客先から20時ぐらいに会社に戻ると、巨人ファンの同僚が「唐川スゲー」と唐川の好投を教えてくれました。
そして「来年からでいいから巨人にクレクレ」とすっかりクレクレタコラ状態で、おそらくは日本中のプロ野球ファンが唐川の凄さに驚いていることでしょう。
ちなみにこの同僚は、昨年も「青野クレクレ」「成瀬クレクレ」と連呼していました(笑)
初勝利、初完投と順調に階段を登っている唐川が、今日は初完封を期待させる出足を見せてくれたようです。
残念ながら稲葉にプロ初被弾をし、終盤はやや疲れたのか完投も逃しましたが、全くもって何の問題もない素晴らしいピッチングであったと思います。
映像を見ていないので携帯速報メールのご贔屓情報のみですが、ファールで粘られて球数を増やしながらも根負けせずに四球で歩かせることをしなかったことは、まさに唐川の唐川たる所以である精密機械の様なコントロールがあってこそでしょう。
今日はカーブとスライダーに加えてチェンジアップとフォークも投げたようで、キレのあるストレートに加えて思うように制御された変化球を交えてのピッチングですから、日本ハム打者が翻弄されるのも仕方がないでしょう。
出来過ぎとも言える船出をした唐川ですが、果たしてこれが本当に出来過ぎなのかどうか、底が見えない末恐ろしさすら感じさせてくれます。
あどけない笑顔を見せながらも投げれば快刀乱麻の活躍、まさにメシアとして幕張に降臨してくれたと言ってもいいでしょう。
18歳の投手にあまり大きな期待を背負わせたくはないのですが、これだけのピッチングが続くとどうしても期待してしまいます。
ですから何度も同じ事を書いて申し訳ないのですが、球団にはくれぐれも野球以外の無用な負荷をかけないで欲しいと思います。
ファンが望んでいるのは唐川の勝利であり、サイン会やイベントに引っ張り出される唐川ではないはずです。
また唐川の体調に目を配って少しでもおかしな素振りがあったら根ほり葉ほり聞くような、それこそ過保護なケアをするぐらいの配慮をして欲しいと思います。
試合は勝手にグリンが自滅してくれたおかげで、難なく試合の主導権を握ることができました。
これで唐川が登板した試合は6点、10点、8点と、凄まじいばかりの打線の援護があったことになります。
とは言え、これは打線がゴールデンルーキーのために奮起したなどという単純な理由ではないでしょう。
テンポのいいピッチングが打線にもテンポをもたらした、つまり唐川が打線の援護を引き出したと言ってもいいと思います。
昨年の成瀬、2005年の渡辺俊と、不思議と打線の援護に恵まれる投手がいます。
これも思い起こしてみれば、ストライク先行のテンポのいいピッチングで守備の時間が短いことが、打者にいい影響を与えたという効果によるものであったと思います。
そして勝ちが続くことで「彼が投げる試合は勝てる」という確信が相乗効果となり、いつしか連勝街道に繋がっていきました。
マウンド上で苛立ちを表現したり、意味のない動きをしている小林宏やアブレイユに、このことをしっかりと肝に銘じて欲しいと思います。
その小林宏が、またしても目前で唐川の好投を見た直後にマウンドに登ることになります。
唐川と対した相手打者からすれば唐川に比べると楽な投手が出てきたと映るでしょうから、小林宏としてもやりにくいと思います。
ただ彼の場合はそんなことよりも、持てる力を振り絞った悔いのないピッチングができるかどうかが重要です。
唐川に触発されたのか大嶺も2軍で好投していますし、先日頑張った呉も虎視眈々と再昇格を狙っていると思います。
もし明日も不甲斐ないピッチングをすれば今度こそ2軍での調整を決断することになる、いや決断すべきだと思いますので、小林宏には復活の芽が見られるようなピッチングをしてくれることを期待したいと思います。
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