朝方に家を出る時は小雨だったので試合はあるだろうと思い会社に行きましたが、東京はそれなりに降っていたのでもしかしたら中止になるかと思っていました。
開場したとのメールがきた時も東京は雨が弱まる気配がなかったため半信半疑で球場に向かいましたが、千葉は霧雨のような弱い雨で試合をやるには問題ありませんでした。
しかし試合が終わるまで雨は降り止まず、とても明日から6月とは思えない寒い観戦となりました。
疲労性の肩痛で登板回避との噂を聞いていたので、今日の小林宏の先発にはちょっと驚きました。
この横浜戦は成瀬と渡辺俊でいくものだと思い込んでおり、小林宏はあっても次の中日戦だと考えていました。
それだけに長いイニングを投げられるかどうかが不安で今日も中継ぎ陣がフル回転かと心配していたのですが、横浜が勝手に自滅してくれたおかげで小林宏がようやく2勝目です。
今日の小林宏は里崎が金澤のリードを真似たわけでもないでしょうが、序盤からストレート中心の攻めのピッチングでした。
フォークはほとんど投げず、チェンジアップをこれでもかと投げる小林宏には違和感すら感じました。
中盤にようやくフォークを投げるも例によってワンバウンドの連発で制御しきれず、結局は元のストレートとチェンジアップのコンビネーションに戻りました。
今日は序盤の大量リードとどん底の横浜に助けられた感があり、正直なところ調子がよいとは思えず、またフォークを意のままに操れない小林宏は小林宏ではなく、誤魔化しのピッチングをしているようにすら見えました。
もちろんいつまでも同じ投球スタイルでいるわけにもいきませんし、調子の悪いボールを捨てる勇気も必要でしょうが、今日の投球内容を見る限りでは小林宏がこのまま勝ち続けられるかどうかには不安が残ります。
無駄な四球を出さなくなったことから復調の兆しはあるのかもしれませんが、今日の天候のようにもやもやした感じの小林宏のピッチングでした。
大量リードの9回に登板したのは久保、これには驚きました。
おそらくは短い間隔での登板に耐えられるかを試すとともに、クローザーを久保に任せることを内外に示す意図があったと思われます。
私の構想では4月下旬に登録を抹消された時から久保はクローザーであり、結果的に1軍に復帰後の最初の先発でKOされたことが私にとってはウェルカムな流れに繋がりました。
短いイニングだとこれだけ凄いピッチングができるのか思うぐらい145キロ以上のストレートをビシビシと投げ込み、キレのあるスライダーとフォークも見事でした。
TUSを持病とするだけにこのまま順風満帆というわけにもいかないでしょうが、それでも瓢箪から駒で新クローザーが誕生したことは喜ばしいことだと思います。
久保が先発から外れることで、大嶺の先発起用が濃厚となってきました。
まだ小野が復帰する可能性は否定できませんが、私の構想では小野は中継ぎとしてリリーフ陣を立て直す役割を担う予定ですので、何としても大嶺に先発して欲しいですし、結果を出して欲しいと心の底から願っています。
根元と大松を使い続けるような雰囲気も出てきましたし、このまま私の希望するシナリオ通りにいけば、もちろん勝つにこしたことはありませんが、こと選手起用については勝ち負けにかかわらずイライラせずにいられそうです。
今日の先発を誰と読んだか分かりませんが、横浜の先発左腕は那須野しかいないわけで、その那須野は中5日で明日の先発でしょうから、なぜにベニーや南を起用したのかが不可解な先発オーダーでした。
左対左の拘りを捨てたとも思えず、何か勘違いがあったのかもしれません。
しかしそんなことはお構いなしに初回からの猛打、これは勝手にウッドがこけただけとは言え、悪天候にもかかわらず球場に行ってよかったと思える見事な連打でした。
とは言え例によって中盤以降は沈黙し、一気果敢に攻め込めない体質は相変わらずの様です。
まあそれでも久しぶりにオーティズがホームランを打ち、根元も見事なバットコントロールを今日も見せ、そして他の打者も気持ちよくバットを振っていたようですから、明日の大振りが心配ながらも素直に喜ぶことにします。
ただ初回の攻めはいただけません。
確かに終わってみれば猛爆の6得点ですが、きっちりとした野球をしての大量得点ではありません。
先頭打者の西岡がいきなり初球を打っての2塁打、なぜここで根元に送らせないかが理解できません。
ここであっさりと初球でバントを決めれば2球でサードにランナーが進むわけで、バッテリーにかなりのプレッシャーを与えることができたはずです。
そうすれば西岡の三盗という博打を打つ必要もなく、堅実に得点できた可能性が高かったと思います。
好調の根元のバットに期待したのかもしれませんが、好調だからこそバントさせることで根元を引き締める効果もあります。
こういった細かな野球をしなければ接戦を勝ち抜くことはできず、ただでさえあと1本が出ない打線であるのに、どうして先制点を確実に取りにいく野球をしないのでしょうか。
お祭り騒ぎの初回で熱に浮かれたようになりましたが、そんなものは砂上の楼閣でしかないことを理解できないのであれば、今日で日米通算1500勝を達成したバレンタイン采配の今後にも大きな期待はできないでしょう。
形的には快勝でしたが、勝率が3割に満たない横浜を相手に同レベルの試合をしたことを忘れてはならないと思います。
今江や西岡の軽率なプレー、ああいったプレーを厳しく戒めることができなければ大事なところで痛いミスを犯すことになるでしょう。
横浜も打たれまくるウッドにベンチはおろか味方ナインが声をかけることもなく、さらしもの状態であったのは哀れでもありましたが、まさにロッテな野球をしていたとも言えます。
鏡を見ながら野球をしたのだと考えて、今日の試合を反面教師として欲しいと思います。
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