ここで負けてしまえばまたしても下り坂を転げ落ちてもおかしくはなかった正念場のカード3戦目、大嶺祐が見事なピッチングで危機を救いました。
いきなり守備に足を引っ張られながらも動揺をすることなく貫禄すら見せた大嶺祐は、これで自己最多の5勝目です。
先頭打者にファールで粘られて歩かせてしまいましたがその後はコントロールの不安もなく、ボールが先行をしても安心して見ていられるのですからこれこそが成長の跡でしょう。
特段の格言がなくともこれだけのピッチングができるわけで、そうなれば大嶺祐のセカンドステージの始まりと言いたくもなります。
ストレートは130キロ台後半が多かったですがここぞというところでは140キロ台を出せるのですから余裕が感じられますし、そのストレートを活かす緩いカーブ、低めに決まったフォークと、テンポのいいこのスタイルを維持できれば念願の二桁勝利、また規定投球回も夢ではありません。
好投が続いてもなかなか信用をしてもらえずに早いイニングでの交代が多かった大嶺祐ですが、今や安定感からすればチームで一番でしょう。
その大嶺祐を継いだ大谷、西野もパーフェクトリリーフでそれに応えての5割復帰、週明けの地元6連戦が楽しみになってきました。
ただ打線が心許なさすぎます。
ようやくに送ってみれば角中がバントを失敗し、また高めのボールをこれでもかとポップフライの連発は見ていてイライラとさせられました。
抜けるボールが多かった3ヶ月ぶりの先発の中村を序盤で攻略できず、その立ち直りを許したのは大きな反省材料でしょう。
強く叩くことと振り回すことは別もの、ということを教えたかったのかと、香月良もびっくりな、そう揶揄をしたくもなるフライっぷりでした。
そんな中でも恒例の緩いボールで攻め立てられながらも甘くきたところを見逃さなかったデスパイネ、また田村が里崎が乗り移ったかのような連日の好判断なセーフティーバントで決勝点のきっかけを作るなど、数少ないチャンスを得点に結びつけたことはいい傾向です。
ちなみに大松から福浦への交代、結果はどうあれ福浦に代打を出さなかったこと、など試合後のコメントを待ちたいですが、あそこで使ってもらえないサブローが気の毒でもあり、井口も似たようなものかと思いつつ、チームの調子が上向き加減だけに動いて欲しいと思う今日この頃です。
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◆8月2日(日) 日本ハム-千葉ロッテ14回戦(日本ハム8勝6敗、13時、札幌ドーム、41,138人) ▽バッテリー |