自由が丘 ワイン処 コッコロ 元店主の美味しいもの日記

ワイン大好き、イタリア大好き、
美味しいもののためなら何処へでも♪

お土産買出し♪ ワインならナポレオン♪

2012年07月31日 | ポルトガル2012
カステラ・ド・パウロでは、今回の我々の旅のこと、仲間(Aさん)が、智子さんの料理教室に参加する予定なことなど、お話ができました。 智子さんは、大阪系のちゃきちゃきした方でした(笑)

後日談としては、7月中旬、パウロさんと智子さんは日本一時帰国を利用して、旅の主催者ワルン・ロティの大和田さんのところをたずねていったようです。なんだか、ポルトガルはだんだん広がっていくのです。

智子さんのところで購入した、日本スタイルのカステラと、アソーレス諸島のフルーツケーキ
このフルーツケーキが、酒が効いてしっとり、それにうっとり~


地元の人にも、観光客にも人気の缶詰やさん
コンセルヴェイラ・デ・リスボア

きち~んと整頓されていて、缶詰やさんに見えない。
イワシはもちろんのこと、バカリャウ(干しダラ)やあわびの缶詰もあるらしい。残念ながら、言葉がわからないので、指差しで、アジの缶詰を購入。 
キャット・フードのようだけど・・・、これは人間用のアジの缶詰です。


さて、これらのお店に向かう途中に大きな酒屋があった。わたしとしては、絶対見逃せない。
酒を購入してからレシートを見て、店名がわかったのだが、ナポレオンという酒屋さんだった。広い店内は、約3000種類の品揃え。 
まずは、ポルトガルのグラッパはあるか?と聞いてみた。 「お~、オススメのがあるよ」と、上手ではないが英語は通じる。 むっくりした田舎くさいボトルを持ってきて、「試飲するかい?」 もっちろん! 香りは、ブランデーのように華やかだ。 口の中にふくむと、ドライなグラッパだった、美味しい。 これ一本ちょうだい。 レジをして店の外に出ようと思ったときに、「あ、私の生まれ年のポートワインはあるかな?」と、オヤジに聞くと、「ちょっと待って~」と、端からチェックしはじめて、おおお、あったよ! 1961年、すでに50年の月日が経っている。 私と同じ人生、同じ時代をここで過ごしてきた、一本なのだ。

安くはないが、買えない値段でなかったので、自分の還暦の時にでも開けるか・・・と購入。

レジでは、お姉さんが、Tax Refundの書類を書いてくれた。 なかなか手際よい。そして、オヤジも、「日本にもフェデックスで送れるよ、100ユーロで、一週間もすれば届くよ」と、もっと買えば?とすすめてくる。 次回があったら、その手を使わせてもらおう。


旅の工程で購入したお酒、左から、
ナポレオンで購入 サオン・ドミンゴスというポルトガルのグラッパ
オビドスで買ったジンジーニャというさくらんぼのリキュール
ドウロ渓谷のキンタ・ド・エフューミアで買った、10年もののホワイト・ポート
ナポレオンで購入の、1961年のトゥーニー・ポート


グラッパは、まだ少しコッコロにあります。 気になる方、お試しあれ。

ポルトガルの魅力的なものは、とにかく重い。
酒に、缶詰に、はちみつ、・・・パンですら重いのだ・・・



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カステラ・ド・パウロ ~ 日本から里帰りしたカステラ

2012年07月29日 | ポルトガル2012
6月4日旅の最終日、早朝3時半にモーニングコールが鳴ったが、これは皆さんご一行様が起きる時間。別便で帰るコッコロチームは、これを無視して寝てていいのだ。 あ~、今日は、時間に追われず、ゆっくり寝ていられる、嬉しい! ゆっくり8時頃起きて、ゆっくり朝ごはん食べて、今日午後4時までの計画を立てる。今回の旅は、全工程ホテルが違ったが(汗)、どこもバスタブがあって、朝食もアメリカンスタリル、果物やパン、チーズ、野菜と、充実していた。 大人の旅だわ~。いつもは、一人旅で、朝食は、ブリオッシュとカプチーノくらいだったから、私としては、豪華旅。

