連日の「追いつけない程度の反撃」はそれでも不快指数の高い試合でそのまま終わるよりも最後ぐらいは盛り上がれたのでよしとすべきなのか、しかしその攻撃も好守に阻まれて悔しさが残ったのは、この試合も守備の乱れによる失点があったからこそです。
清田のプレーは積極的なものでしたのでむしろ拍手を送りたいですが、角中のそれは追いついていたのですからもう少し際どいものにはならなかったのかと、ここのところ地味に後ろに逸らすケースが目立つ田村は疲れなのかボールを見失ったことよりも腕だけでミットを被せにいったのが問題で、何でもない打球を悪送球した中村には溜息しか出ません。
一方で九回の清田の打球には実況が力説をするほどには普通の守備でしたが、しかしデスパイネの打球に飛びついた渡辺の俊敏な送球が勝負を決したとも言えます。
その送球はリプレイを流さないぐらいの際どいものでしたが、伊東監督は例によって不満顔ながらも抗議には出てきません。
そして味方がミスをしたときに踏ん張ってこそのエース、と考えればピッチングとしてはまずまずながらも涌井には不満が残りますし、相手の倍近くのヒットを放ちながらも中盤に得点ができなかったのが最後まで響き、直後の守備では両手でキャッチをするなど手首の状態が心配な清田が元気よくバットを振っていたこと、福浦が3安打猛打賞、代打で出てきた井口がタイムリーとベテランが頑張ったこと、今日に気持ちが明るくなったのはこれぐらいです。
ようやくに気がついたのか吉田を昇格させて捕手三人体制にしたからこその追撃も代わりに落ちたのが井上で、また得点差からすれば走者を溜めなければならないところでの清田の走塁にはチームとしてではなく個の戦いになっているのではないかと、連敗が続いてCS圏内からこぼれ落ちるのも当然と言えば当然でしょう。
この逆風の中での木村は厳しいマウンドになりますが、浦和で好投が続いてもなかなか呼んでもらえなかったところでのやっとのチャンス、一世一代のピッチングを期待します。
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◆8月21日(金) 西武-千葉ロッテ18回戦(ロッテ10勝7敗1分、18時、西武プリンス、20,506人) ▽バッテリー |