ただの3連敗ではなく、まさにバレンタイン野球の負の面が見事に結実した3連敗でした。
どうやったら勝てるかが全く見えない試合が続き、ファンも選手も疲れのピークだと思います。
今日は22時過ぎに自宅に戻り、バントにからむ場面と10回の攻撃だけをビデオで確認しました。
まずは1点を先制された直後の2回表に先頭打者の大松が2塁打を放ちますが、次の竹原にバントの指示は出ません。
序盤にはバントをしないというお決まりのパターンなのでしょうが、連敗中で少しでも早く追いつくことが必要なはずで、そういったことには斟酌しないのがバレンタイン野球のようです。
次は3回に西岡の2塁打で同点に追いついた後の無死二塁、ここでは早川にバントのサインが出ます。
しかし初球に失敗するとサインがヒッティングに変わり、早川は三振に倒れます。
4回に大松が死球で出塁して無死一塁の場面でも同じで、初球にバントを失敗した竹原に対してもサインはヒッティングに変わり、これまた竹原は三振に倒れます。
極めつけが同点に追いつかれた直後の9回の表に先頭打者の今江が4本目のヒットで出塁しますが、西岡があっさりとバントを失敗します。
まあこれだけバントを失敗したり、作戦を初志貫徹できなければ負けるのも当然でしょう。
バレンタイン野球って何?
バントをしないならしないで別に構いません。
そういった戦術は過去にもありましたし、攻撃的な野球をすると決めたのであればガンガンいけばいいのです。
しかし今のロッテの野球はそういったポリシーがあるわけではなく、単に行き当たりばったりの作戦を採っているようにしか思えません。
なぜバントで送ると決めたら最後までその作戦を押し通さないのか、私にはどうしても理解できません。
これは何度も書いてきましたが、1球失敗したらサインがヒッティングに変わるのであれば、真面目にバントをしようとする選手がいなくなるのは当たり前の話です。
西岡ですらきっちりと送ればいいのにセーフティーバントを試みて失敗するという「試合の流れを読めない」プレーをする始末で、ベンチで頭をかきながらイライラした表情を見せたバレンタイン監督からしたら「どいつもこいつもバントができない」と怒り心頭なのかもしれませんが、私から言わせればそれは天に唾する行為でしかありません。
サインを途中で変えるなどして選手にバントの重要性を教え込むことができていない、自分自身の指導力の欠如からくるミスの連発だと理解できていないからこそ、ああいった表情を平気でできるのでしょう。
私なら早川と竹原は即刻2軍行きで、2軍でもバントの場面での代打のみで起用し、連続して5回成功するまでは1軍には戻しません。
そのぐらい厳しい態度を示さなければ、このバント下手集団はいつまで経っても真面目にバントを練習などはしないでしょう。
9回に福浦に代走を出さなかったこと、足はさほど速くはないものの突貫力のあるベニーを使えば相手に「スクイズもあるか」と疑心暗鬼にすることができたはずです。
しかし絶好の無死一三塁のチャンスでも、各打者はむちゃ振りするだけで外野フライすら打つことができません。
調子がイマイチで一昨日もイニングまたぎで打ち込まれた川崎を続投させたこと、これは延長を意識して荻野を温存したのでしょうが、目先のピンチを抑えずにしてどうするつもりだったのかを膝詰めで小一時間ほど問い詰めたいです。
しかしこの程度の不満は、バントに対するバレンタイン監督の姿勢に比べれば小さな話です。
バレンタイン野球、そもそもこういった大層なポリシーがあるのかどうかすら疑わしいのですが、単に個々の選手の力量に頼ったその場しのぎの野球でしかないとしか思えません。
選手の調子がいい時はうまい具合に打線が繋がって「繋ぎの野球」などともてはやされますが、今年の様に雨続きのキャンプで実戦練習が不足した上に、ただでさえ北京五輪の影響で開幕が早まって少なくなったオープン戦に主力を温存するなどした失策によって調子が上がらない選手だらけでは、もうどうしてよいかわからずにパニック状態になっているのが今のバレンタイン監督ではないでしょうか。
この糞みたいな3連敗を受けて、明日の休養日にどういった対策を打ってくるのか非常に楽しみです。
得意のベテラン頼みで小宮山や高木、そして堀らを重用するのか、あるいはズレータら外国人選手を一気に抹消して若い力に頼るのか、もしかしたら流れに身を任せて何も動かないのかもしれません。
このままであればバレンタイン監督本人が嫌気がさして、実情は自分自身の限界を感じてでしょうが、オフには退団騒動が勃発する可能性が非常に高いでしょう。
それならそれで構いませんので、願わくば来季の監督のために成瀬や唐川などを潰さない采配をとってくれること、これだけは守って欲しいと思います。
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