さて、コッコロチームは、
Aさんは、あと2泊して、美術館をまわる。
Sさんは、この後、スペインに飛び、ヨーロッパを3ヶ月旅する。
私とBさんは、今日の夕方6時半の飛行機で、パリ経由東京へ向かう。

AさんとSさんには、昨夜、お別れして、今日は、Bさんと一緒だ。

さあ、まずは、カステラ・ド・パウロへ向かう。ここは、パウロさんと日本人の智子さんご夫婦が営む店。 もともとポルトガルの菓子職人として活躍していたパウロさん、長崎で、日本のカステラに出会ってしまった。カステラは、ポルトガルのパオン・デ・ローというお菓子が原型だ。このお菓子が、日本に来て、進化して、あのしっとりした長崎カステラになった。
日本のカステラに魅了されたパウロさんは、なんと日本で3ヶ月の修行をし、自分の国に、このカステラを里帰りさせてしまった。最初は、まわりの人々の反対やいやがらせにもあったようだが、お店を開店させて10数年の今では、現地のおしゃれな方々が、さりげなく日常使いする、人気の店となっている。
ポルトガルに関係する本を読むと、必ず出てくる、この店の智子さん(パウロさんの奥様)、お会いしてみたかったのだ。

お店につきテーブルにつく、日本語を話す店員さんが、日本語のメニューを持ってきてくれた。
日本スタリルのカステラとポルトガルのパオン・デ・ローがセットになったメニューをオーダ^-。これには、日本茶がついていた。

カステラのセット            ガラオン(イタリアでいう、ラテ・マキアート)


日本に帰ってから、再現してみた。
原料は、驚くほどの数の卵黄、砂糖、ほんの少量の小麦粉、だけ!
原料をまぜまぜ、まぜまぜ、カスタードクリーム状まで、泡だて器で混ぜる。
15分くらい焼くと、半生に。 20分焼くと、完全に火が通り、それはそれでふんわり。

最初は、ほとんど火の通った状態。2回目は、半生に焼いてみた。両方とも、大成功!
でも、切り分けるには、半生は、厳しい~。

大成功のパオン・デ・ローbyコッコロ店主  切ってアイスとマルメラーダを添えた
マルメラーダは、ポルトガルで最もポピュラーなかりんのジャム
 





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ポルトガルの心の歌 ファドを聞きに♪

2012年07月27日 | ポルトガル2012
リスボンの市内観光を終え、ホテル到着。 ここで、7日間私たちと一緒だったガイドの吉田さんとお別れ。吉田さんは、ポルトガルに嫁いて30年、通訳やガイドのお仕事をずっとしている大ベテランだ。通常のリスボン・ポルトの観光なら、そんなにキャリアのある方でなくてもできる、でも、我々のマニアックなツアーは、ポルトガル全土を走りまわり、地球の歩き方にのってない場所にまで出没する。かなりの経験と知識が必要とされる。 しかし、それらを兼ね備えるベテランも、我々のハードなスケジュールに手を挙げてくれなかったそうだ。 どうして吉田さんが手を挙げてくれたのか・・・、それは、彼女が、美味しいもの・お酒が大好きな人で、好奇心旺盛な方だったからのようだ。 特に、世界一美味しいといわれる、セーラ・ダ・エストレーラを見学に行くことが、彼女を引きつけたポイントだったようだ。 旅の全工程及び、バスの中でも、ずっとおしゃべりをしていた彼女のバイタリティには、驚くばかりだ。こんな凄いガイドさんにガイドしていただき、我々の旅は、10倍? 100倍、楽しいものとなったのだ。吉田さんに、感謝感謝。

さて、我々コッコロチームの4人以外は、全員明日の早朝4時半にホテルを出発。 だから、買い物は、今晩が最後。 皆、スーパー、デパートなどに、直行。 私もスーパーで、ドライフルーツや、パプリカペースト、チョリッソなど、買い込む。 

