今日の来場者プレゼントは成瀬と村田兆治のビックリマンシールでした。
監督やコーチとしてはご遠慮いただきたい村田ですが、投手としての村田であれば若返って復活して欲しいと思いたくなるような、そんな悲惨な今日の試合でした。
先発投手が打ち込まれても先発としての責任を果たさせるべく80球程度は投げさせるのが常のバレンタイン監督が、珍しく2回の途中で交代を決断しなければならないほど今日の渡辺俊はダメダメでした。
緩急とコーナーを突くことで打者を翻弄するのが持ち味のはずが、いくら何でも今日はコントロールが悪すぎました。
ただ四球を出したというだけではなく、ボールとストライクがはっきりとしている上にストライクがど真ん中にいってしまうようでは、あれだけ打ち込まれても仕方がないでしょう。
本人も唖然としたようにヒットを打たれ続け、いったい渡辺俊に何が起こったのかと思うような惨劇です。
初めて組んだバッテリーの呼吸が合っていなかった、そう考えるのが簡単なのかもしれませんが、本当にそうなのかが私には疑問として残ります。
サイン交換で意思の疎通が取れていなかったようには見えませんでしたし、サインに首を振ることもありませんでした。
捕手が誰であろうとその指示に従うとのポリシーを渡辺俊が持っているのかもしれませんが、かと言って金澤のリードに不満があるような素振りも見られませんでした。
それは渡辺俊が大人だから、なのかもしれませんが、確かに交代の時に不満げな表情をしているようには見えましたが、北川の2発はともにど真ん中に投げ込んでしまった自分自身のコントロールミスですから、その責を金澤に求めていたとも思えません。
ただ金澤のリードが清水や小林宏の時と同様に、ストレート中心であったことは間違いないと思います。
今日は3塁側S指定の最前列のホーム寄りの席であったため、右打者の背中ごしに見るという臨場感はあふれるものの投手の球筋を確認することが難しい場所でした。
よって球速での判断になりますが、120キロ弱のボールが全てストレート、あるいはやや落ちるボールもあったのでシンカーも含まれていたのかもしれませんが、これらが8割近くはあったのではないかと思います。
ここまでカーブの比率が低い渡辺俊を見るのは珍しいような気がしますし、もっと緩いカーブを交えていればタイミングを外すことができたのかもしれませんが、それも今日の渡辺俊のコントロールでは厳しかったかもしれません。
よって私の判断としては金澤のリードに問題があったのではなく、単に渡辺俊のコントロールが悪すぎたことが乱調の原因である、との結論に至りました。
打線については序盤にこれだけビハインドとなると作戦もへったくれもありませんから、まあ今日はどうしようもなかったでしょう。
しかし例によって右打者を並べた打順には不満が残ります。
大松を3番に起用したのはいいとしても、なぜ調子のいい根元を外すのかが理解できません。
実際、左腕の山本が打たれた7安打のうち左打者が放ったのが3安打で、打数比率から言えば左打者の方が打っています。
調子のでない右打者と調子のいい左打者のどちらが左腕を打てるのか、いい加減に理解して欲しいと思います。
6回以降に試合を捨てたかの様に選手を交代させ、その交代した選手の方が活躍したという皮肉な結果が、今日のオーダーの全てを表現していると思います。
そうそう、堀を守らせちゃだめです。
今日はヒットを打ちましたし、初回にサードランナーとして投手を牽制する動きをしたり、牽制で釣り出された竹原の挟殺プレーの間にホームを陥れた走塁などはベテランらしい働きでしたが、とにかく何度も言っているように肩の衰えは隠せません。
ただの併殺に必死に一塁に送球している堀の姿は哀れみさえ感じさせるもので、長年のファンとしてはあまり見たくないものでした。
あと余談ですが、高知東生は高木の方が似ているような気がしてきました。
しつこいようで申し訳ありませんが、高知がバッテリーを組んでいると、試合そっちのけでひとり悦に入っていました。
まあ試合としては糞ゲームでしたが、左腕からヒットを打った金澤や神戸、好調を維持する根元、新里のプロ初ヒット、久しぶりの登板ながら貫禄すら見せ始めた根本と、最後までいて良かったと思えるシーンがあったからよしとしましょう。
これで明日負ければ見事な最下位、ここまできたら落ちるところまで落ちた方がいいのかもしれません。
同じく変化球を武器とする小野を金澤がどうリードするのか、大松と根元はスタメンに名を連ねるのか、そんなところを明日は注目したいと思います。
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|