オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

清水の油断

2008-05-29 22:20:32 | 千葉ロッテ

期待した先発投手の勝ち星も連勝も、どちらも叶うことなく無惨な逆転負けを喫しました。
今月最後の試合となる土曜日は雨天中止が濃厚のため、今月中にバレンタイン監督が日米通算1500勝を達成することは困難となりました。

先日の急病による登板回避で小宮山にボロクソに言われた清水が、汚名返上とばかりに見事な立ち上がりを見せた今日のピッチングだっただけに、まさかこういった展開になるとは思いませんでした。
ストレートの伸びが抜群で、ボールも低めに集まっていて完封すら予感される序盤の清水でした。
その清水が躓いたのは西岡のエラーを併殺で切り抜けた後に安藤に打たれたヒット、この油断としか言いようのないミスが大量失点に繋がりました。
清水のと言うよりは、バッテリーの油断と言った方がよいのかもしれません。
いくら打者がピッチャーであってもバットを持っている以上はヒットを打つ可能性があるわけで、そこが普段はピッチャーを相手にすることがないパシフィックのバッテリーには理解が浅かったのかもしれません。
まるで打つ気が見られない清水の三振と、腰の入ったバントを見せた安藤の差が、今日の試合を象徴していたと思います。
また新井に打たれた同点タイムリーは高めに外すつもりが里崎の構えたところより外寄りにいったことでバットが出やすいボールになりましたし、葛城に打たれた痛恨の走者一掃のツーベースも打ち頃のところに入ってしまい、ボール1個分のコントロールミスが今日の清水を打ち砕いてしまいました。
昨年に比べれば内容はいいですし、復活したと言ってもいい清水ですが、貯金を作ることができないというところは変わらないのが辛いところです。

5回の大量失点が結果的に試合を決めましたが、根元のエラーを責めることはできません。
そもそも追いついたことが凄いことで、普通なら一二塁間を抜けていた打球でした。
もちろんアウトにしていれば超ファインプレーで根元としては悔しい送球ミスではありましたが、オーティズには後ろに逸らして欲しくはありませんでしたし、清水にはむしろ自責点にならなかったことで根元に感謝すべきだとすら思います。
見事なバットコントロールでレフトに流したバッティングは好調を維持していますし、打席数を重ねることで打てないボールをカットして粘る力もつけてきました。
今後は疲れなどで調子が落ちることもあるでしょうが、今年は根元をレギュラーに育て上げることがチームとしての命題であると考えますので、ふらふらとした選手起用をしないようベンチにはお願いしたいところです。

根元をセカンドで起用するとなるとオーティズの扱いが難しくなります。
オーティズのセカンドでの守備は上手いと評価しますが、今日のプレーを見ても分かるとおりファーストを守らせるのはかなりのリスクがあります。
福浦の不調、2年続けば力が落ちてきたと思わざるを得ないのかもしれませんが、そのこともあってファーストで起用されることが今後も増えると思われるオーティズですが、やはり基本はDHと考えるしかないと思います。
幸か不幸か、いやどう考えても不幸なのですが、ズレータがあんな調子なのでDHには空きがあります。
オーティズはDHで、ファーストには福浦か新外国人の獲得というのが無難なところではないでしょうか。

大嶺が今季初登板、プロ通算2試合目の登板となりました。
昨年の西武戦での先発でのピッチングに比べると、かなり成長した跡が見られたのが収穫でした。
自慢のストレートはMAX149キロと持ち味を活かしたままで、スリーボールになっても簡単に四球を出さない程度のコントロールは身につけてきたようです。
それも慣れられて見られるようになると苦しいレベルではありますが、着実に成長していることが感じられただけでも幸せいっぱいです。
ローテーションの関係から先発する機会はまだ先になりそうですので、暫くは中継ぎで経験を積むことになると思われます。
このチャンスを逃すことなく、先発への足がかりを得られるピッチングに期待したいと思います。

今日の中継で意外だったのは、甲子園での阪神戦にもかかわらず比較的中立に近い実況や解説であったことです。
昨年は贔屓の引き倒しのような聞き苦しい中継だっただけに、何があったのかと心配になるぐらいでした。
もっともこれが当たり前の話ですから、敢えて話題にすべきものでもないのかもしれません。

低調だった打線もようやく当たりが戻りつつあるようですので、投手が普通に投げれば大型連敗になることはないように思います。
しかし逆に連勝街道に入る要素も見当たらないため、このまま一歩前進二歩後退という感じでじわじわとAクラスから引き離されていきそうな感じがあります。
何かこう、チームに勢いをつけるようなイベントが発生すればいいのですが、今の私には小宮山枠の撤廃ぐらいしか思いつきません。
この存在が一番無駄であり、しかし撤廃が一番困難である小宮山枠の行く末が、チームの今後を大きく左右することは間違いなく、また私の夏休みの取得計画に大きく影響しますので、早く白黒つけて欲しいと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 2 0 0

