雨で30分程の中断になった時に、このままコールドゲームになってしまえと思った人・・・多かったでしょうね。
それぐらい突然の成瀬の乱れで、流れ的には一気に逆転されるケースでした。
ここを我慢して成瀬を続投させたことが正解で、今日の継投は見事にはまりました。
前半戦であれば高山のところで代えられたでしょうから、それだけ成瀬が主戦として信頼されているという証左でしょう。
これで13勝目、ロッテ生え抜きでなくとも左腕で13勝以上したのは1982年の水谷と1996年のヒルマンの14勝ぐらいです。
もちろん荒巻淳や小野正一などの往年の名投手はいますが、逆に言えば成瀬はこれら伝説の投手の仲間入りをするための切符を手に入れたわけです。
まだ1年だけではありますが、その1年すら活躍できない投手が多いわけですから、21歳という若さもあり、成瀬の前には無限大の未来が開けています。
竹原の決勝アーチも見事でした。
まさにホームランアーチストの軌道を描いた打球は、弾丸ライナーの大松とは違った美しさがあります。
相性もあるのか魅入られたかのように真ん中に入ってきたボールではありますが、あそこまで飛ばせる力は天性のものですから大事にしたいものです。
そんな竹原の課題はやはり守備、ベニーを守らせて指名打者に座っているようでは出番は増えません。
本人の意思でどうなるものでもないでしょうが、ファーストの守備練習をしてもいいのではないでしょうか。
もちろん本来の外野守備を上達させることが先決ですが、福浦が怪我がちなだけにそういった選択肢もありだと思います。
試合としては成瀬の快投におんぶにだっこという展開でしたが、今日は珍しく初回からバントをするなど先制にこだわったように思えました。
と油断したら3回には強行で併殺、4回も送らずにチャンスを潰しかけて竹原に救われるなど、やはり根本的には何も変わっていないようです。
初回のバントも単に大塚だから、だったような気がします。
成瀬と言えども今日のように連打を浴びることもあるわけですから、もう少し工夫が欲しかったと思います。
と言いますか、オーティズはどうしたのでしょうか。
早川は最近の右打席の調子を考えれば、小技をきっちりとこなせる大塚を代役として起用したことは不思議ではありませんが、同じ日にオーティズに休養を与えたのであればバレンタイン監督の野手起用も徹底していると評価したくもなります。
確かに長丁場のペナントレースを考えれば時折の休養はベストコンディション維持のためには必要と思われ、それがメジャー流でもあるのでしょうが、こういった終盤の大事な試合でも崩さないのであれば、それはそれでいいと思います。
もっともそれも勝ち試合だったからこそ言える話であって、もし僅差で今日も負けていたら不満が残ったのでしょうね(笑)
ロッテ投手陣の不調を横目に盤石だったはずの日本ハムが、先発・中継ぎ・抑えとも崩壊の兆しを見せ始めました。
今日のYKは西武打線の早打ちに助けられたとは言いながらもどん底から這いだしてきていますので、このサイクルを崩さないように今週は乗り切りたいものです。
西武は既にCSよりも最下位が気になるポジションになりましたので、明日は前回渡し損ねた引導をきっちりと渡しましょう。
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