先日、静岡にオーラソーマの「カバラと72の天使のコース」の授業を受けに行っていたときのことです。
休憩のティータイムのときになぜそういう話になったのかは忘れましたが、「最近、香りが販促に使われるようになったらしいね。」という話になりました。
ショッピングセンターなどに行くと各売り場でその売りたい商品の匂いが流れている、というのです。
カレールゥの売り場にはカレーの匂いが、パンの売り場には焼きたての小麦の匂いが、というわけです。
それだけ考えたら、おいしそう・・ そりゃあ確かにちょっと惹かれるよね、と思うだけかもしれません。
落語ではありませんが、昔からうなぎの蒲焼きのタレの焦げる匂いだけで白いご飯が一杯食べられちゃう、という場合もあるくらいですから。
私もそれはよくわかります。
ダイエットしていたときに、一番我慢できなくなるのは、おいしそうな食べ物のビジュアルを見ることよりも、匂いをかぐときでした。
私を含め太っている人というのは大抵、「空腹」なのではなく、「食欲」で食べてしまっていることがほとんどですから、極端な節食をしていないかぎり、「自分がいま、本当に空腹なのかどうか」を自分のお腹に問いかければ「そこまでぺこぺこでもないな」と判断したら、我慢はできるものなのです。
しかし、匂いをかぐとこの我慢ができなくなる。
香りの力とはさほどに強いものだと思います。
こういった販促が活発になったきっかけは、ジョニー・デップ主演の「チャーリーとチョコレート工場」のロードショーがきっかけらしいです。
あのとき、映画館では上映にともない、おいしそうなチョコレートの匂いを館内に流したそうです。
それが功を奏したか、面白い、というわけでモノが売れないこの時代、香りを使った販促がどんどん巷にあふれだした、というわけです。
私の場合は、スィーツも好きは好きですが、あまりに「甘い」という匂いはかえって食欲をなくします。
なんでだろー。
「欲」で食べちゃってるだけで、本能的にはスィーツってあんまり好きじゃないのかな・・?
全国的にあるクッキーのチェーンの前を通りかかると、そのあまりに強烈な匂いに胸がむっときて、気持ち悪くなるくらいです。
クレープ屋さんの前なんかを通りかかるときも、同様の感じになります。
一度、友だちが「これ、おいしいのよ~」といって彼女のお宅で出してくれたのが、甘~いチョコレートの香りとフルーツの香りが混じった匂いの、コーヒーでした。
これはほんとうにまいった・・
甘いなら甘いで、脳が「これから甘いものが口に入ってくる」と準備してしまうので、実際に口に入ってきたものはまったく甘くなくむしろ苦いコーヒーだ、となるとそのギャップについていけなくて、自分の神経系統が混乱をきたしてしまうのでは、という気持ちになりました。
さて、あそこのショッピングセンターでは・・・ あちらでも・・という話をひとしきりした後に、この話の口火を切った和子さんが、言いました。
「でも、怖いわよね。香りなんてどんな成分が使われているのかわからないけれど、そこを通りかかったら、かぎたくもないのに、かがされちゃった、ってことになるってのは。」
こう言われて、そうだよな~と思いました。
昔、サブリミナル広告で、映画上映前の予告編かなにかにコカ・コーラのCFのコマが1秒にも満たない、視覚で認知できないほどのフラッシュで入れ込まれていて、それを見た人は、なぜか映画が終わったあと、コーラが飲みたくなる、ということがあり、確かこのような広告の仕方は禁止になったのじゃなかったかしら・・?
確かにこのようなマインドコントロールとも呼べるような、自分の意志とは関係なく、嫌が応にも自分の体のなかにその情報を取り込まざるをえない、そこに選択の余地はない、というのは不気味な感覚です。
事前に情報がほしい。
香りの広告についても、知らずにそこを通っちゃったらかいじゃうことになる、っていう部分が嫌なだけで、そこに至るまでに事前告知がちゃんとあり、「嫌な方はこちらの小路をお通りください。」というような選択の余地があれば、別にいいと思うんだけど。
だって、その香りをかいだらそれ買っちゃいそうだから、イヤとか言う以前の問題として、これだけ自分の体に取り込むものの品質に敏感になっている時代に、その香りの成分って厳選された自然素材のものなの?ってことも何もわからないままに、粗悪なものを体内に取り込むことになるのはイヤですもんね。
結局、人間は「知らされているかどうか」というところに非常に怖れを抱くのだと思います。
和子さんが続けました。
「ディズニーランドってあそこだけ高周波だかなんだかが流されている、って知ってた?」
「!!! ええ~っっつ! 知らない。どういう意味?」
和子さんが言うには、ディズニーランドはすごく清潔で衛生的な場所だということで通っている。
確かに掃除が行き届いているのはわかるけれど、野性の鳩やカラスがあそこには一切居ないのは、おかしいと思わないか、というわけです。
ディズニーランドの上空には高周波が流されていてそういった鳩やカラスが園内を糞で汚したり、食べ物をつついて散らかしたり、ということがないように要するに近寄れないようにしているらしいよ、と言うのです。
「上空だから園内で飼われているあひるとかには問題はないらしいけれど。」と和子さんは続けました。
真偽のほどは知りませんが、確かに鳩やカラスがまったく姿を見せない、というのはそういうことだったのか!と一気に信憑性を感じました。
これが本当だとすると、楽しいアトラクションや施設の宣伝の話は聞いても、いっさいこのことに関しては耳にしたことがなかった、ということを不気味に思いました。
あえて流す必要はない、ということかもしれませんが、その高周波とやらが、まったく人体に影響がない、と言いきれるのでしょうか・・?
うぅん、影響はない、といわれたとしても、知っていたら、あそこに長居はしなかった、とか年間でそれほどまでには訪れなかった、と言う人も現れるかもしれません。
現代の人間は「目に見えない」ということ、「情報を知らされていない」、ということに過敏になりすぎているのかもしれません。
こんなにマスコミが発達していない昔なら、まぁ、そういうこともあるだろう、で済ませてしまっていたことかもしれません。
でも、これだけマスコミが発達した世の中だからこそ、ここまで意図的にオミットされている情報もあるのか、と思うことがなんだか不気味なのです。
特に私たちオーラソーマに関わっている人間は、ポマンダーやクイントエッセンスを取り扱うので、香りに関しては敏感です。
香りがいかに大脳辺縁系にダイレクトに働きかけて、思考として考える以前に本能的に感じてしまうものであるかを知っているからです。
まぁ、なるべくおおらかにあんまり気にせずに生きていきたいな、とは思いますが、この「香りの販促」この先、どんな展開をみせていくのか、ちょっと気になります。
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