オールスター明けの連勝で一気にCS圏内に入って浮かれ気味ではありましたが、西武の大型連敗という敵失もあったわけで、チームを引き締めるには充分すぎる連敗です。
どうしたらあの打球で猛然とホームを狙うことができるのか、打球の行方を見ることなく特攻をした三木ですので本人なりの確信があったのかもしれませんが前日のクルーズと同じく客観的に見れば暴走でしかなく、後続の打者が返せたかどうかはともかくとして、脱力感が爆発の走塁ミスでした。
慣れないポジションですし難しい打球ではありましたが守備を武器にする三木であれば六回の打球も止めて欲しかったかなと、しかしいずれもなぜそういったプレーになったのか、何が悪かったのか、どうすればいいのか、これらをコーチとしっかりと話し合って同じことを繰り返さなければそれも経験と割り切れますので、その真価が問われるのは次です。
古谷は6回2失点で今季初黒星、しかし前回の炎上を挽回してのナイスピッチングでした。
低めを丹念に突いての、絶妙のコントロールで際どいコースで勝負をするらしさがありましたので、負けはしましたが手応えはあったのではないかと思います。
それでいて内も積極的に攻めましたし、その強気なところは素敵です。
後藤の一発は田村が構えたところではなく内寄りの高めでしたので失投だったのでしょうが、それでも先発としては充分に責任を果たしてくれました。
今日にまた躓くようであれば木村に取って代わられたかもしれず、踏みとどまったベテランの意地といったところでしょう。
しかし打線がその古谷を援護できません。
またしても戸村に白星を献上しての4敗目で、戸村の年俸の半分以上をロッテが払っているようなものです。
毎回のように先頭打者を出した序盤に先制ができなかった拙い攻めに伊東監督も渋い顔で、四回の無死一三塁からクルーズが初球をお得意のポップフライ、大松は併殺と「わざとだろ」と言いたくもなる酷い始末で、マルチヒットのデスパイネも肝心なところでボール球に手を出しての三振ですからどうにもなりません。
岡田も走るなら初回に走って欲しかったですし、同じ投手にこれだけ何度もやられるのですからチームとして弱いということなのでしょう。
伊東監督も「打ってくれないと点が入らない」なんて当たり前なものではなく、もう少し気の利いたものをお願いします。
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◆8月13日(木) 楽天-千葉ロッテ17回戦(楽天10勝7敗、18時、コボスタ宮城、17,021人) ▽バッテリー |