ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

「消えない月」を読んで 2

2017-10-31 09:02:15 | 本と雑誌
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今日もストーカーを扱った小説「消えない月」を読んで感じたことの続きでございます。




今日は、ストーカーを受けた被害者側のことなんですが、よく被害者が二重被害を受けるって話がありますよね。
「あなたにも隙があったんじゃないの?」とか、
「そんな誘うようなマネをしておいて・・」など、“事件”までになりそれが報道された時点で、その報道を見た世間の人からバッシングされてしまう、ってヤツです。
これは本当に気の毒ですね。



この小説ではそんなところは描かれていませんが、主人公が勤めているマッサージ屋さんの同僚にこんなことを言われるシーンがあります。
それは、被害者の「さくら」が、付き合っていた松原のことを「もう別れたい・・」と会うのを拒否するのですが、松原からは5分置きほどにバンバンLINEが入る、というときのシーンです。
この松原という男はヘンな言い方になってしまいますが、最後まで紳士的です。
このLINEにしても
「テメェ! 返信しなかったらぶっ殺すぞ!」
とかそういう荒っぽいことは絶対言いません。
ただ、
「いま、何してるの?」
とかそんな風です。(もちろん気色悪いですがね)
それはいいですが、このバンバン異常なほどの件数が入るLINEを、もう別れたいと思っているさくらは削除したり、ブロックしたりしないのです。
そのことを同僚の木崎さんという女の人に指摘されるんです。
「なんで削除しちゃわないの? ふつー、するでしょ。それに『既読』がつけば向うだってあぁ読んでくれてるとか思ってつけあがるじゃない。」と。
この木崎さんという女性もヒトクセある人なんですが、このときには私も思わず
「そうそう!」
と思ってしまいました。



これに対してさくらは、
「だって・・・ 私にも悪いところがあるから」
とか、
「松原さんの性格は私が1番よく知っている。削除とかブロックとかしたらかえって逆上しちゃうタイプだから。」
とか言います。
そう言われると「ふぅん・・」と言うしかないですが、これがもし「報道」と言う形となって世間に知れたときには、絶対バッシングの火種だろうなぁ、と思いました。
「被害者は、加害者であるストーカー男からのLINEをいつまでも削除やブロックをすることはありませんでした。そのため、加害者は1日に多い時では何百通にわたるLINEを送信していました。」
なんてテレビで報じられたら、大方の人が感じることは木崎さんと同じで、
「なんで、もう削除しちゃうとかブロックしなかったの? この人は自衛対策を講じていないんだから、被害受けちゃってもしょうがないんじゃないの。」
「相手のLINEを削除せずに読んでるってことは、少なからずこの女の人にもまだその男に対する気持ちがあったんじゃないの?」
などということではないでしょうか。
いずれにしても同情、共感されにくい行為をほんの1mmでもしてしまうとそこを徹底的に叩かれ、今度は「世間」というストーカー、敵をつくってしまうだけになってしまう。
いくらその人なりの考えがあったことでも理解されない。
これは気の毒です。



でも私たちはしょっちゅう多かれ少なかれ、これをやっていますね。
「私ならそうはしないのに・・・」
「ふつうはしないでしょ」
「ということは、あの人がおかしい」
というように。



「私ならそうはしない」まではいいと思うんです。
自分が勝手に感じた感想ですからね。
それに、他者に思いやりを、できるだけ気持ちが添ってあげられるように、共感しながら話を聞く、というような姿勢でいたら、それは相手の話に「自分なら」とのめりこんで聞くことですから、「私なら~~する」という想いが湧きあがってもなんら普通の事だと思います。
でも、
「ふつうはしないでしょ」
になると“余計なお世話”ってやつです。
なにが「普通」なんですか? 
どこから線引きしてこれなら普通、ここからは普通じゃない、って決められるんですか?
それを決めているのはあくまでも“あなた”でしょう。
だったら「ふつうは」なんて世間全部をバックに背負ったようなラスボスみたいなフリせずに、あくまで「私なら」で通しなさいよ、と思います。
「ふつう、それは違うでしょ」とか結構普段でも気軽に使っちゃう言葉ではありますが(もちろん、私も気軽に使っちゃってますが)、こういう重い話のときなどはちょっと気を付けたほうがいい、と思います。



それから、「~ということはあの人のほうがおかしい」まで言うと、これは「ジャッジを下した」ことになるわけです。
オーラソーマでもさんざん言われた言葉です。
「ジャッジをするな。」
ジャッジをした時点で、「白か黒か」「YESかNOか」「あなたはこれに賛成か反対か」という分離を産むことになります。
もちろん、判断をして決めないとそこから前に進まないことはあります。
それはしないといけませんが、誰も何もジャッジを求めていないところで勝手にジャッジを下すのは余計なことですよね。
このお話でいえば「さくら」に「あなたにも落ち度があったんだって」というジャッジを下す必要はなにもないわけで。



