたのは1990年のバブル期。ワインやチーズの需要が高まり、そういった学校も出来始めた頃。

Kさんの説明によると、ポルトガルのチーズは、他のヨーロッパ圏と違い、動物性の凝乳酵素(レンネット)を使わず、植物由来の酵素を使うという。ますます興味が増してきた。

ポルトガルのチーズなんて、人生の中で何度口にしたことありますか? フランスやイタリアのチーズは沢山あるけど、ポルトガルは・・・ですよね。 私も記憶の中では、一度だけ、カーサ・デ・ケージョ(ポルトガル語でチーズの家)というチーズバーで食べただけだ。(この日本で唯一だったチーズバー、凄く凄く良かったんだけど・・・、店主のおじいちゃんが、体調崩して閉店(涙)

さて、ビニールキャップと白衣?(カッパ)を来て、工場へ こんな感じ (この福よかな方は、私ではないですよ~(汗)

ミルクに酵素を入れて、硬いヨーグルト状になったところをカットし、
型に入れ、充分水分が抜けたところで、型から出し、熟成庫へ


だんだん熟成が進んで、黄色く色づいていく


このニーザ・チーズ、羊のミルクから出来ている。
さあ、お楽しみ、試食タイム♪

熟成の違う3種類を容易してくれた。
3ヶ月、6ヶ月、一年(だったかな?)
3ヶ月のものは、まだ若くてちょっと物足りない。
6ヶ月は、程よい熟成で食べ易い。
1年は、色も濃くなり、味噌っぽい味が強くなる。これは、日本酒に合いそうだ(笑)





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ポルトガルで最も美しい村のひとつ モンサラーシュへ

2012年06月29日 | ポルトガル2012
旅の3日目、眠たい目をこすりながら、スーツケースに荷物をまとめる。毎日、宿が違うのは大変だ~。冷蔵庫から冷やしておいた水を出し、ビニール袋に入った何かを見つける。??? チーズとナッツ・・・??? あ~、どうやら昨夜レストランで食べ残したチーズをドギーバッグしたらしい。レストランの後に、宿のバーで度数の高いグラッパを飲んだせいだな~。どうも私は、蒸留酒に弱い。
ホテルの朝食は、いろ~んなくだものやチーズ、マルメロで出来た羊羹のようなお菓子など、充実している。頭が少し重いので、軽くすませる。何だか、美味しいものを食べ逃した気がしして悔しい。

後ろ髪引かれる思いで、宿を8時半に出発。1時間強で、モンサラーシュに到着。村の入り口から入ってすぐに、もうかわいいお店が・・。 のんびり見ていると迷子になるから、ガイドさんに続いて歩く。 村は白い壁、花が綺麗に飾られ、さすがポルトガルで最も美しい村と呼ばれるだけある。


村の教会

村の闘牛場 現在も使われるそうだ。

かわいい店の入り口

ここでは、一番小さいお皿を、それぞれの柄一枚ずつ合計7枚お買い上げ♪
早速、コッコロで使ってま~す。
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豚とあさりのアレンテージョ風 

2012年06月28日 | ポルトガル2012
今宵の宿、ポザーダ・ドス・ロイオス
プールもあって、せめて数日ゆっくりした~い。

お部屋は、僧坊を改装。そんなに広くないが、バスタブも猫足でおしゃれ。

ポザーダ・ドス・ロイオスのダイニング・スペースは、元修道院の回廊を利用したもの。マヌエル様式の高い天井、中庭を眺めながらのお食事だ。
まずは、シュプマンテ(スパークリングワイン)で、乾杯♪ 遠くまでよくぞ来たな~。コッコロで見慣れた3人と、このユーラシア大陸の西の果てで乾杯をしている、不思議な感覚だ。

最初にテーブルに運ばれてきたのは、野菜のスープ。このスープ、旅の中で何度か食べたが、味は薄め、体に優しい感じ。


次は、豚とあさりのアレンテージョ風。 豚とあさり、両方の旨み成分が、相乗効果を生み、美味しい。


マチェドニアみたいなフルーツ・サラダ、サラーダ・デ・フルータ


泡、赤、赤とあけたワイン、チーズの盛り合わせを追加注文して、ゆっくり楽しいひとときが続く。

帰国後、買って帰ったきたパプリカ・ペーストを使い、コッコロで作ってみた。大好評でしたよ~。作り方は、パプリカ・ペーストを約4倍の白ワインで薄めて、にんにくのみじん切りを加える。その漬け汁に豚ロースのブロックを一口大に切り、30分くらい漬け込む。あとは、肉とあさりの火の通りを計算してソテー。コリアンダーをちらしてレモンを添えれば出来上がり。
 