さあ、他の皆さんとは最後の時間。 ファドを聴きに繰り出す。
バカリャウ・デ・モーリョというリスボンでもトップクラスのファドハウス。16世紀の建物は、シックで、格調高い。 この名前は、新しいのか古いのか、タクシーの運ちゃんには、カーザ・ド・リニャーレスというと、アルファマ地区にある、このお店に連れてきてくれる。

ファドとは、民族歌謡で、日本で言えば、演歌?みたいなもの。楽しい曲から、魂のこもったような重い曲、いろいろあるみたいだ。 最初は、キャリアの浅い歌手から始まり、どんどん凄い歌手が出てくる。 途中、食事やドリンクが運ばれる時間があって、食事もできる。

ギターの演者が二人、歌手が一人という組み合わせ。 左の丸いギターがファド・ギター
なんとも、哀愁のある音を響かせる


大御所のシダーリア・モレイラさんが、最後の出演者
彼女は、大ベテランで、有名なオペラ歌手と競演したり、日本のNHKにも出演して、小野リサに番組内で教えていたそうだ。偶然にも、そんな有名な歌手のエンターテイメントが体験できるとは・・・、ラッキー!!!


ここでもコッコロチーム4人は、白・赤一本ずつ2本しっかり飲んで、美味しいお食事もいただいた。こんな素晴らしい一時、一人40ユーロですよん。(ショーチャージは、10ユーロ) ポルトガル万歳~~~!

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花より団子 世界遺産よりパスティス・デ・ベレン

2012年07月24日 | ポルトガル2012
リスボンのベレン地区は、大航海時代を象徴するモニュメントが残されており、世界遺産に登録されている。 絶対外せないのが、ジェロニモス修道院。 マヌエル様式といわれる独特の建物だ。フランスにもイタリアにもない、スペインとも違う建物に、あ~、ポルトガルって、西の果てにある国なんだな~と、あらためて思う。 エンリケ航海王子とヴァスコ・ダ・ガマの偉業をたたえ、また、航海の安全を祈願して、マヌエル1世が1502年着工、約1世紀をかけて完成させた。この頃のポルトガルの栄華が偲ばれる。 胡椒の交易やブラジルなどからの金など、多くの富が、こういった建造物に使われたそうだ。 建物を撮影しようとしたら、、、、カメラの電池が切れたのに続き、今度は、携帯のカメラのメモリーが一杯になってしまって、この荘厳な修道院は画像に残せず・・・とほほ。


そして、テージョ川に突き出ているのは、ベレンの塔。 河口を守る要塞として造られたが、税関や灯台としての役割も果たしていたそうだ。中には、罪人の水牢や、大砲もあって、なかなか外観の美しさからは想像できない、怖い一面もある建物のようだ。 また、その隣には、発見のモニュメントという大航海時代を切り開いた偉人たちの記念碑がある。 船の一番先頭にいるのは、エンリケ航海王子、次がヴァスコ・ダ・ガマ、マゼランや日本にも来たザビエルもいる。おちゃめなSさん、「あ、ザビエルの頭のてっぺんに毛がある~!」 ザビエルといえば、ザビエルはげ。 この記念碑のザビエルちゃんは、若いのだ。

その手前には、石で描かれた世界地図がある。 ポルトガルが中心だから、日本は、東のはじっこだ。 昔、ザビエルが通った航路をガイドさんと共に歩く、そして、逆に日本からポルトガルに向かった、天正遣欧少年使節がたどった2年半の航海を進む・・・。戦国時代の日本からポルトガルへたどり着いた少年達の、驚きや歓喜を創造すると、なんとも言えない気持ちになる。そう、織田信長は、日本で一番最初にワインを飲んだ人物と言われている。そのワインは、まさしくポルトガルのワインだったわけだ。あ~、その頃にタイムスリップして、そのワインの味を試したい。

さて、パン屋のツアー団体のお目当ては、この世界遺産より、パスティス・デ・ベレンという、エッグタルトなのだ(笑)。  エッグタルトは、パスティス・デ・ナタと呼ばれるが、1837年創業のジェロニモス修道院から伝えられたレシピを守るこの店のものは、パスティス・で・ベレンと呼ばれる。外にまで列が出来る、ポルトガル一番美味しいエッグタルトなのだ。 外は、パリパリ。 中は、甘さが程よいカスタード。う~ん、2個完食。 ポルトガルの人は、シナモン好きなようで、これにシナモンと粉砂糖をかけるのだそうだ。これも、香辛料の交易で栄えたポルトガルの名残なのだ。
この大繁盛のお店、一日に何個焼き上げると思いますか? なんと2万個だそうです・・・。凄い! 
 