ちなみにさくらは、
「私にも悪いところがあったんだし」
というセリフを何度となく言います。
ハイ、お気づきのようにこういう思考回路の女性はストーカーに遭いやすいように思います。
これは「反省が良くできる人だ」ということではなく、単なる「自己価値が低い人」です。
自分が悪いということにしておけば、その場は丸く収まるからという、幼い頃からそういう環境で育ってきているのかもしれませんね・・
いつどこでどんな身勝手な理由によって、私たちはストーカー被害に遭わないとは限りませんからね、その自衛対策としてもせいぜい普段から「自己価値」は高く持っておきたいものです。


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「消えない月」を読んで

2017-10-30 09:01:30 | 本と雑誌

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「こちらあみ子」で発達障害をテーマにした小説を読んで、“なにを考えているのかわからない人の頭の構造を理解したい欲”がむくむくと湧いてきまして、今度は「ストーカー」の話を読みました。
「消えない月」 著:畑野智美
このお話は、ストーカー側の男性とストーカーされた側の女性がそれぞれ「主語」になる章が交互に書かれて進行していくスタイルです。
要するに、ストーカー目線とされる側目線の気持ちの両方がわかるようになっています。
それが面白いな、と思って読みました。



設定もお話も、「うわ~! こんなことってありえるのか!」というような驚きの連続、という話でもなんでもありません。
ストーカーの話っていうのは大体こんな人たちで、こういう進展してっちゃう、っていうそういうもんじゃないの、というお手本のようなお話でございます。
ストーカーが誰だかわからなくて怯えていたら、つかまえてみれば元付き合っていた人だった、というのが90%だ、とか言いますが、このお話もストーカーの男性はこの女性と付き合っていた(厳密に言うと「付き合っている」という現在進行形になるのかな・・・)関係です。
かといって新たな発見がなかったのか、と言われたらそれは相当にございました。
あ、申し遅れましたが小説としても面白いですよ。



1つ、わかったのはストーカーになるような人というのはやはり、“愛されてこなかった人”なんだな、ということ。
幼い頃から身近な人に「愛された」という経験を持っていない人。
それも、このお話のような設定が実際の現実でもその通りなんだ、ということであれば、ですが「愛された経験のない」だけではなくて、そこに“ウソの上塗り”が存在した、ということが重要なんだな、ということを思いました。
これまでも「愛されてこなかった」という悲惨な環境のなかで育った子どもなんてゴマンといるのに、どうしてこんなにも人生や価値観が違ってしまう人たちが存在するのだろう、と思っていました。
しかし、「愛されなかった」だけではなく、そこに+して、「世間にも自分に対してさえも、偽りがあった」ということとなると別モノです。



ストーカーになる主人公の松原という男は、家庭は裕福、お母さんは貞淑でどこまでも優しい良きお母さんです。
それでこの松原は、好きになる女性にも「自分の母のようになってほしい」とそれを強要します。
しかし実は松原の家庭は、“うわべでは”「家庭は裕福」、「お母さんは貞淑で厳格な祖父母の言うことにも耐え、父にも子どもにも優しい完璧な人」でしたが、“裏では”違っていたのです。(これについて述べるのは差し控えておきます。物語にとって大事な部分なので)
それを松原当人は認めたくなくて、“うわべ”の家庭、自分を演じ続けます。
そして完璧に演じ続けるための大きな「エレメント」として、被害者の女性を見つけるのです。
要するに松原にとって好きになる女性というのは、自分の人生を完璧に演じ続けるためのアクセサリーに過ぎないわけです。
でも当の本人ですらそのことに気付いてはいない。
自分の母親と同じように貞淑で出しゃばらずにいてくれそうな女性。
男を常に立ててくれるような女性。
自分の言うことにはいっさい逆らわずにニコニコと言うとおりにしてくれるような女性。
自分がもし何かで失敗しても笑顔で「大丈夫よ」と言ってくれそうな女性。
つまり、それは無条件の愛で包んでくれる母親のような存在です。
それを投影しているだけなのだけれど、松原は主人公の「さくら」を純粋に心から愛していると思っています。



しかし、これは女性としては息が詰まりますよね。
そして付き合っていくうちに徐々に気付いていくはずです。
「この人、自分の理想像を私に押し付けているだけで、本当の生身の私を愛してくれているわけじゃないな。」ということに。
女性は自分が本当に愛されているかどうかに敏感です。
愛してくれているのが「わたし」ではなくて、「わたしというフィルターを通したあの人の母親」ではないか、と気付いた時点でたいていの女性なら、お別れしようと思う事でしょう。
この主人公の女性もそうします。



けれど、ストーカー男、松原はそれを許しません。
許さないというより、信じない、ってことかな。
なにせ松原は、この主人公の「さくら」を完璧な女性だと思っています。
むろんその“完璧”のなかには“決して揺るがない自分に対する無条件の愛がある”、という思い込みも含まれています。
自分を愛してくれた女性が、こんなことで「別れる」とか言うはずがない、と思ってしまうのです。
だって相手は完璧なのだから。
自分に対する揺るがない愛をもっているはずなのだから。
そりゃそこが絶対的に揺るがないと完全に信じ込んでいる人間にとって、彼女の「もうお別れしましょう」は信じられるわけがなく、こりゃ誰かがへんな入れ知恵したな、とか、悪いヤツにそそのかされているに違いない、とかそういう発想になるわけですね。
完全な人間は完全な人間のまま置いておいて、そこに完全でない人間を介入させることによって「あぁ、だからこういう事態になってるんだ」と納得しようとするわけです。
そう考えることによってまた、自分のアイデンティティも守られるし。