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世界遺産エヴォラで、ケイジャータ

2012年06月27日 | ポルトガル2012
アレンテージョ地方の中心都市エヴォラは、ローマ時代から栄え、その遺跡が今も立派に残っている、世界遺産の歴史都市。本日の宿ポザータ・ドス・ロイオスは、15世紀に立てられたロイオス修道院を改装したもので、ディアナ神殿の目の前にある。ポザーダとは、古城や修道院を改装した国営のホテルのことで、ロイオスは、ポルトガル全土に約40あるポザーダの中でも3つの指に入る人気の宿とのこと、期待が高まる。

部屋でゆっくりする前に、街の散策。


まずは、町のシンボル、ディアナ神殿 夜は、ライトアップされて、月を背景に神秘的。


ローマ時代に欠かせない3つのTのうちのテルメ(浴場)。こんなところにもルシウスの職跡?
ちなみに、あと二つのTは、テンプル(神殿)、テアトロ(劇場)
テルメ(浴場跡)は、現在の市庁舎の中、1階にある。



町の中心ジラルド広場。広場を囲む建物の下は、雨にぬれないアーケードになっている。日本の商店街にあるアーケードも、このポルトガル語のアーケードが元だそうだ。日本のいろんなところに、ポルトガルはあるのだ。

ポルトガルへ嫁いで30年、食いしん坊で呑ん兵衛のガイドさん、オススメのチーズケーキ屋さん。左がケイジャータ(チーズケーキ)、右がパスティス・デ・ナタ(エッグタルト)

リコッタ・チーズを焼いたさっぱり味のチーズケーキ。コーヒーと共にいただくのがいいのかも知れないが、炎天下で喉がカラカラ・・・。生ビール・・・カウンター越しの注文に、Aさんが必死に地球の歩き方をめくる。「あった~、生ビール! ポルトガル語でインペリアル!」 店員さんに、元気な声で、インペリアル ツー(2は、英語(汗)
生ビールとチーズケーキ、妙な組み合わせだが、今の私たちには、ビールが必要、水分、水分。
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コルクの正体?

2012年06月25日 | ポルトガル2012
昨夜リスボンに到着して、旅二日目はまだまだ続く・・・(汗)
オビドスでのんびり時間を過ごした後は、アレンテージョ地方のエヴォラへ向かう。リスボンから南東に約1時間半下る。向いからも後ろからも車の来ない、ガソリンスタンドすらない道・・・。これから数日間は、スペイン国境、2000mの山越え・・・と、田舎を大きなバスがぶっ飛ばす(まさに時間との戦い、運転手の腕が頼り)


ゆっくりと風力発電の風車が廻る。ポルトガルは原発の無い国、


コルク樫、オリーブ、ぶどうの木、麦畑・・・のどかな風景が続く。


車中、ガイドさんが取り出してきた彼女の商売道具。 シャンパンやワインに使われるコルクはどのようにできるのか説明するもの。
コルク樫の木は、9年に一度、その幹から樹皮&コルク層がはがされる。はがされた後は、黒っぱくなっていて痛々しい。でも、ちゃんと再生して、また9年後、皮&コルク層がはがされる。そのコルク層をくり抜いてコルクを成型する。コルクは、軽くて弾性に富み、水や空気を通さない。熱の不良導体でもある。よく出来てるな~~。
コルクって、なんの木でもいいと思っていませんでしたか? コルクって、粉砕した木片を固めたものと思っていませんでしたか??? xですよ~。
ポルトガルのコルクは上質で、シャンパーニュ地方のシャンパンのコルクは、ポルトガル製。我々もお世話になっているのね~。

それから、アレンテージョは、ポルトガルの2大上質ワインの産地。もう一つは、後半に訪れるドウロ。 今日の晩酌が楽しみだな~。




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