オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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勝負はここから

2015-08-01 01:28:20 | 千葉ロッテ

二年ぶりの7連勝で5割復帰、そして西武を抜いてCS圏内の3位に浮上をしました。
敵地で苦手の吉川を攻略してのことですから勢いだけではない雰囲気も出てきたかなと、そんな希望すら抱きたくもなります。
ただここからが本当の勝負で、これまでも5割復帰、ようやくの貯金と浮かれた時期もありましたが、直後に坂道を転げ落ちたことは記憶に新しいです。
そうなれば消えかけていたゴールデンイヤーの文字が辛うじてぼんやりと輪郭が見え始めたところで満足をすることなく、せっかく西武が二桁連敗に突入をしているのですからこちらも負けじと二桁連勝を目指して、これまた苦手のビジター応援デーをしっかりと勝って来週の地元6連戦で盛り上がりましょう。

涌井が8回3失点で101勝目、李大恩からのバトンを落とすことなく引き継ぎました。
不運な打球もありましたがタイミングの悪い失点でひっくり返されただけに、今季は打線の援護に恵まれない登板が多いですが、今日に限って言えば打撃陣に感謝でしょう。
快投とまではいきませんがらしからぬ球数の少なさで安定感があり、同点に追いついてもらってからはエラーの走者を一人出しただけですから文句のつけようがありません。
そして特筆すべきはやはり八回の続投で、連投の大谷を慮ってのことでしょうが3点リードでしたからロサでもよかったわけで、先日からのベンチの変化がこの日も見て取れました。
それも涌井のピッチングが信頼足るべきものだったから、と考えれば、次のバトンを受け取った唐川は責任重大です。

打線はデスパイネがアーチを放てば負けない、その神話が崩れることなく11安打6得点で吉川を屠りました。
先日に続いて手応えが全くなかったという理想的な打球はあっという間にスタンドに吸い込まれて、やはり大砲の威力は凄まじいものがあります。
そして何より今日は中村のアーチが試合の流れを引き寄せた、とMVP級の評価をしたいです。
あっさりとひっくり返されて「やはりダメか」と思いかけていたところだっただけに、ファンのみならず選手もベンチをも勇気づける一発でした。
また角中の技ありタイムリーに清田のパワフルなツーベース、そしてことごとくチャンスを潰していた鈴木にもダメ押しのタイムリーが出るのですから、現地のファンは大喜びでしょう。
最終回の岡田はさすがに無謀に過ぎましたが、最後を西野が抑えてくれたことで明日への禍根にはならないでしょう。
終盤までは苦しい展開でしたが終わってみれば完勝に近い、そんな札幌の一夜でした。


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◆7月31日(金) 日本ハム-千葉ロッテ12回戦(日本ハム7勝5敗、18時2分、札幌ドーム、29,524人)
▽勝 涌井 18試合8勝7敗
▽S 西野 38試合2敗22S
▽敗 吉川 17試合7勝5敗
▽本塁打 デスパイネ13号(吉川)、中村4号(吉川)

バッテリー
千葉ロッテ
 涌井、西野―田村
日本ハム 吉川、谷元、白村
―大野

 

コメント (20)

天を衝く

2015-08-01 01:08:36 | 読書録

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あまり他では取り上げられることのない、九戸政実が主人公です。
南部氏の一族である政実は小田原の役が終わって戦国の世が一段落をした後に宗家に対する独立を図って天下の大軍を引き受けることとなり、そして華麗に散っていきました。
しかしその武勇は全国に轟き、今に至っています。

そんな政実はこの作品では当然のように、やることなすことが全て上手くいきます。
知勇兼備、人情に厚い武将として描かれており、その颯爽さは戦国の名将と呼ばれた他の武将たちと遜色がありません。
ただあまりに爽快すぎて近寄りがたい、読み進めるうちに人ではなく神ではないかと、そんな雰囲気を醸し出してしまったのはやり過ぎだったようにも思います。
謀将で知られる大浦為信、伊達政宗もが慕い、その知恵は政実のアドバイスによるものとの演出は、さすがに贔屓の引き倒しです。
それが小説とは言いながらも「正史」に反した記述も少なくありませんし、南慶儀と盛義など歴史的考証の危うさも否めません。
内向きで目先の南部信直に北信愛、外向きで先を見据えた九戸政実という分かりやすい構図は読む者を引き込みますが、もう少し境界線を曖昧にした人間臭さがあればなと、作品全体としてやや長すぎたようにも思いますし、面白かっただけにちょっともったいない秀吉に抗った男、北の鬼でした。


2015年7月31日 読破 ★★★★☆(4点)


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