もちろんこれは「ゆがんだ愛」であり、愛とさえ言えない「思い込み」「誤解」の強烈版ということなわけですが、私は少し、ストーカーの心理がわかったような気がしました。
誰もが自分の親や、自分が置かれた環境のことを「幸せだ」「完璧だ」と思いたい。(それはお金持ちだ、とか綺麗な母だ、とかいうこととは別次元の問題として)
でも成長するにつれて、おや、どうやらそうでもなさそうだぞ・・・ということに気付いていく。
そこで軌道修正したり、自分はもう大人になっているのだから「そりゃ、自分が完璧でないように、父親も母親も祖父母も誰だって完璧でないやさ。それが当然だわな。」と納得できればいいんですが、どうしても納得できない人がいる。
それは両親や祖父母の姿があまりにもそれまで思ってきた姿とはがらりと180度違う素顔だった、という衝撃的なことだったのだということが判明したとしたらあながち、自分もこの主人公のようには絶対ならない、と言い切れないかもしれない、と思うとぞっとします。



恐怖とは他人事のときではなく、「自分のなかにもそんな要素があるかもしれない」と思ったときが1番恐い。
そういう意味では、「こりゃ普通じゃない。単なる理解不能の異常者だ」と松原のことを思えない部分を見つけたときに十分に「恐い」小説でした。
そしてそうならないように私たちは常に自分に正直で素直に生きていくべきですね。
いや、「べき」と言っちゃいけないかもしれませんが、そのほうがずっとリラックスして“自分らしく”生きていけるよ、という意味ではオトクな人生となることでしょう。



ただ、「正直」と「あからさま」「露悪趣味」というのは全く別モノですからね。
それを時々はき違えている人がいます・・・
「正直」には自分を律してでも他人のことを慮るという思いやりが存在しますが、「あからさま」や「露悪趣味」はもうひたすらに他人のことをゴミ箱のように扱ってそこにあからさまな吐き出したいという欲望をぺっぺぺっぺと放り込みたいだけの人ですからね。
わたくしめも、大人になってからその違いにようやく気付いてきた、という気がします。
勘違いしないようにしたいものですね。



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苦い経験

2017-10-29 08:53:45 | コンサルテーション
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2日間にわたって書いた「こちらあみ子」を読んでの記事でしたが、どうして私がこんなにも発達障害の子を扱ったものにこだわるかというと、私も似たような経験をしたことがあるからです。



昨日もちらと書きましたが、うちのサロンにも「精神科にも通っているんですが・・」とオーラソーマのセッションにいらっしゃった方が複数みえました。
ある一時期、急にそういう方ばかりになったときがあるんです。
それは私が「オーラソーマのセッションを受けるのは、格別に悩みがあるから、ということではなくごく普通の人が毎日化粧品を使うようになじんでほしい。毎日、自分の状態を見詰め続けてほしいから」という当初の願いから切り替えて、「いや、悩みが深い人にも来てもらってもいいな」と思いの路線をちょっとだけ変更したときに起こりました。
不思議なものですね~
どこにもその路線変更を記載したり、吹聴したりした覚えはないんですよ。
自分の心の中でそう思っただけ。
でも人はそう思うようになると、そういう波動を発しているんでしょうね。それと引き合う人がやってくる。




そのうちのある1人の方はいらっしゃるたびに長居をされました。
それがちょっとやそっとじゃないんです。
「些々羅」では、いちおうレギュラーセッションは70分となっています。
そしてそれがクライアント様の都合で延びた場合は、10分につき延長料金¥1000と謳っています。
しかし、実際にはこの「延長料金」、私はとったことがありません。
どうしても言い出せない・・というそういう可愛い理由ではないんです。
私自身が、きちんと線引きが出来なかったというか、線引きに対しての概念を確立できなかった、ということでしょうね。



まぁ、それでも70分が90分になりました、ぐらいまでなら全然いいと思っていました。
流れでそれくらいになることはありますから。
この方がいらっしゃるのはたいてい5時間というレベルでした・・!!
それも毎回です。
最初第一回目のときこそ、その方が語るストーリーを全部把握しておくのは今後のためにも良いことだ、と思ったので、口を挟まずに話したいだけ話してもらうようにしました。
しかし、もうストーリーはたいがい聞いたつもりでも2回目以降もこの方の自身のストーリーを語りたい欲望は収まりを見せることがありませんでした。
それはどこで口をはさんだらいいのかわからないくらいでした。あまりにもとうとうと話されるので。
また、ご自身のことを語るのがお上手なんですよね。
だからよけいに私はその人のことを「ごく普通の人」と思っていました。
しかし、私が少しでも主導権をとって話そうとすると、とたんになんと!こっくりこっくりと居眠りをされたりするのです。
全く聞く気がない。
でも本人はそのことを、
「あぁ、ごめんなさいね。精神科でもらっている薬のせいです。時に我慢がきかない眠さに襲われるのです。」
と言い、決して私の言うことに耳を貸す気なんかない、という意味ではないと言っていましたが。




