オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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清水はもうダメなのか

2007-09-17 17:48:21 | 千葉ロッテ

黒木が怪我で戦線離脱した後のロッテ投手陣を、エースとして支えてきたのが清水です。
常に負けが先行しているイメージがありますが、それでも昨年までの5年連続2桁勝利は59勝52敗で貯金がありますし、通算成績も73勝70敗で黒木の76勝68敗とさほど遜色はありません。
黒木は弱いロッテを支えてきたのに対して清水はここ数年の強いロッテの中での投球ですので両者の成績はそれを加味して考えなければなりませんが、それでもロッテの歴史を飾る投手であることは間違いないです。
やや勘違いの気配の強いメジャー指向を口にするなどの普段の言動が、私を含めて清水の実体を見誤っている嫌いがあるのでしょう。

清水は終わっちゃったの?

昨年や一昨年も同じ様な事が言われていましたが、それでもプレーオフや日本シリーズなどここ一番では活躍するなどエースの称号に恥じない投球を見せてくれていました。
しかし今年の清水はどうにもなりません。
今日も3回までは抑えていましたが、清水の本来の投球とは違ってストレートのスピードを抑えた変化球中心のもので、抑えながらも表情は冴えず、アレンを追い込んだところで高めを要求した里崎のリードは?で単なる真ん中高めのボールとなり、苦手の後藤にも真ん中を打たれるなど甘い球の連発で一気に炎上してKOされました。
昨日の渡辺俊と同じで、ここ数試合はリプレイを見ているかのように同じ様な崩れ方を繰り返しています。
前回もそうでしたが、変わろうという意識はうかがえるものの、打たれ出したらムキになりつつも弱気の顔が見え隠れする逃げの投球でバタバタしてしまい、強気で攻める清水らしさがありません。
西崎幸広、阿波野秀幸、渡辺久信、そして黒木知宏、リーグを代表した投手が怪我なども絡みましたが30代早々で輝きを失っていったのと同じように、清水もこのまま消えていってしまうのでしょうか。
キャンプ時にバレンタイン監督のチェンジアップ習得指令を小林雅とともにストレートのキレが落ちるという理由で拒否したらしいですが、もうそんなことは言っていられないはずです。
今は産みの苦しみ、清水が本当に生まれ変わるのは今秋から来春のキャンプで、大改造した成果が問われる来年こそが清水の勝負の年になると思いたいです。
一時代を築いた選手は変わることを本能的に拒否して生まれ変わりきれずに消えていくことが多いですが、清水にはそんなことにはならないで欲しいと願っています。

打線は今日もいつものパターン、割と簡単に先制しながらも追加点のチャンスを逃して先発の立ち直りを許し、ようやく掴んだチャンスも中継ぎ投手に抑えられ、何とか追いついても追いつめきれない、ああ惜しかったね、というものでした。

惜しくも何ともありません。

絞り球を絞れずに漠然と打ち、送るべきところで送らず送れず、同じ様なボールを続けて空振りし、まるで抑えてくださいと言わんばかりの得点差以上の惨敗が続いているのです。
そこのところをコーチや選手は理解しているのか、ヒットがでているので調子は悪くないと勘違いをしていないのか、とても気になります。
今日の中継で一瞬ベンチが映りましたが、ベンチ左側に座るバレンタイン監督の左に高沢コーチが仁王立ちし、後ろに井上コーチが鎮座し、脇を袴田コーチが固めていました。

あなた方はバレンタイン監督のボディーガードが役割なのですか?

だいたい西村コーチがサードコーチャーなのが問題なのではないでしょうか。
ヘッドコーチの役割は監督のサインを打者に伝えることだけではないはずで、戦略面で相談を受けたり助言をしたりする監督のサポートが仕事のはずです。
ホームを狙うべきかの瞬時の判断も苦手なようですし、彼をベンチに置いて高橋コーチをサードコーチャーにした方がいいのではないでしょうか。
ファーストコーチャーは高沢にでも任せれば充分だと思います。

またTSUYOSHIや福浦と怪我人を抱える内野陣から渡辺正を落としてまで神田を昇格させたのに、なぜ使わないのでしょうか。
確かに小宮山も高木も奮闘してくれていますが、今日のような場面で使わないのであれば神田を1軍に置いておく必要はないはずです。
昨日はオーティズにショートを守らせてみたり、チャンスに塀内に代打を送れなかったり、選手をうまく使い切れていません。