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リスボンで懐かしのあのワインに・・・

2012年07月23日 | ポルトガル2012
6月3日旅の6日目、ポルトからリスボンへ向かう。とうとう明日は、ポルトガルとお別れ、速い・・・。
今日は、ポルトから列車に乗っての移動だ。鉄子ぎみの私は、ウキウキ♪ 冷蔵庫のなかったポルトのホテルで、昨夜に続き、氷をたくさんもらい、チーズの入った保冷バッグに詰め込む。 今のところ、セーラちゃん(セーラ・ダ・エストレーラ チーズ)は、なんとか元気だ、よしよし。我々のスーツケースは、空のバスがリスボンまで運んでくれる。本来なら我々もバスに乗り込めはいいのに、列車の旅をするため? 
ホテルを出発、駅に向かう。 アズレージョの美しいサン・ベント駅は、目の前だ。楽しみだな~。 あれ???何で、バスに乗るの??? なんとサン・ベント駅ではなく、リスボンへの列車は、街の東にあるカンパニャン駅から出発。ううう・・・、目の前にあったのに・・・・、見のがした・・・(涙)


列車は、8:52発のIC(インターシティ)、リスボンまでは、約3時間の旅。特急ではないので、少し時間がかかる、こだまみたいなものかな。 ホームに入り、指定の車両番号を探す。 ???ない! きっと一人だったら不安だったと思うが、今回は、ガイドさん含め23人の団体。誰かが、ここで連結する車両がこれから来るのだろう、と予測する。 大正解、しばらくすると連結車両がやってきて、無事、我々の席につく。 ・・・世界の車窓からを楽しむはずが・・・、窓ガラスが汚~い! 外がよく見れないよ~~。

曇りガラスから眺める景色・・・、う~む、悲しい。 
ぼ~っとしていた私とは反対に、主催者大和田さんは、朝から活動的だ、さすがパン屋。 食堂車に行って、お茶とケーキを楽しんでいたようだ。 若いビール好きの女子は、他のポルトガル人客との交流を成し遂げており、ビールやサンドイッチをご馳走になっていたとか・・・。
ポルトガル人も日本人と似た様に、箱ごとビールと弁当を持ち込み宴会だ。親近感が湧く。このポルトガル人ご一行様は、リスボンで行われる、フジロックのようなサマーフェスティバルに行くのだそうだ。夜中まで盛り上がって、特別列車に乗り、夜中にポルトに戻るのだそうだ。元気だね~。途中、アズレージョの美しいアヴェイロ駅、元首都がおかれていたコインブラ(ここには、ヨーロッパ最古の大学、コインブラ大学がある)を通過し、リスボンへ向かう。これらの景色も、汚い窓ガラスのおかげで、ちょっと欲求不満。

さて、リスボンに到着。全員で昼食。 23人が一度に食事のできるレストランは限られる、いわゆるツアー客御用達レストラン。 期待はしないが、今まで他の参加者と同じテーブルになることがなかったので、他の方々といろんなお話が出来き楽しい時間を過ごせた。
サラダと干しダラのコロッケ、シーフードご飯、エッグタルト。あれ?メインは? 「メインは、シーフードご飯だよ」と添乗員さん。ガクっ。 「あれ?かまぼこが入ってる」と同じテーブルのKさん、いわゆるカニかま、だかスリミみたいなもの。う~む。

主催者大和田さんのテーブルを見ると、なんと見覚えのあるボトルが・・・。
何十年も見ていなかった、マテウス・ロゼ! 「ワインの棚を見たら、見覚えのあるボトルがあったから、オーダーしちゃった~」さすが、面白いことを呼び寄せる主催者大和田さん。




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