誕生日の白星は伊東監督にとっては就任三年目で初とのこと、試合前に江村と吉田にパイをぶつけられるという手荒い歓迎だけではなく勝利のプレゼント付き、嬉しかったでしょう。
ここ2年で8戦6敗、3完封負けという天敵中の天敵である西を攻略しての連勝は、CS圏内への再チャレンジに向けての勢いとなります。
明日もまた空模様がかなり怪しいですが先日に叩いた吉田一だからと油断をするのではなく、大嶺祐vsという同じマッチメイクにリベンジをされないよう3タテで返り討ちを願います。
中村の軽率なエラーから始まった今日の試合は前日に続いてミスをした方の負け、の鉄則どおりの展開となりました。
スタンドからでも追えていた打球を見失っての宮崎はベンチからすれば何をやっているんだと脱力ものだったでしょうが、しかしかなり早いうちからアピールをしていたのに糸井も川端もフォローに回れなかったのか、回らなかったのか、このあたりが弱いチームのプレーなのでしょう。
やや怪しいジャッジも手伝っての三振で無死満塁のピンチを切り抜けるきっかけを掴んだ直後の西の暴投もそうですし、オリックスが勝手にこけてくれたといった感じです。
それでもそのミスに付け込んだ福浦の巧みなバットコントロールでのタイムリー、あれが抜けないのかとガッカリはしたもののクルーズの同点犠牲フライ、一番バットが出やすいところにきたのを見逃さずに打ち返した中村のタイムリーと、お得意のたたみ掛ける攻撃は見事でした。
これまでであれば鈴木の三振の後に併殺で終わり、だったでしょうし、芯を捉えるというよりは先っぽに当たったような打球がヒットになるのですから運も味方したように思います。
井口と福浦の起用もいい塩梅に当たっていて、六回のチャンスにその井口を持ってくるかと思ったところでの中村をそのまま、もナイスな判断でした。
何度かイヤな流れになりかけたところを踏みとどまっての勝利、明日に活かしたいです。
止みそうに止まない雨に耐えきれずに試合が始まった直後に自転車のかごに入れていたレインスーツ、レインパンツを取りに戻ったため、糸井のホームランは見ていません。
パ・リーグTVでチェックをしてみればエラーの直後のど真ん中、とベテランらしからぬボールでの被弾でしたが、しかし結局は打たれたヒットはこの1本だった古谷です。
ややボールが高めに浮きがちでしたがタイミングを外したピッチングはさすがで、このあたりの老練さが古谷の持ち味でもあります。
できれば得点差からしてもう1イニングを投げて欲しかったですが、そこは次の登板に期待をしましょう。
その古谷を早めに代えた理由の一つは内の存在で、石川も真っ青なボリュームのあご髭は遠目でも目立っていましたし、ピッチングも目立っていました。
QVCマリンで150キロが出るのですから正真正銘の150キロ、唸るようなストレートに縦のスライダーでオコエに負けてはいられません。
今日はコントロールがばらけて苦しんだ大谷を支える存在としても、今後に頼もしい内です。
そしてすっかりと三者凡退が似合うようになった西野はやはりフォークのコントロールが今ひとつでしたが、キレがあるために打者が手を出してくれます。
登板間隔が空いていたこともあり元気はつらつ、腕がしっかりと振れていて、安心して見ていることができました。
内、大谷、西野という夢にまで見た盤石の勝利の方程式、あとはロサの復活待ちでの四人囃子、助け合いつつフル回転でゴールデンイヤーの復活といきましょう。
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◆8月29日(土) 千葉ロッテ-オリックス21回戦(ロッテ13勝8敗、17時、QVCマリン、23,706人) ▽バッテリー |