さすがにこれは何とかしなくては、と思い始めました。
あるとき、その方から
「今日はセッションはお願いせずに、ボトルだけをもらいたくて伺いたいのですが」
という連絡がありました。
わかりました、とお待ちしていました。
その方は到着するやいなや、ニコニコと
「今日は久しぶりだから恵津子さん、いっぱい話聞いてくださいよぉ。」
とおっしゃいました。
私は、これはいけない、もう今日はきちんと言うぞ、と思い、
「それは出来ませんよ。それをやってしまうとセッションになってしまうから。
ボトルを所望していらしたんですよね? それでいっぱい話を聞くというわけにはいきません。」
と言いました。



私は、それでは筋が通らないだろう、ということはこの方も十分に承知してくださっているはずだ、と思っていました。
ただそれをだらだらと認めてきたこれまでに対して、きちんとけじめをつけるために言っただけで。
だから
「ボトルだけ、と言って来られて、お話をうかがうわけにはいきませんよ。」
と言っただけでもう十分にキツイことを言ったつもりでした。
それで分って頂けると思っていました。
しかし、彼女にはそれは全く通じませんでした。
「どうしてそれがいけないのかわからない・・・」
と繰り返すばかりなのです。




手を変え品を変え、いろんな言い方でお話をしたと思います。
そうしたら彼女から返ってきたのは、
「じゃ、3時間半ならいいんですか? 3時間ならいいんですか? そこをきちんと何時間ならいい、って言ってくれないとわからない・・」
でした。
これまた私はびっくりしてしまいました。
「いい」のは70分までですよ。
当たり前じゃないですか。
そう初めから謳っているじゃないですか。
それを5時間、6時間がダメだというなら、3時間半くらいまでならほぼ半分に申し出てあげたんだからOKですか? みたいに言われて私は面喰ってしまいました。
そもそもセラピーというものは治療効果を謳えるものではありませんから、どこへ行ったって何時間とか何十分という時間というものが、すぐに金額となって跳ね返るものになっている仕組みだということはこの人にだってわかっているはずでしょう。
それを3時間半にわたって私を独占したら70分のときのままのお値段ではいけないのかもしれない、という考えは微塵も浮かばないのだろうか?
70分、と謳っているものに対してそれ以降は本来なら10分につき¥1000と言っているものに対して、それでも「3時間半ならいいんですか?」と言ってくる人に私はもうどういう言い方をしたらいいのか、言葉を失いました。
そのときはね、こちらの言っていることは全部彼女に通じている、と思っていた私が間違いだったんだなぁ、と今ならわかります。
70分がレギュラーセッションって書いてあるんだから、そりゃ70分が筋だなぁ、とは思わないんだ・・・!
もう何回も来ていて、それは当然わかっていて、それでもずるずると延長しても私が何も言わずにうんうんと聞いているということに甘えてきたけど、そりゃやっぱり70分だよね、とは思わないんだ・・・!
それに対して私が
「3時間半もありえませんよ。70分は70分です。」
ときっぱりと言えばよかっただけなんでしょうね。
でも彼女は自分から「3時間半ならOKなんですか?」と聞きながら、
「でも3時間半なんかじゃ、とうてい話し切れない・・・」
と言いました。
3時間半も、と思いますが、彼女にとっては「3時間半なんか」なんですね。
5時間居るときだって、外がうす暗くなってきたのに気づくから、「あ、さすがにそろそろ・・」と腰をあげてくださるだけのことで、話がキレよくまとまった、終わった、と言うわけではありませんでした。
彼女はいつまでだっていいよ、と言ったら夜中までとりとめもなく話していたことでしょう。



「とにかく、これ以上話はできない。こういうことを聞いているのも本当ならもうセッションをやっていることになる。」
と私は言い、話を打ち切りました。
「さ、どのボトルを持って帰ることにするの?」
と言うと、彼女は私が言ったことがショックでもうボトルなんて選べなくなった、と言って何もボトルを持ち帰らずにそのまま帰りました。
帰り際、
「恵津子さんって人間があまり好きではないんですね。人間より猫のほうが好きなんですね。」
という捨て台詞を残して。
これも「素直にそう思ったから言っただけ」なのかどうかよくわかりませんでした。
今日はせっかくいろいろと話を聞いてもらえると思ってやってきたのにそんな風にはならなくて帰ることになったことにムカムカしていてそれくらいのことは言いおいていかないと気が済まないわ!と思って言ったのか、ほんとうにふとそのとき「恵津子さんて猫以上には人間が好きじゃないのかなぁ」という考えが浮かび、そのまま口にしただけなのか、それは私にはわかりません。
わからないしそこにすごく反応することじゃない、と思って
「そうかもしれないですね」
と笑いながら見送りました。
しかし、実際には私は相当に傷ついていました。
それがもし彼女がわざと腹いせで言い捨てていったことだったのなら精神病の人って恐いなぁ、と思ったのです。
使い分けるから。