0

0 2 0 0 0 4 10 2
阪神 0 0 2 0 5 1 0 0 X 8 9 0


◆5月29(木) 阪神-千葉ロッテ2回戦(1勝1敗、18時、甲子園、42,634人)
▽勝 安藤 10試合6勝4敗
▽敗 清水 9試合4勝5敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 清水、根本、シコースキー、大嶺、伊藤―里崎
阪神 安藤、江草、渡辺、久保田、ウィリアムス、藤川―矢野

 

コメント (20)

久保をクローザーにしよう

2008-05-29 00:00:40 | 千葉ロッテ

期待した唐川が打ち込まれてしまいましたが、味方が逆転してくれたことで強運ストーリーが続いています。
選手の大成にはこういった運は欠かせない要素ですので、やはり唐川はエースになるべくして生まれた投手であることを確信しました。

久保のクローザーがベストチョイス!

しつこいことは分かっています。
しかし今のロッテの投手陣を考えれば、久保をクローザーに据えるのが最適な選択であると強く主張します。
短いイニングであれば145キロ前後のストレートを投げられますし、スライダーやフォークといった武器となる変化球も持っています。
連投に耐えられるタフネスさもありますし、やや泣き顔っぽい地顔ながらも基本的にはポーカーフェイスです。
クローザーとして成功できる条件を備えている、それが久保だと考えます。
もちろん彼の場合はTUSという持病を持っているため、試合を壊すこともそれなりにはあるでしょう。
しかし今日や土曜日の2回までのピッチングを見ても分かるとおり、安定している時はとことん安定しています。
仮に5回に1回の割合で大炎上して逆転負けを喫しても、成功率が8割であれば小林雅よりも安心して見ていられると思います。
先発としてTUSを2割の確率で発症すると5敗の可能性がありますが、クローザーであれば1敗4Sです。
極めて簡易化した例ではありますが、これは久保にとってもチームにとっても申し分のない選択だと考えます。
久保をクローザーに固定することで荻野と川崎が息を吹き返す相乗効果も期待できますし、中継ぎよりはクローザーの方が久保のプライドを傷つけずに配置転換ができます。
ここに呉や大嶺の台頭を待って小野を中継ぎに投入できれば、再び盤石なリリーフ陣を構築することも夢ではありません。
本来は先発としてエースの道への大きな一歩を踏み出すべき今年のはずでしたが、背に腹は代えられません。
是非ともバレンタイン監督、井上コーチには採用して欲しい、私の久保クローザー案です。

唐川が2試合連続して、きついプロの洗礼を受けてしまいました。
今日も自慢の制球力が影を潜め、ボールが全体的に高かったようです。
里崎も例によって意固地になってストレートばかり投げさせたり、スライダーを要求し続けたりとリードに疑問な点もありますが、これは昨年に荻野がデビューした時に感じた違和感に近いものがあります。
あの時は荻野がどうというよりは里崎が荻野を理解できていないのが打たれた原因ではないかと書きましたが、荻野の武器を大きなカーブと見極めてからは効果的なリードで荻野の躍進の助けとなりました。
数回バッテリーを組むことで唐川の武器が何たるかを里崎が見いだして、そこから新たな連勝街道が始まるのだと考えたいと思います。
それまでは唐川にはめげずに頑張って欲しいと思いますし、それ以上にバレンタイン監督がめげずにいて欲しいと思います。

あれだけ不振を極めた打線が、ここ数試合は狂い咲きをしています。
もっともそれが勝ち星に結びつかないのがロッテらしいと言えばロッテらしいのですが、打てないより打てるにこしたことはありません。
だから根元や大松を固定して使えと言っていただろ、と思うのは痛快ですし、実際に彼らの成長ぶりには目を見張るものがあります。
間違いは間違いと認めて自説に固執することなく、明日以降も根元と大松だけは我慢してでも使い続けていって欲しいですし、使うべきだと思います。
それが今季だけではなく、むしろ来季以降に大きくチームに好影響を与えることになると考えます。

中継ぎ陣が踏ん張り、打線が奮起しての逆転勝ちですから、形的には悪くはありません。
しかし13日の唐川を最後に先発投手に勝ち星がついていないこと、同じく13日以降は連勝がないことを考えれば、明日は小林宏に勝ち星がつく形での連勝が望まれます。
今日好投した久保に対して里崎がいみじくも評したように、小林宏にも同じ言葉を贈りたいと思います。
完投などを考えずにいけるところまで全力で走り抜けろ、それだけを念頭に置いたピッチングに期待したいと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0

2

2 1 0 0 0 5 15 0
阪神 1 1 2 0 0 0 0 0 0 4 9 1


◆5月28(水) 阪神-千葉ロッテ1回戦(ロッテ1勝、18時、甲子園、43,510人
▽勝 久保 6試合2勝3敗
▽S 荻野 20試合2勝3敗6S
▽敗 江草 18試合1勝1敗
▽本塁打 金本7号(唐川)、大松8号(ボーグルソン)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、久保、川崎、荻野―里崎
阪神 ボーグルソン、江草、渡辺、久保田―野口

 

コメント (27)