埋めることのできない力の差を見せつけられた、そんな逆転負けです。
ホームランテラスへの飛距離が黒字になった、とクルーズのギリギリな逆転スリーランに喜んだのもつかの間、簡単に二死を取ってからの3連続四球にグランドスラムを食らうのですからどうにもならず、二桁勝利を意識したのか李大恩の突然の乱調にベンチの手が追いつかなかったのでしょう。
球数からして、またそのポジションからして続投が間違いだったとは思いませんが、同じ打たれるのであれば内を突っ込んだ方がよかったのではないかとの思いもあります。
先日に高卒ルーキー、18歳の高橋光に完封負けを喫したばかりなのに今度は20歳の上林をヒーローにしてしまう、ロッテからすれば羨ましすぎる隣の芝生です。
それもこれも鶴岡には代打を出しても上林にはそのまま打たせる、前の打席に同じ二死満塁の場面で凡退をした経験不足の若手に再度のチャンスを与えた工藤監督こそが今日の試合の真のヒーローではないかと、勝っているからこそ、の余裕がもたらしているのであるにせよ選手起用、采配の差を感じずにはいられません。
暴投にでもならない限りは打者は振るのがエンドランのときのセオリー、であったとしても清田はツーストライクであんなボールを振る必要があったのか、前回に手もなくひねられた寺原を相手に1点でも多く取りたいところでツーボールからエンドランに切り替えたのが正解だったとも思えず、また田村の下手くそなバントにクルーズの走塁ミス、エンドランだったのか内川の打球が抜けていく広々とした三遊間にがっかりの李大恩など、負けフラグがあちらこちらに立ちまくった試合でもありました。
鈴木を二番から外したのは当然ですし、中村の一打席での交代はあのスイングでは外寄りのボールに手も足も出ない、との判断であれば前向きにもなれますが、しかしエンドランのサインに空振りをしたのを責めてのことであればお門違い、ヒステリー以外の何ものでもありません。
人の振り見て我が振り直せ、せめて今日の黒星から学ぶものがあって欲しいと、すがるような思いです。
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◆8月25日(火) ソフトバンク-千葉ロッテ18回戦(ソフトバンク11勝7敗、18時、ヤフオクドーム、33,388人) ▽バッテリー |