私は、これでもう彼女は来なくなるだろうな、と思いました。
しかし、実際にすごく間は空きましたが、それから私がレストランで+ランチ付のイベントを行うようになったとき、1度来てくれました。
まったくなんのわだかまりもない様子でよかった、よかった、と思いました。
そのときは「1本ボトル付」のイベントでした。
イベントには持ち運びのできる25mlを使っていましたから、皆さんが選んだボトルはその後ディストリビューターに発注して届き次第、50mlを「うちのサロンに取りに来るか」「お住まいの住所にお送りするか」にしていました。
すると彼女は「サロンに取りに来る」を選びました。



それから1か月が過ぎ、とうにボトルは用意できているけれど、彼女からは「いつ取りに来ます」とも何とも連絡がありませんでした。
なので私はサービスのつもりで
「1か月たってもご連絡がないので、お送りしますね。」
とのメッセージを添えて、彼女の住所宛てにボトルを発送しました。
彼女からは「届きました」も、「発送費がかかったでょうにありがとうございました」も一切なんの連絡もありませんでした。
つまり、何かしら彼女は不服なんだろうな、と推測できます。
「サロンに取りに行く」と言ったんだから、そのまま取っておいてよ、何を勝手に送り付けてくるんだよ、と思ったのでしょうか。
それとも「サロンに取りに行ったときにまた長話でもされたら迷惑だから、とあの人はボトルを送ることにしたんだな」と深読みでもしたでしょうか。(全然そんなつもりはなかったけど。ほんとに取りに来るくらいなら送ってあげたほうが楽だろうし、早く手にしたいだろうし、と思っただけで)
そしてそれで本当にそれきりになりました。



もし深読みをして今度こそ私とは断絶だな、と思ったのだとしたら、どうしてそんな深読みができる人があのとき、
「何時間ならいいんですか? わからない・・」
と、70分、と謳っていることに対してわからない、わからない、とうわごとのように言ったのだろうか、ということが全く私には解せません。
ずいぶんと時が経過し、あるときオーラソーマの友人に、
「昔、5時間とか長居する人もいらしたよ」
と話したとき、首を横に振りながら、
「恵津子さん、それはもうその人をこれ以上追わなくていいと思うよ。もういい、もういい。自分のどこがいけなかったんだろう、と考えることもないし、原因や結果を探ってなにかを分析しようとする必要もない。」
と言いました。
私もそう思いました。
それでそれきりこの人のことは忘れることにしました。
だから、「あのとき私はどうしたらよかったというのだろう」とは考えないけれども、この一件から私は「非常に軽度ではあるけれども、精神科に通っている」という人のセッションを受けることに相当慎重になりました。
それは寂しい決断かもしれないけど、それがお互いにお互いを守るためならばしかたのないことだと思っています。



そして、こういう記事を書くこと自体、不愉快になる方がいらっしゃることも理解しています。
セラピーサロンをやっているはしくれとして、こういうことを書いて一切自分になんの得にもならないこともわかっています。
どんな人に対しても愛を持って接する、寄り添うのがセラピストの役目ですからね。
「いくらちょっとおかしい言動をとったことがあるって言ったって、そういう人を批判するような人のところになんて絶対行きたくない!」と思う方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、そういう方はそっとこのブログから去ってもっと優しい方のところへ行っていただければいいと思います。
心から自分に合う、素敵なセラピストさんが見つかるといいな、と思います。
私は、オーラソーマというものが毎日毎日真摯に自分を見つめ続けていくというツールであることから「ごく普通の人」に来てもらいたいと思っていたけれども(この「普通」という意味は、どこか精神科にかからなくてはならないほどの暗く深い悩みのなかに居るわけではない人、という意味です)、ちょっと路線変更をして「悩み深い人」のためにも立ち働きたい、と思ったとたんにこういうことがあって相当にへこみました。
そして軽度だからといってうかつに精神病の人を、その専門家でもないセラピーサロンが受け容れてはいけないな、と思った経験をお話ししたかっただけです。
それで、私は苦渋の経験をしてしまったけれど、私ならこうしたな、とか自分ならどう感じたかな、とかいろんな視点からそれぞれの人がこれからの社会で、みんながちゃんと共存できるようにしていくにはどうしたらいいのかな、と考えるきっかけになればいいなと思って、ずいぶん時も経ちもう時効にしてもいいかなと思い、思い切ってこの記事を書きました。




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どうしてもまだ「こちらあみ子」 今村夏子:著 について語りたくてしょうがない(笑)



発達障害の人が、「人の気持ちがわからない」「空気が読めない」「自分が思ったこと、考えたことはすぐ口走ったり行動したりする」というような特徴があるものだ、ということはマスコミの報道でもここまでは言われています。
だから「人の気持ちがわからないなら、こういう人にははっきりと告げるしかない」と言われますし、私もそう思ってきました。
しかし、「こちらあみ子」を読む限り、これが作り話としてではなく本当に発達障害の人ってこういう風なのか、と思ったらもうどうしたらいいのかわからないじゃないの、と思うところが多々ありました。



