小雨降る中での優勝のかかった試合、意外だったのは立錐の余地もないぐらいに満員でふくれあがると思われたスタンドに空席が目立ったことです。
シーズンシートで来なかった人の席はともかく、内外野でも場所によっては空席があったのには驚きとともに残念さを感じました。
昨年までとは違って今年の1位通過は正真正銘の優勝、レフトスタンドをロッテファンに浸食されたことを日本ハムファンは恥と思って欲しいです。
小笠原、SHINJO、岡島と主力選手が抜けた上に大幅な戦力アップもなかった日本ハムが、同様な状況で失速した一昨年の覇者ロッテの轍を踏むことなく連覇しました。
シーズン序盤は予想通り下位に低迷しましたが、若手の抜擢やベンチの采配、そして盤石な投手陣に支えられての優勝は見習う点が多く、素直におめでとうと言いたいです。
優勝シーンを球場で見るのは初めてだったので迷ったのですが、胴上げを見ることなく球場を後にした私の想いは「札幌ドームでリベンジ」、これしかありません。
敗戦投手になり2年ぶりの10勝も達成できなかった久保ですが、今日はよいピッチングだったと思います。
久保らしくないストレートで押すもので、MAX145キロのストレートで内角を攻める積極的なものでした。
ボールにも力があり詰まった打球も多く、結果的に3失点となりましたが胸を張っていいと思います。
交代時の久保の表情にも満足感に近いものがありましたし、ベンチに戻る際のスタンドからの拍手が今日の久保の好投を物語っています。
それだけに、久保の後にでてきた投手の不甲斐なさが引き立ってしまった今日の試合でした。
昨日と同様に重要な場面で起用された藤田、その期待に応えることなく傷口を広げました。
確かに一時期の絶不調からは脱したようですが、コントロールは甘く真ん中を痛打されてだめ押しに近い3点目を失いました。
変化球にキレがなく、クロスファイヤーに決まるボールもなく、ただ左手で投げる投手でしかありませんでした。
今日1軍に復帰した小林雅も2軍で打ち込まれてもおかしくないと思える投球で、降格前と何も変わっていない姿を見せつけてくれました。
数値はでていてもキレがなく空振りの取れないストレート、苦し紛れのボールは真ん中に寄ってしまう、CSどころか公式戦で投げさせることすら躊躇させるものでした。
イニングの途中であっさりと交代させられたことからもベンチの評価も同様と思われ、YFKは辛うじて藪田のみが戦力になる状態でCSに突入することになりそうです。
久しぶりにスタメン出場した福浦は8番、ズレータが座ることもある打順ですから今となっては珍しくもないですが、8番打者の福浦には魅力を感じません。
守備では天下一品のショートバウンド処理を幾度となく見せて貢献しましたが、バッティングでは今年の不調を象徴するかのようなボールを追っかけた当てるだけのものでした。
故障もあるでしょうし調子が悪いのもわかってはいるのですが、やはり寂しさは隠せません。
5回の無死一塁の場面で自らの判断でもバントをしてチームに貢献する姿勢を見せて欲しかった、これが素直な感想です。
試合の序盤は久保の好投もあり緊張感のある展開でしたが、藤田が3点目を取られたあたりから急速に消化試合モードになってしまいました。
その最たるものがサブローと早川がお見合いをしたシーン、あれはショックでした。
まだ2位争いもありますし、CSも控えているのに気持ちを切らせた選手がでてしまう、とても残念でした。
ところで今日は今年最後のピンバッチ配布日で、最後を飾るのは黒木でした。
黒木もシーズン序盤に1試合登板したのみで、好投したにもかかわらず2軍に落とされ、その後はお呼びがかからずバレンタイン監督の構想外となってしまっていると思われます。
来年35歳という年齢を考えると任意引退の文字が現実的なものとなってくるでしょうし、さる筋からは2位争いが決着した後であれば最終戦での登板があるのではないかとの話しも伝わってきました。
黒木が万全であれば清水や小林雅らも少しは違った姿を見せられただろうにとの思いが強く、また悔しくてなりません。
まだ何も決まっていない先走りの想像でしかありませんが、もし最終戦が引退試合になるのであれば何を置いても球場に駆けつけることをここに誓いたいと思います。
今日はソフトバンクも負けましたので、2位争いはまだまだ激戦が続きます。
明日の天気は悪いですが、チケットは前売りで完売でしょうから強行するものと思われます。
二日酔いの日本ハムを相手にした方が勝ちやすいでしょうし、是非とも渡辺俊にきっちりと勝ち星を手にしてCSに向けて勢いをつけて欲しいと思います。
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