自由が丘 ワイン処 コッコロ 元店主の美味しいもの日記

ワイン大好き、イタリア大好き、
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花より団子 世界遺産よりパスティス・デ・ベレン

2012年07月24日 | ポルトガル2012
リスボンのベレン地区は、大航海時代を象徴するモニュメントが残されており、世界遺産に登録されている。 絶対外せないのが、ジェロニモス修道院。 マヌエル様式といわれる独特の建物だ。フランスにもイタリアにもない、スペインとも違う建物に、あ~、ポルトガルって、西の果てにある国なんだな~と、あらためて思う。 エンリケ航海王子とヴァスコ・ダ・ガマの偉業をたたえ、また、航海の安全を祈願して、マヌエル1世が1502年着工、約1世紀をかけて完成させた。この頃のポルトガルの栄華が偲ばれる。 胡椒の交易やブラジルなどからの金など、多くの富が、こういった建造物に使われたそうだ。 建物を撮影しようとしたら、、、、カメラの電池が切れたのに続き、今度は、携帯のカメラのメモリーが一杯になってしまって、この荘厳な修道院は画像に残せず・・・とほほ。


そして、テージョ川に突き出ているのは、ベレンの塔。 河口を守る要塞として造られたが、税関や灯台としての役割も果たしていたそうだ。中には、罪人の水牢や、大砲もあって、なかなか外観の美しさからは想像できない、怖い一面もある建物のようだ。 また、その隣には、発見のモニュメントという大航海時代を切り開いた偉人たちの記念碑がある。 船の一番先頭にいるのは、エンリケ航海王子、次がヴァスコ・ダ・ガマ、マゼランや日本にも来たザビエルもいる。おちゃめなSさん、「あ、ザビエルの頭のてっぺんに毛がある~!」 ザビエルといえば、ザビエルはげ。 この記念碑のザビエルちゃんは、若いのだ。

その手前には、石で描かれた世界地図がある。 ポルトガルが中心だから、日本は、東のはじっこだ。 昔、ザビエルが通った航路をガイドさんと共に歩く、そして、逆に日本からポルトガルに向かった、天正遣欧少年使節がたどった2年半の航海を進む・・・。戦国時代の日本からポルトガルへたどり着いた少年達の、驚きや歓喜を創造すると、なんとも言えない気持ちになる。そう、織田信長は、日本で一番最初にワインを飲んだ人物と言われている。そのワインは、まさしくポルトガルのワインだったわけだ。あ~、その頃にタイムスリップして、そのワインの味を試したい。

さて、パン屋のツアー団体のお目当ては、この世界遺産より、パスティス・デ・ベレンという、エッグタルトなのだ(笑)。  エッグタルトは、パスティス・デ・ナタと呼ばれるが、1837年創業のジェロニモス修道院から伝えられたレシピを守るこの店のものは、パスティス・で・ベレンと呼ばれる。外にまで列が出来る、ポルトガル一番美味しいエッグタルトなのだ。 外は、パリパリ。 中は、甘さが程よいカスタード。う~ん、2個完食。 ポルトガルの人は、シナモン好きなようで、これにシナモンと粉砂糖をかけるのだそうだ。これも、香辛料の交易で栄えたポルトガルの名残なのだ。
この大繁盛のお店、一日に何個焼き上げると思いますか? なんと2万個だそうです・・・。凄い! 
 
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