例えば、あみ子が好きな「のりくん」は、はっきりとあみ子に対して
「おまえなんか嫌いじゃ」
と告げるところがあるのです。
これとて「のりくん」はいきなりこんなひどいことを言う子ではないんです。
あまりにもあみ子につきまとわれ、忘れましたが、なんかやりとりがあった末にもうどうしようもなくなってそう告げるんです。
“嫌い”と言われて、いくら発達障害の子でもその意味がわからないということはないはずです。
それでもあみ子はにやにやして、ただ「のりくん」と口がきけたことの方が嬉しかった、と書かれています。
そして「のりくん」につきまとうことをやめないのです。
こうなるともうストーカーじゃないですか。
“障害をもった人”どころではなくて、立派な“犯罪者”ですよ。
小学生か中学生という子どもの年齢のやることだから「可愛い」で済むのか、と憤りを覚えるほどです。
普通の感覚の子が意を決して「嫌い」とはっきり告げても、なんにも意に介さないとしたらもうどうしたらいいと言うのでしょう?
「嫌い」と一緒に「だから付きまとわないでくれ」まで言わないとわからないということでしょうか?
「嫌われても」「つきまとってもいいよね?」と考える、その精神構造がわからない・・
通常であれば「嫌い」というその人から発せられた感情的なIメッセージのほうがよほど響くはずなのに。
発達障害の人って、いろんなレベルがあるとは思いますが、そこまでモノがわからない知能障害ではないと思うんです。
けれど、「嫌い」と「だから付きまとってはいけない」が=で結ばれない。一致しない。
かと思うと妙に「ほぉ、そこまでちゃんと考えるんだ」ということもあるから、こちらとしては一体どこまで“普通”に扱っていいのか、どこからが“まともじゃない”という扱いをしなくてはいけないのかがわからなくて翻弄されてしまう。
自由奔放な相手に翻弄されて疲弊してしまう。



こんなシーンがあります。
あみ子が父親の再婚相手である新しいお母さんと初めて顔合わせをしたとき、彼女のあごのところにある大きなほくろに眼が引きつけられてしまいます。
それで兄とふたりきりになったとき、
「ほくろおばけじゃ」
と言うのです。
兄はあみ子に恐ろしい顔を向けて、
「それ絶対にあの人の前でいうなよ。お父さんの前でも言うな。」
と言います。
するとあみ子は、
「あの人じゃないよ。おかーさんよ。」
と言うのです。



はぁ~と一気に力が抜けますわ。
私がもし兄で、あみ子に
「あの人じゃないよ。おかーさんよ。」
と言い直されたら、おや、この子はすでにあの父の再婚相手を自分の母親として認めているのか、少なくともカタチから入って「認めなくては」という根性が座っているのか、だから僕に「あの人」なんていう言い方をしたらいけないよ、もう「あの人」は私たちの「おかーさん」なんだから、とたしなめているのか、と考えます。
でもそれがもしなぁ~んにも考えているわけではなく、4人で居たときにみんなが「おかーさん、おかーさん」と呼んでいたからそれがその人の名前かのようにあみ子にはインプットされて、「あの人じゃないよ。おかーさんよ。」と言っているだけだとしたら、あぁ、せっかくこっちはおまえの気持ちを慮ってそのセリフを受け止めたのに、馬鹿馬鹿しいことだった、と力が抜けてしまう事でしょう。
でも、ほとんどがそんな感じなのかもしれない。



それでこのお兄ちゃんは、うまい説明をします。
「たとえばじゃけどおたまじゃくしがカエルを見たときに、なんで自分の親は緑色をして、しかもゲロゲロなくんじゃろうって思うと思うか?」
と。
しかしこの説明は少しあみ子には難しかったのか、
「だれが?」
と聞き返してきょとんとしているのでさらに兄はこんな風に言います。
「たとえば俺は10円ハゲができとるけど、あみ子にとって俺は兄貴か? それともハゲか?」
と。
するとあみ子にも理解できたようで、
「あにきじゃ」
と言います。
それで兄はさらに、
「ほうじゃ。じゃああみ子から見てお父さんはなんじゃ。父親か、それともメガネか?」
と問うと
「ちちおやじゃ」
と答えました。
「ほうじゃ」
と兄はうなずき、本題に入ります。
「じゃあさっき会ったあの人はなんじゃ? 母親かそれともほくろか?」
「おかーさんじゃ。」
「ほうじゃ。そういうことじゃ。」
とようやくわかってくれたか、と兄が思う間もなく、近所の庭からせりだしたぐみの木の実をみつけて、
「あっ! あれと同じおおきさじゃった!」
とあみ子は大きく目を見開いて指を指すのでした。
・・・は~ なんにもわかってない、とがっくりきますよね。
あみ子にとって「あの人」が「おかーさん」であることは十分にわかったけど、また「あの人」に会った時、うわ~、すごい大きなほくろ!と思って、「ほくろお化け」と本人に向かって言わない、という保証はなにもない、と言う事を悟り、兄はきっと虚しくなったことでしょう。
この兄はあみ子が中学になったときに、不良になってしまいます。
ま、いわば現実逃避したんでしょうね。
それもしょうがない、しょうがないっていうか、どう扱えばいいのかわからない妹を抱えたまともな兄の当然の行先のような気さえします。



