オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

小林宏は2軍で鍛え直すべし

2008-05-04 19:24:55 | 千葉ロッテ

昨日の唐川の快投の興奮さめやらぬ千葉マリンは、小林宏の不甲斐ないピッチングで一瞬のうちに凍りついてしまいました。
これでGW9連戦の負け越しが決まり、明日からオリックスとの最下位決定シリーズに臨むことになります。

今日は珍しいものを見せてもらいました。
オーティズが転がっていくボールにグラブを投げつけたことで、単なるライト前ヒットが三塁打になってしまいました。
実は私はボールにグラブを投げつけることがルール違反だとは知りませんでしたし、三塁打(テイクツーベース?)になるということも審判の場内説明があるまで知りませんでした。
あの素振りを見た感じでは、おそらくオーティズも知らなかったのではないでしょうか。
いずれにせよ無駄な失点のアシストをしてしまったわけで、高い勉強代になりました。

とは言え、あの失点が試合に与えたダメージが大きかったかと言うと、実はそうでもありません。
試合を壊したのは小林宏のピッチング、それに尽きると思います。
無難な立ち上がりをしたように見えた今日の小林宏ですが、単に飛ばしていたに過ぎなかったと思います。
中継ぎ時代は145キロ超のストレートを投げていた小林宏も、先発になってからはスタミナ配分を考えてか140キロ強がせいぜいで、ここぞという時ぐらいしか145キロ超のストレートを投げ込むことはしなくなりました。
しかし今日は初回からフルスロットの様なピッチングで、後先考えない投球を試みているように見えました。
中途半端に力をセーブして打たれるぐらいなら全力でいけるところまでいく、その発想は悪くないと思います。
中継ぎとして登板したとでも思って、毎回全力で投げることで次が見えてくるということもあります。
ですから小林宏が今の力を振り絞って投げたのであれば、それなりの結果になったのではないかと思います。

しかし残念ながらやはり下半身を気にしていたのか、ピッチングはだらしない裾足に泥がほとんどつかない上体だけの手投げに近いもので、ボールに力が乗っていませんでした。
そのため、軽く合わせたようなバッティングでもボールが面白いように飛んでいきます。
そんなフォームで全力で投げれば疲れがすぐに溜まるのは当たり前の話で、序盤はまとまっているように見えたコントロールも徐々に乱れ始めます。
前回の登板で逆球が減った時に感じた「単に置きにいっているだけではないか」との懸念が、まさに当たっていたと痛感したような今日のピッチングです。
こんなピッチングしかできない小林宏であれば、早々に2軍に落として鍛え直すべきです。
このまま1軍で投げ続けても昨年の清水のように大きく負け越してシーズンを終える可能性が非常に高く、足腰から鍛え直して余計な不安材料をなくしてからピッチングを再構築すべきだと考えます。
彼が本来のピッチングを見せてくれなければ1位通過などありえず、大怪我にならないうちに決断して欲しいと思います。

試合としては例によって何の工夫もなく、帆足に軽くひねられて終わりました。
最近は左腕でも福浦や大松を起用するなど変化の兆しが見えてきたので期待していたのですが、やはり三つ子の魂百までといったところでしょうか。
狙い球を絞っているようにも見えず、バッティングどころか自分のスイングすらろくにさせてもらえないなど、見ていて苦痛を感じるほどでした。
ああいったオーダーで、ああいった攻撃しかしないのであれば、誰でも監督をやれるような気がします。
たまには「さすがだな」と思えるようなベンチワークを見てみたいものです。

ようやく里崎が抹消されました。
開幕カード以来マスクを被ることもなく、DHで出場しても不動の空振りを繰り返す里崎でしたので、治療に専念させるべきではないかと考えていただけに遅すぎた感すらあります。
怪我の状況が思わしくないのか、橋本の調子を見て決断したのかはわかりませんが、捕手陣についてはこれからが正念場です。
ライバルが消えたことで安心してしまうのか、あるいは自分が頑張らねばと気合いを入れ直すのか、何にせよ橋本にとっては真価が問われることとなります。
残念なのは捕手2人体制となることから田中雅の起用が減るであろう事で、試合に出て経験を積ませたい時期である田中雅の成長を阻害しないかが気になります。
新里あたりを昇格させた方が、いろいろな意味でプラスになるのではないかと思います。

明日は呉の初登板、初先発となります。
シコースキーが抹消されたことを失念していたので、外国人枠から考えて呉の起用はないと勘違いしていましたが、ようやく出番が回ってきたというところでしょうか。
2軍でも防御率5点台の呉を起用することは、昨年吉井を起用したのと同様に中6日を堅持することを徹底するということで、ここまでくれば天晴れとしか言いようがありません。
そのおかげで先発陣が故障でリタイアすることがないのも事実ですし、唐川にとっても助かる方針であることは間違いありませんので、ここは素直に評価したいと思います。
よってあまり多くは期待できない呉ですが、小林宏が安心して2軍に行けるようなピッチングをして欲しいという願望は置いておくとしても、とにかく野球の試合になるようなピッチングをしてくれることだけはお願いしたいと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 0 0 0

2

1 1 0 0 0 4 11 0
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1


◆5月4日(日) 千葉ロッテ-西武8回戦(4勝4敗、13時1分、千葉、30,023人
▽勝 帆足 6試合3勝
▽敗 小林宏 7試合1勝5敗
▽本塁打 G.G.佐藤8号(小林宏)、ボカチカ6号(伊藤)


▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏、伊藤、高木、相原、根本、小宮山―橋本
西武 帆足―細川

 

コメント (22)