オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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清水が見事な完投勝利

2008-05-11 18:04:01 | 千葉ロッテ

昨日から降っていた雨も午前中には上がり、試合に入ってから序盤には時折ぱらついたものの終盤には薄日がさすような天候でした。
湿りっぱなしの打線が今日の天候のように徐々に明るい兆しを見せてくれる、それを暗示していたと思いたいところです。

清水が4勝目、その全てを完投で飾るというエースらしいピッチングを見せてくれました。
やや球数が多かったので完封狙いがなければ最終回は荻野あたりが出てくる展開でしたが、連敗中に総動員した中継ぎ陣を休ませてくれる貫禄の内容でした。

ニューモデルの清水が誕生か。

清水はかつての自分を取り戻すのではなく、新しい自分を作ることで復活を目指しているのではないか、今日のピッチングを見てそう感じました。
ストレートのMAXは145キロでしたが、追い込んだ後かカウントを悪くした時以外は140キロ弱ぐらいにセーブしていたようです。
そして変化球を丹念に低めに集め、勝負球にストレートを使うというピッチングスタイルで、ストレートだけでも緩急をつけるなど工夫が見られました。
三振を狙うのではなくあくまで結果に過ぎない、そういった感じです。
ストレートでぐいぐいと攻めるタイプの投手が年をとることで球威が落ちてピッチングスタイルの変更を迫られ、かつての力で抑え込むピッチングを忘れられずに表舞台から消えていくケースは非常に多いです。
しかし清水は昨年の不調などもあり、あまり意識せずにこの変更を自分のものにしつつあるのかもしれません。
この新しいピッチングスタイルを自分のものに出来れば、もう暫くはエースとして君臨できるはずです。
そのためにはもう少しコントロールの精度を上げることと、スタミナをつけることが課題でしょう。
4回ぐらいからややボールが真ん中に寄り始めるなど、僅差のゲームでは致命傷になりかねない失投も見られました。
何にせよ今の調子に浮かれて以前の自分を目指すことのないよう、強くそう願っています。

ボビー、どうしちゃったの?

今日のバレンタイン監督の采配は、まさに野球とはこうやって点を取るものだという見本のようなものでした。
初回、2回と無死の走者をきっちりとセカンドに送り、5点差となった5回にも徹底的にバントを命じました。
選手たちもその采配に応えてきっちりとバントを決め、また4回の今江や5回の大松は外角球を逆らわずに流すバッティングを見せるなど、今日は打線がきっちりと機能していました。
まさに私が望んでいる堅実な野球で、こういった野球をしていれば自ずから得点力は上がっていくことを身をもって理解してくれたのではないでしょうか。
今日の田中は調子がイマイチだったものの、スコアリングポジションに進んだランナーを明らかに気にしており、仮にバントで送った走者が帰ってこれなくても、有形無形のプレッシャーを投手に与えることの重要性がよくわかる試合であったと思います。
試合の主導権を握れば流れが味方を後押ししてくれる、そのためには先取点や追加点など取れる時にしっかりと点を取る野球が勝利への近道です。
今年も何度かはそういった采配を見せて喜ばせてくれながら、次の試合ではすっかり忘れたようなイケイケ野球をして失望させられるの繰り返しですが、今度こそバレンタイン野球の変貌した姿を見せてくれることを願っています。
あとはヘボイ守備をしたフェルナンデスをあっさりと交代させた野村監督を見習って、自分の采配に応えられない選手に対して厳しい態度を示すことでしょうか。

初めてスタメンマスクを被った金澤は、攻守で頑張ったプレーを見せてくれました。
今日は走者がいる場面以外でベンチを見るケースはほとんどなく、リードをほぼ任されていたようでした。
自分の頭で考えることが経験に繋がると思いますので、リードを金澤に任せることが長い目で見れば正解だと思います。
リード交換の際に時間がかかるなど苦労もしたようですが、清水が誉めるような仕草を見せることもあり、またイニングの交代の際には清水と常に話をしていました。
自分で考え、また投手と話すことでどんどんと経験値は増えていきますので、この千載一遇のチャンスをしっかりと自分の糧にして欲しいと思います。
また盗塁のケースはまだないので強肩と言われる肩の披露はまだですが、キャッチングは安定しており、里崎ばりの左足での好ブロックも見せてくれました。
バッティングでも田中のストレートに力負けして引っ張れないだろうとでも思ったのかセカンドベース寄りに守っていた高須が、それでも追いつけないような鋭い打球で二遊間を抜くなど、ただの守備型のキャッチャーでないところも見せてくれました。
田中雅に、キャッチャーは僕に任せて内野で頑張ってください、と言えるような今後の成長を期待しています。

唐川との対戦について聞かれて「5点は取って欲しい」と言っていた田中がその5点を失ってKOされたのは痛快でしたし、6回を除いて毎回ヒットが出るような試合は久しぶりで、今日は充分に楽しませてもらいました。
各打者もそれぞれいいバッティングを見せていましたが、今日はその中で早川をピックアップしたいと思います。
今日の早川は7番を任され、久しぶりの猛打賞をマークしました。
とことんバントを失敗するので出塁率の高い西岡をサポートする2番を根元に奪われましたが、チームとしての今後を考えれば根元にセカンドと2番を任せるのは正しい判断であると思いますし、今後も多少は我慢をして根元を起用し続けて欲しいと思います。
そうなると長打の少ない早川の使いどころが難しくなり、今日のように気楽に打てる打順を任せるのも手ではありますが、むしろ調子を戻しつつある今江の後ろを打たせるのがいいのではないかと考えます。
早川の場合はバントができてなんぼの選手だと思いますので、今江とともに下位の核弾頭の役割を担って欲しいと思います。
バントが下手だから中途半端な打順で好きに打たせるのではなく、とにかくバントの機会が多い打順でバント修行をさせるべきです。
もしその意思がなく今後も7番あたりを打たせるのであれば早川の魅力を活かし切れるとは思いませんので、それであれば長い目で角中をセンターで使った方がよいと思います。
8番に今江で9番に早川とすれば西岡にポイントゲッターとしての期待も持てますので、暫くはこういった打順がよいのではないかと考えます。

明後日は待ちに待った唐川が登場します。
ローテーション通りにいけば次は巨人、その次は阪神と世間の注目を浴びるであろう対戦が控えており、まさに天が唐川にスターへの道を歩めと言ってくれているのではないかと思えるような巡り合わせとなります。
その道を順調に歩むためにも、きっちりと日本ハムを手玉に取りたいところです。
投げ合う相手は中5日でダルビッシュがくれば面白いのですが、まあグリンか吉川のどちらかでしょう。
格の違いを見せつけるぐらいの快投をしてくれることを期待しています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
楽天 0 0 0

0

0 0 0 0 1 1 6 1
千葉ロッテ 1 0 0 3 1 0 1 0 X 6 14 0


◆5月11(日) 千葉ロッテ-楽天8回戦(楽天5勝3敗、13時1分、千葉、24,892人
▽勝 清水 7試合4勝3敗
▽敗 田中 8試合4勝2敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 清水―金澤
楽天 田中、吉崎、ドミンゴ、松本―嶋

 

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