電脳筆写『 心超臨界 』

苦労に対する最大の報酬は
その引き換えに得るものではない
苦労したことで形成される人物である
ジョン・ラスキン

◆ソーシャル・エンジニアリング(社会改造)

2024-07-03 | 05-真相・背景・経緯
§5-1 公職追放がアメリカの植民地・日本をつくった
◆ソーシャル・エンジニアリング(社会改造)


【百田】 占領統治初期の段階で、共産主義を支援したことによって、日本のメディア、マスコミ、そして大学に共産主義が浸透しました。戦前の愛国心にあふれる学長、教授、先生たちが、次々に追放されてしまった。逆に、戦前に日本の大学から追放されていた無政府主義者、共産主義者を東大、京大にドンドン送り込んで、大学のトップクラスを占めていった。【江崎】 これを英語で「ソーシャル・エンジニアリング」、日本語だと「社会改造」という言い方をするのですが、共産主義者が使う典型的な方法です。特定の層をすべて排除して自分たちの意向に沿った人物たちだけを権力の中枢に据えて、社会全体を改造するやり方です。


◇ソーシャル・エンジニアリング(社会改造)

『危うい国・日本』
( 百田尚樹&江崎道朗、ワック (2020/4/26)、p253 )

【百田】 ルーズベルト政府やGHQのメンバーの中にソ連のスパイが相当数いたのだから、戦前の日本政府やマスコミにもさぞかしいただろうし、戦後もずっとそうだったんでしょうね。そしていまも……。

――戦前の近衛政権でも、ブレーンに尾崎秀実がいて、書記官長(いまの官房長官)や司法大臣を務めた風見章など、うさん臭い左翼人がいましたね。尾崎と違って、風見がスパイだったという証明はいまだにされていませんが、戦後は社会党左派政治家としてソ連・中共に迎合していった。彼は、書記官長の時、盧溝橋事件直後、軍がなんとか収拾をはかろうとしているのに、そうはさせまいという感じで、閣僚に禁足令を出して、緊張感を煽ったりもしていました。まるで、日本と蒋介石とが衝突して、お互い、疲弊化するのを喜んでいるかのようにも見える行動をしていました。

【百田】 GHQは戦前の日本の支配層に対して、1946年1月に公職追放をやりましたね。職業軍人や政治家などを追放し、かわって共産主義者を刑務所から出所させて重用した。『日本国紀』にもかきましたが、占領統治初期の段階で、共産主義を支援したことによって、日本のメディア、マスコミ、そして大学に共産主義が浸透しました。戦前の愛国心にあふれる学長、教授、先生たちが、次々に追放されてしまった。逆に、戦前に日本の大学から追放されていた無政府主義者、共産主義者を東大、京大にドンドン送り込んで、大学のトップクラスを占めていった。愚かなことをやってくれましたよね。

【江崎】 これを英語で「ソーシャル・エンジニアリング」、日本語だと「社会改造」という言い方をするのですが、共産主義者が使う典型的な方法です。特定の層をすべて排除して自分たちの意向に沿った人物たちだけを権力の中枢に据えて、社会全体を改造するやり方です。権力によって社会の仕組み、人口構成などを無理やり変えてしまう考え方で、先人たちが築いた社会慣習や叡智を尊重しようとする保守派と真逆の考え方です。

【百田】 トップも全部代える。総入れ替えやね。
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