期待した先発投手の勝ち星も連勝も、どちらも叶うことなく無惨な逆転負けを喫しました。
今月最後の試合となる土曜日は雨天中止が濃厚のため、今月中にバレンタイン監督が日米通算1500勝を達成することは困難となりました。
先日の急病による登板回避で小宮山にボロクソに言われた清水が、汚名返上とばかりに見事な立ち上がりを見せた今日のピッチングだっただけに、まさかこういった展開になるとは思いませんでした。
ストレートの伸びが抜群で、ボールも低めに集まっていて完封すら予感される序盤の清水でした。
その清水が躓いたのは西岡のエラーを併殺で切り抜けた後に安藤に打たれたヒット、この油断としか言いようのないミスが大量失点に繋がりました。
清水のと言うよりは、バッテリーの油断と言った方がよいのかもしれません。
いくら打者がピッチャーであってもバットを持っている以上はヒットを打つ可能性があるわけで、そこが普段はピッチャーを相手にすることがないパシフィックのバッテリーには理解が浅かったのかもしれません。
まるで打つ気が見られない清水の三振と、腰の入ったバントを見せた安藤の差が、今日の試合を象徴していたと思います。
また新井に打たれた同点タイムリーは高めに外すつもりが里崎の構えたところより外寄りにいったことでバットが出やすいボールになりましたし、葛城に打たれた痛恨の走者一掃のツーベースも打ち頃のところに入ってしまい、ボール1個分のコントロールミスが今日の清水を打ち砕いてしまいました。
昨年に比べれば内容はいいですし、復活したと言ってもいい清水ですが、貯金を作ることができないというところは変わらないのが辛いところです。
5回の大量失点が結果的に試合を決めましたが、根元のエラーを責めることはできません。
そもそも追いついたことが凄いことで、普通なら一二塁間を抜けていた打球でした。
もちろんアウトにしていれば超ファインプレーで根元としては悔しい送球ミスではありましたが、オーティズには後ろに逸らして欲しくはありませんでしたし、清水にはむしろ自責点にならなかったことで根元に感謝すべきだとすら思います。
見事なバットコントロールでレフトに流したバッティングは好調を維持していますし、打席数を重ねることで打てないボールをカットして粘る力もつけてきました。
今後は疲れなどで調子が落ちることもあるでしょうが、今年は根元をレギュラーに育て上げることがチームとしての命題であると考えますので、ふらふらとした選手起用をしないようベンチにはお願いしたいところです。
根元をセカンドで起用するとなるとオーティズの扱いが難しくなります。
オーティズのセカンドでの守備は上手いと評価しますが、今日のプレーを見ても分かるとおりファーストを守らせるのはかなりのリスクがあります。
福浦の不調、2年続けば力が落ちてきたと思わざるを得ないのかもしれませんが、そのこともあってファーストで起用されることが今後も増えると思われるオーティズですが、やはり基本はDHと考えるしかないと思います。
幸か不幸か、いやどう考えても不幸なのですが、ズレータがあんな調子なのでDHには空きがあります。
オーティズはDHで、ファーストには福浦か新外国人の獲得というのが無難なところではないでしょうか。
大嶺が今季初登板、プロ通算2試合目の登板となりました。
昨年の西武戦での先発でのピッチングに比べると、かなり成長した跡が見られたのが収穫でした。
自慢のストレートはMAX149キロと持ち味を活かしたままで、スリーボールになっても簡単に四球を出さない程度のコントロールは身につけてきたようです。
それも慣れられて見られるようになると苦しいレベルではありますが、着実に成長していることが感じられただけでも幸せいっぱいです。
ローテーションの関係から先発する機会はまだ先になりそうですので、暫くは中継ぎで経験を積むことになると思われます。
このチャンスを逃すことなく、先発への足がかりを得られるピッチングに期待したいと思います。
今日の中継で意外だったのは、甲子園での阪神戦にもかかわらず比較的中立に近い実況や解説であったことです。
昨年は贔屓の引き倒しのような聞き苦しい中継だっただけに、何があったのかと心配になるぐらいでした。
もっともこれが当たり前の話ですから、敢えて話題にすべきものでもないのかもしれません。
低調だった打線もようやく当たりが戻りつつあるようですので、投手が普通に投げれば大型連敗になることはないように思います。
しかし逆に連勝街道に入る要素も見当たらないため、このまま一歩前進二歩後退という感じでじわじわとAクラスから引き離されていきそうな感じがあります。
何かこう、チームに勢いをつけるようなイベントが発生すればいいのですが、今の私には小宮山枠の撤廃ぐらいしか思いつきません。
この存在が一番無駄であり、しかし撤廃が一番困難である小宮山枠の行く末が、チームの今後を大きく左右することは間違いなく、また私の夏休みの取得計画に大きく影響しますので、早く白黒つけて欲しいと思います。
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