代打と言えば8回にベニーのホームランで1点差に迫り、なおも一死一二塁のチャンスで大松を無駄遣いしたのが納得できません。
左の代打がでれば投手を左腕に代えてくるのが見えていた場面で、それなら橋本でも良かったですし、今のサブローなら左に対する大松の方が良かったと思います。
今日は結果的に残した橋本が貴重な同点タイムリーを放ちましたが、里崎とともに数少ない好調の大松の起用法を見るにつけ、ベンチが正常に機能していないように思えます。

集中力に欠けているように見える。

私は今まで何度も言ってきましたが、久しぶりにロッテを見るという加藤秀司にも言われてしまうのが今のロッテです。
8回の今江のフィルダースチョイスの場面がそうで、これは今江が握り直したのかオーティズのベースカバーが遅れたのかは映像からは分かりませんでしたが、例えそれが加藤であっても久しぶりに見た人に軽く言われてしまうのが実情です。
これをどう打破していくのか、お祭り男がいれば済む話なのか、ベテランがチームを引っ張っていくべきなのか、答えは直ぐには見つからないのかもしれませんが、こういう時こそ監督やコーチのベンチワークで乗り切るものだと思うのですが、それを望むのは今のスタッフでは無理なのかもしれません。

個々の選手は、崩れかかった試合を立て直した高木、小宮山、荻野、川崎の中継ぎ陣、好調を維持する里崎や数少ない出番を生かした橋本など、頑張ってくれていると思います。
TSUYOSHIも絶妙のセーフティバント、おそらく手首が痛くて仕方なくでしょうが、何とかしようという姿が見てとれる選手もいます。
だからこそ、その選手らの力を生かすも殺すもベンチワーク次第だと思うのです。
結果のでない選手を「次はやってくれる」と期待の言葉で引っ張り、どうにもダメだと突き放してしまうのがいいのか。
ダメならダメで厳しい措置で調整を指示して出番を奪い、その奮起を促すのがいいのか。
私は指導者ではありませんからどちらがいいかはわかりませんが、今年のロッテは前者をとっており、またその結果が今の清水であり小林雅です。
既にシーズンを終わっての総括みたいになってしまいますが、清水やYFKを早期に2軍に落としていたらどうだったかと思う自分がここにいます。

ロッテファンから見てもミスジャッジとしか思えないTSUYOSHIの盗塁成功の後のオーティズの0-2からのストライク、早打ちのオーティズがあれを見逃した時点で勝ちはなくなったと思いました。
それなら何とか引き分けに持ち込みたかったところですが、今日もあっさりと堤防が決壊してサヨナラ負けというはらわたが煮えくりかえる幕切れです。
決定打に欠きながらも何とか野手が追いつき、中継ぎ陣が必死に守ったものを、あっさりとひっくり返してしまう小林雅に、今日も僅かな映像ではありましたが里崎は直ぐに背を向けてベンチに戻り、他の野手も小林雅の方に近寄る雰囲気はありませんでした。
先頭打者のヒットを処理した早川が「またかよ」といった感じの素振りを見せたのも、そういう思いで見ていたからではないと思います。
ボールに力がないからか必死に外角中心の攻めを要求する里崎でしたが、そんなリードをあざ笑うかのように真ん中に投げ込む小林雅、ちょっと手に負えない感じです。
ただでさえ10連戦の序盤の延長戦連発で明日からのソフトバンク戦が厳しいのに、こんな負け方ではそれこそチーム内の気持ちがバラバラになってしまいそうです。
本人も足を引っ張ったサブローのブログ、今日も「書くことがない、勘弁して」になるのでしょうか。

明日から小林宏と成瀬で連勝できなければ2位以上はもう無理でしょうから、両人には申し訳ないのですが頑張ってくださいとお願いするしかありません。
CSシリーズもありますので無理は禁物ですが、不甲斐ない他の先発陣のおかげで中継ぎ陣は疲労困憊ですので、何とか省エネ投球で完投してくれることを心から願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
千葉ロッテ 1 1 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 4 14 0
オリックス 0 0 0 4 0 0 0 0 0 0 0 1X 5 13 0


◆9月17日(月) オリックス-千葉ロッテ22回戦(ロッテ11勝10敗1分、13時、京セラドーム大阪、20,015人)
▽勝 高木 49試合4勝3敗
▽敗 小林雅 47試合2勝7敗26S
▽本塁打 今江6号(中山)、ベニー11号(小松)

▽バッテリー
千葉ロッテ 清水、高木、小宮山、荻野、川崎、薮田、小林雅―里崎
オリックス 中山、小松、大久保、菊地原、加藤大、本柳、高木―前田

 

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