何度も言いますが、発達障害の人が「人の気持ちに沿った発言ができない」ということは多少なりともわかりました。
では、そういう発達障害の人にでも「こちらの気持ちをできるだけわかってもらうにはどうしたらいいのでしょう?」ということについて述べてある書物にいまだ出会ったことがない。
あちらは“病気”なんだから、“病気”の人にそれを求めても無理ですよ、というのなら健常者と同じ居場所をつくるのは無理なんですね、ということになってしまいます。
「些々羅」のサロンにも精神の病気の人がいらっしゃったことがあります。
そしてその人は、
「病気だから自分がこういう発言をするのか、もともと病気じゃなくても私はこういう性格でこの程度のことは言うのか、つまり、病気が私をそう言わせているのか病気が治ったとしても私はやはりこう言うのか、自分でもわからない・・」と言ったことがあります。
そのとき、あぁ~そういうことなのかと問題は根深いな、と思いました。
そんなにその境が当の本人にさえ不明確なものであるなら、例えば人を傷つけるようなことを平気で言って置いて、そういうときには、
「わたし、精神科に通っているれっきとした病人だから。」
と精神病であることを盾にしてエクスキューズを演出するということもできるわけです。
そして都合のいいときには
「わたし、健常者と全く同じように働けますから。」
と言われて使い分けられたら健常者はたまったものではないな、と思ったからです。



ほんとに精神病ってその取扱いが難しい。
ほんとうに取扱いが難しいのは、私たち、健常者が正義漢ヅラしてただ無条件に精神病の人の擁護に回り、「病気の人を責めるようなことを言うことは一切許されることではない」みたいな論調で、「世間の代表」みたいなことを言うからではないか、という気すらします。
私はもちろん精神を病んでいる人を責めているわけではなく、そういう人との付き合い方処方箋を教えてくれずにただただ流行のように「発達障害」を垂れ流しにするメディアに腹を立てているわけです。
私のように健常者の目線からこの物語を読むとこういう感想になってしまうわけですが、あみ子の目線から読めばまた世界は違うように見えることでしょう。
健常者の振る舞いにすごく腹がたつこともあることでしょう。
悲しい思いをすることもあることでしょう。
それは健常者の比ではないのかもしれない。
でもまぁ、本を読んでどんな感想を持つのも、どんなベクトルにいこうも自由だろうということでいえば、何でもアリでその何でもアリのなかからまたどうしていったらいいのかをみんなで考えて行けばいいのでしょうね。
そのように両方の目線から読めるように仕上がっている点としては、「星の子」同様に素晴らしいな、と思いました。



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「こちらあみ子」を読んで

2017-10-27 09:02:32 | 本と雑誌
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1週間前に「星の子」 今村夏子:著 を読んだことを書きました。
実は私にこの本を教えてくれた友人は、「こちらあみ子」の方に感じ入ったようなのですが、
「う~ん、初めて今村夏子の作品を読むなら『星の子』から読んだほうがいいと思う。」
と言ったのでした。
そのとき私は、
「どうして?」
とは聞きませんでした。
読めばその理由がわかるだろう、と思ったからです。
そして私は彼女の薦めどおり「星の子」を読んだのでした。



「どう評価していいのか難しい本だ。」という世間の評判とは裏腹に、私は「こんなにわかりやすい本ってないのに!」という感想を抱きまして、「星の子」は気に入りました。
一方的な決めつけでなく、いろんな視点から読める、ハンドルの「アソビ」のようなものを作者が用意しておいてくれてある本だったからです。
作者はそれを“用意しておいた”というように計算ずくでやったわけではないかもしれません。
今村夏子にとっては、「私にこの題材で書け、といったらこういう書き方しかできなかった」ということなのかもしれない。
いずれにしても、「新興宗教」を題材にしたとき、第三者のルポライター的な視点から「新興宗教団体が社会に与える影響」とか、「息子を新興宗教に寝取られた家族の崩壊の図」という社会的問題として書かずに、両親が「良い」と思ってやってるものは子どもから見たら、ごく普通のことなんだけどなぁ、という淡々とした視点で書かれているので、それを「ふんふん、子どもの目線から見たらそうなるだろうなぁ」と素直に読む人もいれば、「だからかえって恐いんだ、宗教ってやつは」という視点で読む人もいらっしゃることでしょう。
そのように色んな視点を「許している」という感じが良い、と思ったのです。



そして、この「こちらあみ子」。
これは「発達障害」をテーマにした本でした。
「新興宗教」と「発達障害」。
どちらのテーマの方が重いか?と言ったら甲乙つけがたいでしょうし、それぞれの人にとって違ってくるでしょうが、私にしてみれば圧倒的にこの「発達障害」のテーマの方が重いテーマでした。
というのは、どうしても私は「発達障害」の当事者にあまり肩入れできないからです。
世間の風潮的には「発達障害」の人に対して、彼らの特徴はこういうことなのだから理解してあげて的なものがありますよね。
でも私は発達障害の人が無邪気に振る舞ったがゆえに傷ついてしまった“一般人”の方に気持ちが向くのです。



