昨日の話の後日談なんですがね。
今朝、ずーっと無くしてたと思っていたグリーンガーネットの指輪が見つかったんですわ。
おとといジュエリーのいくつかを処分しようと思い立ったときにまたふと(そういえば、相変わらずあれ、出てこないなぁ・・)と思い出したけれど、それは気に入っていたので、もしあっても売りはしなかったものです。
それが今朝、ふっとジュエリーボックスの中を覗いたらちゃあ~んとあるではありませんか!
びっくり!
ですから厳密に言えば「失せものが出てきた、というわけではなく、元々あるべきところにあった」だけのことでした。
しかし不思議だなぁ・・
このジュエリーボックスのなかは何度も何度も見て確かめたんですよね。
でもやっぱりこの中にはないなぁ、と思っていたのにちょこんと鎮座ましましているではありませんか。
どうしてこれまで確認できなかったのか不思議でしょうがない。
しかし、モノが出てくるときってたいていこんなものですね。
何か必要がないから姿をあらわさずにいて、必要になったから「どれ、出番がやってきたか。」と姿を現した、って感じ。
グリーンに興味が出てきたわたくし、当分の間、身に着けていよう、っと。
さて、ヨットで太平洋横断に挑戦していた全盲の岩本さんとニュースキャスターの辛坊さんがヨットが浸水したために挑戦をあきらめて自衛隊に救助されましたね。
残念でした。
昨日、ようやくその原因がどうやらマッコウクジラに突き上げられたのだ、ということが残されていたビデオテープからわかったみたいですよ。
そしてその会見のときに辛坊さんが自ら、
「大切な皆さんの税金を使って、申し訳ありませんでした。」と述べたことによって、冒険に失敗したときの救助に税金が使われるということに対して賛否両論が湧き起こりましたね。
私は山岳登山で遭難したときに莫大な費用を請求された友人の話を聞いたことがあったので、
「え? そうなんだ・・ 山は自己負担だけど海は全額税金ってことになってるのかな?」と思いました。
もし同じような感想をお持ちの方がいらっしゃれば、ということでその後私が知った事実を一応書き添えますと、海でも山でも基本、全額税金なんだそうです。
しかし、山の場合は遭難の場所や状況、タイムリミットなどを考えて民間のヘリに飛んでもらうことがあるので、民間に対しては自己負担になる、ということらしいです。
話を戻しまして・・・
遭難の救助に税金が使われることに対しての賛否はほんとに難しいですね。
「自分が好きで行った冒険が頓挫したからって、それに対して税金が使われるのは納得がいかない。」という人の気持ちもわかります。
ただ、自衛隊というのは法律でたとえ目の前で遭難している人が明日死刑が決まっている人間であろうと、他国籍の人であろうと救助するんだ、ということが決まっているらしいですから(自衛隊! すばらしいですね。理屈抜きにして、目の前で苦しんでいる人がいたら、助けざるをえない気持ちになるのが人間でしょう、というのが明文化されている組織ってことです。)そういう人たちに対しても税金が使われることが当たり前であるなら、犯罪者でもなく、日本人で果敢にチャレンジした人を救うのは当たり前である、という気もします。
ましてや冒険というものは、人類共通の夢でもあるじゃないですか。
しかしそのリスクや過酷さを思うと、夢より恐れの方が先立って、なかなか冒険に乗り出すまではいかない、というのが一般人だと思います。
冒険家の人たちというのは一般人である我々の想いを代行してくれているとも言えるわけですから、よけいに無碍にもできない・・という気もします。
だってすべて自己負担と決まったら、世の中から冒険家っていなくなりますよ。
遭難しなくてもものすごくお金かかるみたいですもん。
だったら・・と私が思ったのは、税金も使わず彼らだけの自己負担にもならない方法として、冒険家のためのNPO法人とか財団法人とかを立ち上げて寄付で基金を作ればいいんじゃないか、ってことです。
そしてその冒険の規模とか人類にとっての必要性みたいな審査のもとに万が一のことがあった場合はそこからお金が出る、っていうふうにすれば。
「国境なき医師団」みたいに、各国で勝手に、っていうんでもなく地球規模のNPO法人。
簡単に考えすぎ?
いずれにしても岩本さんや辛坊さんたち個人を責めるのは違うと思うんですよね。
彼らは冒険が頓挫し一命をとりとめた、っていうだけで十二分に傷ついていると思うし。
二重に傷つける必要はないと思います。
そんな昨日、地元の中日新聞で、原発以降福島から愛知に避難してきている福島の被災者が国と東電を相手取って訴訟を起こした、という記事を見ました。
改めて何について訴えたのかな?と思いその記事を読んでみると、彼らが被災者ではない私が思わぬ想像もつかないところで傷ついているのがわかりました。
その訴えている家族は、ご主人の親せきがある愛知に自ら避難してきたそうです。
そうしたら、同じ福島の被災者の人たちからも「故郷を捨てるのか。」「裏切り者」とののしられ、家族が7人と人数が比較的多かったこともあり、愛知に来てからもなかなか一家全員で住める規模の家が見つからなかったため、役場に行って相談すると、「自ら避難してきた人は“被災者”とは認定できないので、役場としてお手伝いできることはない。」と言われたんだそうです。
はぁ~~~・・・
辛いねぇ・・・
家を失い、職を失い、安全に住める土地を失っているのに、それ以上にどうしてまた同じ人間の発言によって傷つかねばならないのか。
同じ辛い目に遭ってる人がどうしてそんなひどいことを言うのか。
「人の気持ちのわかる人になりたい。」というのは人類共通の望みでもあろうに、こうした二重被害というものが後を絶たないのは、ほんとに悲しいことだと思います。
結局、人の気持ちがわかるだけではダメなんですね。
自分がその人に成り代わったとしたら今後どんなことが起こりえるか、ということまで想像できないと。
そしてそのための行動が出来ないと。
そのためにはいろんなアプローチがあると思いますが、第一歩として私はオーラソーマを学んできて「みんな1つなんだ。」という概念を培うことができて本当によかったと思っています。
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