この本でも、帯には今をときめく「火花」の又吉さんが「僕はあみ子ほど純粋ではありませんでしたが~」と批評を載せてらして、「どうして発達障害=純粋なんだよ!」とひとり噛みつきましたし、あとがきの解説でも町田康さんが「一途な愛」という表現を使って、この小説のことを評していて、「一途=人の気持ちを考えず、まっしぐらに自分の気持ちだけを言ったり、行動に移したりするヤツのことかよっ!」と突っ込みたくなりましたし。
そう、発達障害の人って、一般的にも「空気が読めず」「人の気持ちが忖度できず」「自分の感じたまま、思ったままを口走ったり行動する人」のことだ、という認識はおぼろげながらにありますよね。
それに対してこの小説は「そうじゃないよ、ほんとにこういう人っていうのは純粋なんだよ」と擁護したい立場に回って書いているとは思えないし、かといって「ここまで自由奔放だと身勝手って言われても仕方がないでしょうねぇ」と批判的でもない。
だからといって中立なのでさえない。
ただ単に「あみ子」という立場から見た現実が描かれているに過ぎない。
どう解釈しようと自由です。
その自由さに甘えて「私は」とあえて言わせていただくならば、私はこの小説を読んで、同級生の「のりくん」とあみ子の「母」がとてつもない被害者に見えてしょうがありませんでした。
それは「いいかげんにしろよ!」とあみ子に対して怒りがふつふつと湧くほどでした。



私はあみ子のような“空気の読めない”発達障害の人を「純粋」というラベルを貼る気はありませんが、「無邪気」とは言えるかもしれない、と認めます。
無邪気、つまり悪気はない、ってこと。
だけど悪気はなくてやったことだからしょうがない、許してあげてよ、と思うかと言ったらもしこれが自分だったら到底許せない、と思ってしまいます。
悪気がなくてやったことだからこそかえってタチが悪い、やられたほうはこの“やられた感”をどこにぶつけていいのかわからなくなり、結局自分に向けるしかなくなり、あおりをくらってしまう、相当に傷ついてしまうということがあるのでは、と思うからです。
実際、「のりくん」はついに爆発してあみ子を殴って歯を数本折らせることになってしまうし、あみ子の継母(お父さんが再婚した相手)は、精神を病んでしまい寝たきりになってしまいます。



どうしてそんなことになってしまったのかと言えば、あみ子は「のりくん」のことがずっと好きだったのです。
のりくんは全然あみ子のことなんて好きじゃありません。
でも、のりくんはあみ子のお兄さんや両親に頼まれてあみ子と一緒に学校からの帰り道を帰ってやってくれ、とか頼まれたりします。
ほんとうはイヤだけど、のりくんはあみ子が「ちょっとおかしい子」だと知っているからこそ、自分が尊敬していたり好きなあみ子の家族から頼まれたらイヤと言えないだけなのです。
最後はあみ子と保健室で2人きりになるシーンで、もう我慢できなくなったあみ子から「好き、好き、好き」と言われて「やめてくれ!」と言ってもやめないあみ子に恐怖を感じて殴ってしまうのです。
相手の歯が何本も折れるほど殴ることはなかろう・・・ それはもうどれだけ言い分があったとて言語道断だろう、とおっしゃる人がほとんどかなぁ、と思います。
確かにその通りなのですが、「のりくん」がどれだけ追いつめられていたか、ギリギリだったのか、については誰もわかってくれません。
「のりくん」が殴ったのはあみ子ではありません。
自分に向かってどこまでもどこまでも襲ってくるゾンビのような断末魔を殴ったのです。
実際に肉体的に傷ついたのはあみ子かもしれないけれど、私は「のりくん」が可哀そうで仕方がありません。
“まともな”彼は、あみ子と違って、これから一生、「自分は歯が折れるほど人を殴った罪のある人間なのだ」ということをずっと抱えて生きて行かなければなりません。
それは無邪気なあみ子よりずっと辛いことに違いないと思います。



そしてお母さんはと言えば、お父さんと再婚していきなりあみ子とその兄のお母さんになります。
それだけでも若い女性にしてみたら大変なことでしょうが、ようやく身ごもった自分の本当の子を流産してしまいます。
それは相当落胆したでしょうし、そっとしておいて欲しいでしょうが、あみ子の無邪気なおせっかいによってかえって傷ついてしまうのです。
それはあみ子が「亡くなってしまった弟(最後にほんとうは妹だったということがわかりますが、なぜかあみ子は弟だと思い込んでいました。)」のお墓をつくったからでした。
前に飼っていた金魚と昆虫のお墓が庭のプランターのはしっこかなんかに作ってあったのだけれど、その横にあみ子は弟のお墓も作ったのでした。
そしてそれを喜んでもらえると思ってお母さんに見せたのです。



こういう人間をどうわかってあげたらいいのでしょう。
どう接したら、お互いがしっくりくるのでしょう。
発達障害の人を単に「問題児」と扱うばかりではなく、彼らはこんなに純粋なのだということをまずわかってあげてよ、というなら、それと同時進行で、その“純粋な”彼らに傷つけられてしまう“ごくまっとうで普通の人”をどう守ってあげたらいいのかも一緒に教えてくれないとフェアじゃない、とつくづく思います、という発達障害の人を扱ったものを読んだときにいつも思う私の感想止まりでこの本も終わりました。



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